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水魚之交

 Ding Ding DongのリリースイベントとN.E.X.T.の公演で立て続けに推しを見過ぎて、今のスパンにまあまあ寂しさを抱えているオタクです。あのときが異常だっただけですが。
 そういえばリリースイベントで推しに対して腹散々好きだのかっこいいだの言い続けていたのに、ちゃんとその思考を成文化したことがないなと今更気付いたので、せっかく時間もできたしもう一度推しに対して考え直してみようと筆を執りました。
 
 私にはひとつのグループに推しが二人います。ひとりは日髙竜太くん、もうひとりは加納嘉将くんです。
 そしてこの二人のコンビ名として「年長組」(表記ゆれ:大人組、りゅたよし)というものがあるんですが、私はこのコンビも含めて推しています。


 K-POPの用語ではありますが、化学反応のように相性の良い子たちを「케미(ケミ)」と呼ぶ文化がオタクのなかであり、私もまさにこの二人だからこそ起こる反応が好きでずっと見ています。
 ただ、この二人で巻き起こる”何”がこんなに好きなんだろう? と考えたことがなかったので、今まであった反応や環境などをまとめてピックアップしてみました。



オタクのいりぐち

 どういうテンションで話をするのか把握してもらったほうがいいという方向で当オタクのきっかけを簡単に説明すると、2019年7月に宮城で行われた「TBC夏祭り」でした。

 MVで気になっていた子の地元でのイベントなら行くっきゃないという気持ちで足を運んだのですが、その際に嘉将くんの地元である仙台に対して竜太くんがボケを挟んで盛り上げていたのが非常に印象的だったんです。
 嘉将くんが「帰ってこられて嬉しい」とコメントしたことに対して竜太くんも「帰ってこられて嬉しい」と地元ボケを重ねたり、当日台風想定だった仙台がカンカン照りになったことを通称晴れ男の竜太くんが「嘉将のために」と言ってくれたり(そのあと「みんなのために」と言い直しましたが)、ベテランである山寺宏一さんの前で阿吽の呼吸が発揮されていたのが記憶に残っています。
 竜太くんだけを見ていても嘉将くんだけを見ていても、こういう軽快で良い意味のおふざけな空気は感じられないだろうし、二人のうまい掛け合いでおもしろな空気が生まれるんだ~って居心地のよさを覚えたばかりに今ここにいます。そしてのちに、この居心地のよさに一定のロジックがあると知ることになる。

(1~2頁)

 こういった経緯があるので、デビュー前のことはあまり存じておらず基本的にデビュー後の話に終始します。ご容赦ください。


ふたりの立ち位置


 まず、彼らの出自は今まさに大流行の「オーディション番組」です。先輩グループであるFANTASTICS from EXILE TRIBEの、ボーカルとしての加入を目指すために開かれた「VOCAL BATTLE AUDITION5」で二人は最終審査まで残り、合宿所の同じ部屋で生活していました。

(8:45あたり〜に、BALLISTIK BOYZの生い立ちがまとめられているので視聴おすすめです) 

 同じ部屋とは言うものの、室内ではカメラが回っていたわけではなかったのでご本人たちのこぼれエピソードでしか聞けない範囲ですが、夢について熱い話をしたり最終日に二人揃って大寝坊をかましそうになったり(デビュー直後に出演した番組内で話していました)いろいろと思い出があったようです。
 竜太くんは前身である「VOCAL BATTLE AUDITION4」に出演しており、EXPG生として経歴もあるためいろんな大人や子どもが知っていたとは思うのですが、嘉将くんもそうだったようで、竜太くんに敬意があったことをたびたび話しています。

(1:00あたり〜)


 また、竜太くん側としても、嘉将くんの歌に惹かれるものがあった旨をお話ししています。

(小見出しひとつめ)


 LDHのボーカルといえば関係性の伝統がさまざまありますが、BALLISTIK BOYZも4ボーカルのうち、同じオーディション番組からこの二人がDOBERMAN INFINITYを親として選抜されています。
(オーディションの経歴や経緯について考えるとど直球に彼の人生をエンタメとして消費してしまい気が引ける部分もあるのですが、そのうえで今のBALLISTIK BOYZの形があってよかったし、この二人が同じタイミングでオーディションを頑張ってくれてよかったと個人的には思います。)
 
