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【Review】75%ゲーミングキーボードELECOM VK720A

本記事はエレコム株式会社 様より商品(VK720A)をご提供頂いてのレビューです。

どうも、おっさんずVALOのやすお(OFF)です。
2024年6月26日に発売される75%ラピッドトリガー対応キーボードELECOM VK720Aをご提供頂きました。とんでもないご提供に感謝を!!

毎度のことながら大変恐縮なのですが、性能面での他社製品比較など王道のレビューは私には残念ながら書くことが出来ません…
その代わりと言ってはアレなのですが、いつもの様に便利なリンクをですね…
DPDQDPQP様のレビュー
(ミオニさんいつもお世話になっております)

いつもの様に完璧なレビューの導入でした。

さて、何故いちゲーミング老害に過ぎない私なんかがVK720Aのレビューを請け負う事になったのか?このいきさつについてお話していきましょう。
事の発端は大阪で開催されたゲーミングバザー2024春になります。

このゲーミングバザーというイベントはARTISANの元FPSプロゲーマーuNleashedさん(田原さん)が発起人となって開催されているゲーミングデバイスのバザー的なイベントです。
uNleashedさんのFPS歴はマジで本当に長くてですね、私なんかよりもよっぽど古の歴史を知る日本のFPS界の生き字引みたいな人です。
私がuNleashedさんを知るキッカケになったのはHalf-LifeのMODであるTeam Fortress Classicの超名作フラグムービーLast Dinosaur 2です。

このフラグムービーで人外的超絶ロケランを見せているのがuNleashedさんです。

…話がそれつつありますか今…

失礼しました。兎にも角にもゲーミングバザーに遊びに行ったときにELECOM GAMINGさんのブースにお伺いしまして

ゲーミングバザー2024春@大阪でのELECOM GAMINGさんブース

これが噂の75%サイズのラピトリ!という事でVK720Aの実機を触らせて頂いたり、製品の特長について説明を聞いたりと。
熱い要望を受けて本機種VK720AからUS配列を製品としてラインナップするに至ったんですよ、とかそういう裏話を聞いたりとか。
ところで今時ゲーミング若者の皆様はUS配列キーボードに全く抵抗が無いみたいですね。凄い事ですよこれは。
自分は30年近く日本語配列のキーボードを使っているので、US配列のキーボードに適応できる気がしないです。長年染みついてしまった指の配置と動きと癖が矯正できる気がしません。
その点、ゲーミング若者の皆様にとってUS配列での適応というのは今の時代ではメリットでしかないのでしょうね。何せUS配列に慣れておけば豊富な海外製のゲーミングキーボード選びたい放題ですし。
大変羨ましいです。

そんな雑談の中で一つ質問といいますか、VK720の使い方の提案をさせて頂きまして。
それがキッカケで
「良かったらOFFさん、レビュー書いてみませんか?」
となった訳です。とんでもない太っ腹です。大盤振る舞い過ぎる…
改めましてこんな貴重な機会を頂きましてありがとうございますエレコムさん!

しかし何がキッカケでこういう繋がり、機会が訪れるのかは本当に巡りあわせですね。一つ言えるのは、オフラインのイベントで色んな人と会って話すのはとても大事だという事です。
という事で、皆さんも行きましょう。オフラインイベントへ
直近では7/27,28のVALORANT Challengers Japan 2024 Split2 Playoff Finalsがおススメですね。
それとゲーミングバザーの次回開催は10/12(土)に東京・浅草で開催との事です。様々なゲーミングデバイス実機に触るチャンスですので関東の皆様は是非ご参加検討頂けたらと思います。

毎度のことながら前置き大変長くなりました。
それでは以下VK720Aのレビューとなります。

75%サイズの国産ラピトリ、VK720A

圧倒的な静穏性と打鍵感

まずはファーストインプレッションという事で、触った感想です。
これ凄いです。
キータッチが非常に気持ちいい。そして全然カチャカチャしない!
ゲーム用途だけじゃなくて普段の仕事でも使いたいレベルの気持ち良さです。
キースイッチの間にシリコンゴムが挟まれているお陰でこの底打ち時の気持ち良さが実現できているのでしょうか。
たった一つの部品追加でここまで変わるとは…スゲェ…
こういう商品開発ができる会社、良いですよね。
スペックでは表れにくい性能もキチンとこだわる丁寧なモノ作り、非常に好感が持てます。

スペースバーの交換機能、使いますコレ?

もう一つの目玉としてスペースバーを交換できるというとんでもない機能が搭載されています。
日本語配列のほうでは
 無変換キーをなくして長いスペースバーとする
 もしくは
 通常のキーボード通りに無変換キーを搭載する
の2つから選択することが可能です。
いや、やりすぎでしょう?
こんな機能必要ですかね?
別に無変換キーなんて無くたって人類困りませんよエレコムさん…

と私も思っていました。
実際に使うまでは

これね、無変換キーが無くて困る人類います…
何を隠そう私は無変換キーがないと生きて行け無い人間でした。長年のPCゲーマー人生で初めて気付きましたし、全く自覚がありませんでした。
これからTwitter(X)のプロフィールに書いておきます。
私は無変換キーが無いと生きて行けない人間です、と

