QNAP に別の QNAP をマウントする

(この記事は 2021年8月 くらいの情報です)

NAS が2つあると当然にストレージの親が2つあるので、アクセス先が別々になってしまって面倒です。

なので、片方の QNAP(QTS) でもう片方をマウントして、クライアントからは1台でシームレスな環境にしたいと思います。

CLI で Linux 上からマウントしてもいいんだけど、再起動で設定消えちゃいそうな予感がするのでちゃんと QTS の機能を使ってやることにします。

前提条件

マウント「される」側のシステムに何を使うか、ですが、一番いいのは NFS な気がするけど、ここは管理の一元化の意味でも CIFS/SMB を使います。

さらに、マウント先でそのディレクトリ自体を SMB で共有して公開状態にします。

つまり、

元ディレクトリ → QTS(元)
   ↓ CIFS/SMB
QTS(先) → 共有ディレクトリ
   ↓ CIFS/SMB
クライアント

今回は、
元: TS-859 Pro+ (QTS 4.2.6)
先: TS-473 (QTS 4.5.4)
になります。

前回作った RAID6 ボリュームを TS-457 から扱いたいわけです。

さくさく設定

どうやるのがいいのかを調べもせずに、それっぽい名前のアプリを起動したらそれっぽかったのでそのままやることにします(笑)

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HybridMount を起動します。

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ライセンスが必要な感じですが、これはクラウドをマウントするときの為のもののようです。
まぁ、無料ライセンスも2つ付いてますが、何でもかんでもライセンスですね…

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リモートマウントを選択して

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対象を選択します。
QTS は自動で出てきました。他 OS のものでもブロードキャストの届く範囲なら自動検出するかも?
2つあるのは NIC が2つあるから。せっかくなので「普段使わない側」の NIC を使います。

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接続名には "(アカウント名@IPアドレス)" が自動で付きます。
とりあえずそのままにしましたが、色々扱いが面倒で後で消しました。

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びっくりするくらい簡単にマウント完了です。(アクセスユーザーの設定は必要です)
クライアントの Windows からも他のフォルダと同様に扱えます。
さすが専用機。

どこにマウントされたか調べてみる

自動コピースクリプトの都合上、ファイルシステムのどこにマウントされているのかも調べてみました。

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/share/ に、他と一緒にシンボリックリンクがありました!

先程の「接続名が情報付きだと面倒」というのはここで影響してきます。
スクリプトで扱うのに、スペースとか括弧とかついてるとめんどいのです。
ので、このタイミングで変更しました(画像は変更後)

これで、クライアントからだけでなく、TS-473 の CLI 上からもシームレスに扱えるようになりました。

QTS 4.2 ではどうするのか?

ちなみに逆パターン、つまり QTS 4.2 側でマウントする場合にはどうするのかも調べてみました。

QTS 4.2 には HybridMount がありません。

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で、FileStation のメニューにありました。

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見た目は違うけど、やることは同じですね。

んで、このメニュー、QTS 4.5 で実行したらどうなるのか?
基本機能にあるならアプリ使う必要なくていいんだけど?
と思って試したところ…

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HybridMount が起動しました。

つまり HybridMount を使え、ということで、最初の選択は偶然正しかったということっぽいです。

マウントが外れたら?

共有元(TS-859 側)の再起動などで意図せずマウントが外れた場合でも、設定は残っているので共有元が復旧すれば自動的に再マウントしてくれます。
(アンマウント/再マウント時に警告も出ます)

ただし、「ゲストユーザーのアクセス権」は「拒否」に戻ってしまうので、手動で再設定する必要があります。
これ、地味に不便…保存する方法ないのかなぁ…?

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