 こういった互いの尊敬についてはもちろんですが、さらに、厳しいところは厳しく、というスタンスも持ってらっしゃいます。
 有料会員へのみ公開しているコンテンツなのであまり多くは語れないですが、夢者修行のオープニングアクトで嘉将くんのダンスに対してメンバーがコメントや改善点を伝えるシーンで、わずか一年での技術の向上に対し周囲が努力値を褒めるなか竜太くんが「甘やかすべきではない」旨をばっさり言えるのもこの二人の良さであります。それにしたって、自分たちの将来のためにちゃんと厳しくできる人、すごい…。

https://www.cl-live.com/programs/ondemand/29UpVyJaNFrjcJPBcVL4ah
(14:22〜。CLは埋め込みができないためURLで失礼します)

 このように変幻自在なグループのメンバーとして歌とダンスで魅せる二人ですが、お二人の中にボーカリストとしての生い立ちが強くあるため、二人にとって欠かせないのはやはり「歌」ではないかなと思います。


相方だし、ライバルだし

 ライブに行くたびに感動するんですが、最早当たり前に受け止められるくらい「歌が上手い」んです。私はBALLISTIK BOYZは全員歌もラップもダンスも上手い集団だと思って推していますが、それにしたって本当に上手い。技術面もさることながらこの二人の声量にはいつも驚かされますし、声の質が違う方向性だけどパワフルだな~と元気を頂けます。Ding Ding Dongのラスサビ入りのハモリ、めっちゃいいよね。
 そんな二人が、LDH独自の有料放送チャンネル「CL」にて一緒に歌いインタビューを受ける機会がありまして。

 これは予告なので一部分ですが、それでも十分に伝わる歌の良さとエピソードの強さ…。本編だと歌ったパートの解釈やご本人たちの意気込みなども語られていて、歌も含めておすすめなのでぜひ視聴してほしい。ご自身たちが揃うことに「意味がある」と仰っていたのが本当に印象的でした。
 また、2020年12月23日に行われたオンラインライブ「BEYOND THE BORDER」では竜太くんが演奏しながら二人で歌う演出というものがありました。数日限定の公開だったので今はURLがどうしても参照できないのですが、そのときの模様がお写真だけでも残っているので掲載いたします。

(私事なのですが、この約二か月後にあったオンラインミーグリで竜太くんに質問する機会があり、このとき歌った理由として嘉将くんとの関係性を踏まえていたというお話を聴かせていただき、やっぱりオーディションでの縁を非常に大事にされているんだな…と感じたのを覚えています。) 

 折に触れて良き友であるというのは伝わるのですが、ananの 2019年11月13日号で「ライバルは誰か」という質問に対し、お二人ともが互いを指名していたこともありました。
 共通のワードとして「切磋琢磨」というものがありつつ、嘉将くんは「その初心の頃を忘れずに」的な言葉で、一方竜太くんは「この先もずっと意識し続ける」的な言葉で表現していて、過去も未来も含めアーティスト活動に多大な影響を与え合うコンビだと解釈しております。オーディションを受けたことがないので寄り添った言語化ができないんですが(それはそう)、彼らの音楽活動に、グループでの大きな気持ちとはまた違った同オーディション出身ならではの想いや熱をいちオタクながらに感じます。
 

 また、2021年8月16日に放送されたラジオ「MusicLine」でお二人がゲストに呼ばれ、オーディションからの縁について語られていたのですが、先述した「切磋琢磨」だとか「意識していた」だとかそういう話をしていたものは勿論、一歩踏み込んだ互いの良さ(他己紹介)なども語られていました。
 
○竜太くん→嘉将くん
・人間ができている、誰とでも接しやすいタイプ
・歌がすごく好き、グループでは「歌で引っ張る」という気持ちが伝わる
・見た目は穏やかだけど内に秘めた強い芯がある「青い炎」
 
〇嘉将くん→竜太くん
・(自分も年上ラインだけど)最年長、経験豊富な人として活動を引っ張ってくれる
・集中力が欠けたところで締めてくれる、「背中を叩いてくれる」
・僕が青い炎なら、竜太くんは「赤い炎」(ストイックでありパフォーマンスには常に思考がある)
 
 要約するとこんな感じなのですが、同じ年長ラインでありつつそれぞれ補うものが違うというのが伝わる見解でした。本当に、なにかのキャラクターみたいによくできたコンビ…パーソナリティの南波さんには「ニコイチ」と言われていましたが本当にそう。

(背中で語ろう)

 とはいえ、めちゃくちゃ真面目なだけじゃなく、序盤に言った通りボケとツッコミの阿吽の呼吸を持っているというか、ちょっとしたゆるい空気が可愛らしいという一面もちゃんと持ち合わせているのがこの二人のさらなる良いところです。


なんかかわいい、おもしろい

 BALLISTIK BOYZを見ているとみなさんの距離が近くて、とくに奥田力也くんなんかはいろんなメンバーにひっついたり絡んだりしてめちゃくちゃ可愛い集団なんですが、年長組の二人を見ているととくに理由もなく「なんかかわいいな」とぼんやりあったかくなったりします。これは語るより見た方がいいだろうのでいくつか紹介させてください。