逆に無変換キーが必要ない方々からすれば無変換キーというファッキン無駄なキーが無いお陰で親指のキーポジションの自由度が高まりますしこういう選択肢を1つの商品で選ばせてもらえるのは非常にありがたいです。

あとアレですね。この部品の取り換え作業は自作キーボードにちょっと片足突っ込んでる感があって私は好きです。

ラピトリの設定について

DPQPさんのレビューでも触れられていましたがラピトリの設定はちょっとだけ特殊です。他社のラピトリでよくある
 アクチュエーションポイント
 と
 アクチュエーション後にOFF/ONされる感度
ではありません。
シンプルに
 ONになるために必要なキー押し込み量
 と
 OFFになるために必要なキー押し込み量
です。
一緒やんけ、何が変わんねん…
というお話ですが、誤動作防止の為にアクチュエーションポイントだけ深めに設定して、その後は高感度に動かしたい!
みたいなパターンには対応できないという事です。
この辺りはソフト設計もしくはファーム設計の範疇じゃないかと推測しますので、他社ラピトリに慣れた方々を取り込むためにも選べるようにして頂けると助かる人類が存在するかもしれません。
(※私が使う分には全然十分でした)

2ndアクション機能について

キーの押し込み量によって別々のキーが割り当て可能である2ndアクション機能。
…なるほど?
機能と原理は理解するし、何かに使えそうな感には満ち溢れてますね?
でも一体何に使ったら良いんでしょうかコレ…
流石に歩きと走りを1キーにするメリットは無いですし…
うーん…
アイディア次第で絶対に使い道があると思うんですけどねぇ…
という事で考えてみました。

そして思いついたのが
 「ジャンプ投げ定点の安定化」
コレです。
 浅い押し込みにジャンプを割り当て
 深い押し込みに投げ物スキルを割り当て
これによりジャンプ直後に投げるスキルを必ずジャンプ直後に発動させます。
定点投げのミスで発生しがち?なジャンプ直前に投げてしまって飛距離がでないという問題を解決する素晴らしい手段ですよこれは!(普通の人はこんなミスしないかもしれませんが、私個人はよくやってしまうミスなので…)

VALORANTの練習場で試してみたんですが、いい感じでした。
必要以上にゆっくりとキーを押し込んでしまったり、逆に超高速にキーを押し込んだ場合、ジャンプしてから投げ物スキルが発生するまでの時間がおかしなことになってしまうという点にだけ注意すれば十分使えそうな感じです。
素晴らしい!!
じゃあ後は実践投入するだけ!!

…と思ったのですが

これマクロ的な扱いになってVALORANTで使ったらRiotGamesさんに怒られたりしないでしょうか?
多分大丈夫だとは思うのですが、ちょっと心配になってきました。
念の為RiotGamesさんに問い合わせてみます。

RiotGamesさんへ問い合わせ
そしてRiotGamesさんからの(無慈悲な)回答

oh…
これは中々の無慈悲な回答です。
使っちゃダメとも言ってないですし、使って良いとも言ってないですし、ペナルティ発生したら最悪解除しないという予防線もはってますし、、
自己責任かぁ…
明確な内部基準はあると思うんですが、個別対応はしませんよという事なんでしょうね。
折角の素晴らしい機能なのに残念過ぎますが、心配ならVALORANTでは使わない方が良さそうですね…
スイマセンちゃんと練習します…ジャンプ投げ定点…

しかしこのあたりのハードウェア機能とゲーム内での使用可否は非常に難しい問題ですね(Pay to Winがすべて悪であるというならラピトリは全てアウトになりますし)

何か欠点は?

圧倒的静穏性と打鍵感を両立している、ラピトリ対応である、無変換キーもある、75%だからファンクションキーもある、良い事ばっかり書きましたが何か1つぐらいあるでしょう欠点
という事で、欠点探してみました。

うーん、これは欠点というか…わたしの手に合う合わないの問題なだけなんですが、、、ちょっと困っていることがありまして。

小さいんですよ…
右シフトキーが

ゲームするとき右シフトなんて使わんからどうでもエエやんけ!!
と思われるかもしれません。
それはその通りです。間違いない。よっぽどの方言バインド(造語)でない限り右シフトキーはゲーム中は使わないですよね。
でも普段使いする場合、右シフトキー使いませんか?
例えば「?」や「_」を入力するときとか。

まぁ使っているうちに慣れるか?
と思って1ヶ月ほど使ってきましたが、中々これが慣れなくて…
この辺りの問題は変則配置コンパクトキーボードの宿命かもしれませんね。レイアウト的にも限界ギリギリっぽいので、エレコムさんもきっと泣く泣く右シフトキーの幅を削ったんだと勝手に想像しています。

折角の素晴らしい打鍵感を持つキーボードですので、ゲームだけでなく普段使いも快適に使えたら…と思いで、あえて欠点として挙げさせていただきました。
この辺は気にしない人はマジで気にしない欠点だと思いますが、あえて。

ところでエレコムさん
売れ行きを見て次回はテンキー付きのフルサイズな製品についても是非ご検討いただけましたら大変助かります。
フルサイズキーボードで救われる人類もきっと存在するはずですので。
(人口が多いかどうかは置いといて)

お買い求めはこちらから

(了)


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