 言わんとすることがわかると思うのですが、なんか「かわいい」し「おもしろい」んです。この肩肘張らないゆるっとした空気が、二人の良い持ち味だな〜と好きになります。
 もちろん、おもしろ特化のボケツッコミも健在です。
 

(0:51〜)


 赤の他人であるオタクとしては身体的なことなのであんまりいじれないのですが、嘉将くん自身が肩幅をアピールしていたり、それを竜太くんも拾っていたり、そしてこの二人じゃないとできないこのテンポ感…。
 どちらかというと嘉将くんがツッコミ寄りだからというのもあるのかもしれないのですが、竜太くんがかなり良い塩梅でいじってそこにつっこみをいれて、というのがとても面白くて良いんです。ヘンなたとえかもしれませんが、当オタクが複数名の実況や配信を見ているときに感じる居心地の良さにかなり近いかな。くどくも薄くもない、小気味よい会話がずっと続くのが魅力的で推せます。

 彼らはコンビでキャスをやったことがこれまで一度しかないのですが、すごく聴き心地がよくありつつ急に二人の内輪ネタでふるい落とされたりするのでとてもおすすめです。脚色なく20分が「あっという間」です。

https://www.cl-live.com/programs/cast/jaHuVFxzm4UK23eTCacJML?lang=ja
(CLは埋め込みができないので相変わらずURLのみですみません)

 竜太くんが嘉将くんをいじるのが好きという話で一つ味があったエピソードがあるのですが、2021年の単独公演「PASS THE MIC」で、ポスタープレゼントの際に追加公演含めすべて違うあだ名をつけるおもしろ日替わり要素がありました。年長組が好きなオタク同士で当時のレポを照合していたんですが、同じ回もありつつほとんど日替わりだったはず。
(ex. ホワイトマシュマロみたいだから「マシュゆき」、ペスクタリアンとしてお肉である551のシュウマイを我慢する漢気で「ドンゆき」)
 
 こんなに可愛かったりかっこよかったり、おふざけが上手かったりずっと仲良く過ごしてきたんだな、がギュッと詰まったのを最後にもう一個貼っておきます。

 それはそうと、ペンギンのマネが上手すぎて急に水族館になる


おわりに 

 これだけ書いてきたんですが、本当によくできたコンビだな~と感心します。誰にもまねできない縁があって、かわいくてかっこよくてさらに面白くて、何より歌がめちゃくちゃ上手い。どうしよう。そりゃオタクも好きになっちゃうわ…。
 推しふたりそれぞれのコンビだいたい好きなんですが、これだけしっかりと切り分けて「好き」が言えるのはこの二人だなって書きながら改めて思いました。
 
 とはいえ、当オタクがケミ厨なので対推しのあと10通りのコンビも語れるか? また重い腰が上がったらヨシリッキーとか九州兄弟とかも語りたいな? と思ったんですが、いやもっとそこが好きな人にお願いしたい。こういうブログというかnoteというか、プレゼンがあったら読みたいな~て思います。
 とにかく彼らはみんな良い関係を持っていて、とりわけ推しが推したるゆえんを好き勝手言えて大満足です。これからもいっぱい歌って笑ってオタクを転げさせてください。
 あと、二人だけの歌が無料で聴ける機会というのが今のところないはずなので、いつかお願いします・・・(急なわがまま)。


追記(2023/8/1) 

 前述にあったLDH公式有料チャンネル「CL」ですが、ここ数年で毎年長尺の生配信を実施しており、その初回である「CL24」にて日髙竜太くんがパーソナリティを勤めていたことがありました。
 その番組のいちコーナーに深夜3時頃から映画「JAM」鑑賞会(ゲスト:劇団EXILEの秋山真太郎さん、小澤雄太さん)があり、そこから嘉将くんと一緒に朝6時台の「朝ヨガ」まで一緒に進行していました。

 残念ながらJAM鑑賞会のアーカイブは残っていないのですが、この度朝ヨガが非会員にも観られるコンテンツとして2023/8/5(土)まで復刻したので、是非お時間のあるときに見ていただきたいです。
 深夜から長時間あり、ちょっと眠そうでゆるい雰囲気の二人が見られる貴重な企画で本当に最高なので…。

https://www.cl-live.com/programs/ondemand/asG6gRUJeSn4VtxWD6zWtg?lang=ja


(ちなみに、有料会員だと常設アーカイブが別途あります。↓)

https://www.cl-live.com/programs/ondemand/93YdhrEyBQp6a2w7SVAHmW?lang=ja


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