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私を思い返したら割とネタ帳④

こんにちはRinです!先日、娘の卒園式がありました。
息子の時で慣れてると思っていて泣かないつもりだったのに、気が付いたら号泣してました(笑)
やっぱり子供の成長は早くて、それぞれ違う想い入れが溢れます。

さてその余韻に浸りながら、またはじめていきたいと思います!

私に縁のないことだと思ってたことは急にやってくる。

ぶっちゃけ、私がキラキラしていると思っていた中学生活は主観であって、俯瞰したら私はどこにでもいるモブキャラだった。
覚えた初恋も、ただの憧れで終わるものだし認識なんかされなくて当たり前だと思っていた。あの時までは。

当時憧れの彼との同級生に、部活は違うが仲の良い先輩がいた。
中学生の頃は上下関係が厳しいものだったが、その彼女だけは同じ目線・立場で仲良くしてくれていた。学年は違うが、親友と言っても過言ではなかった。
彼女にも、彼に憧れている事は話していたが、ただただ同級生に話している感覚であって、彼女もそっと私の憧れの話を聞いてくれていた…のだと思っていた。

ある日、友人の彼女から「長いお昼休みにお喋りしよう!」という旨のお手紙が来た。(当時、流行っていたw)
結構よくある事だったので、お昼休みに指定された場所に行くと急に現れたのだ。
あの、縁の無いと思っていた憧れの彼がそこ立っていた。

パニック状態になった私はどうしたのか。

今でもハッキリと覚えている。
意味が分からない。どういう事???何で??との考えが頂点に達した私は「すみません。場所を間違えました!!」とアホほどデカい声で謝ってダッシュで逃げた。

すぐ捕まったけれど。爆笑した友人によって。

友人によると私が話していた彼は、小学生の頃からとても仲の良い友人だったらしい。
私の誰にも言わないで。との口止めを守っていたが、気持ちを聞く度に、少しでも話す機会を作ってもいいんじゃないか。と思ってサプライズだったの事。

そういや出身校一緒だったね。うっかりしてた。
てか死ぬから。そんなのサプライズではなく前もって言って下さい。
まぁ、チキンな私は逃げていたのだろうけど。

そんな友人の計らいで、まさかのモブから友人の後輩として認識してもらえるどころか、出会えば声を掛けて話してくれたり、友人の手紙に1言添えてきてくれたりするようになった。それだけで死ぬほど有頂天になった。

憧れの彼から手紙を貰った。意味が分からなくて震えた。

教室移動の時、彼に手紙を貰った。
手紙と言ってもノートを破った紙に書きなぐった文字で。

「話したい事があるから、電話番号教えてくれる?」

たったそれだけ。
あぁ…そっか。有頂天なのは私だけであって、彼にとっては単なる友人の仲の良い後輩だったのだ。
私と同級生の別の子の話が聞きたいのだな。と悟ったら苦しくて惨めさが込み上げた。

でも、繋がりがなくなるのは辛い…。
そう思った私は「いいよー!○○○ー☓☓」と電話番号を教えた。

「ありがとう!明日の○時頃かけるよ!」との手紙に、悲しみとも何とも言えない気持ちで震えた。
友人に話したけど「えっ…なんで?でも、誰か後輩の話をした事ないよ?」との事だったけど、私を傷付けない為の嘘だと思うようにした。

約束の時間の電話。

死ぬほど緊張した。口から心臓が飛び出るとか、そんなものじゃない。

ピルルル…

あぁ…きた。出なくちゃ…怖くて仕方なかった。
「もしもし…」「あの、○○ですけど…」「私だよー!」
努めてあかるく振る舞った。
泣きそうになるのと恐怖と震えを抑えて。

「………」しばらく無言が続いて胃がキリキリした。
耐えられなくて「どうしたのー?元気ない?」みたいな、間を取り繕う事を言った瞬間だった。

「彼女になって…。好きです。」
心臓がねじ切れるかと思うくらいに鼓動がうるさくて、現実が受け止められなかった。
「なんで…?なん…」でも、もう私は何も言えなかったし、断る理由もなかった。

モブの私に初めての彼氏が出来た瞬間だった。

彼氏が出来たと分かると口出しが凄くなった母。

彼氏が出来たとなると、めちゃくちゃ分かりやすくソワソワしたり電話したりした訳で。
そんな私に母は、「お前に彼氏ができる訳が無い。遊ばれている。」等と、そりゃあ根拠のない罵詈雑言を浴びせて来たりした。
もはや、注意というよりただの悪口と文句だった。
人並みに恋をすることすら、私には許されないのか。
とても悪い事をしているのか。
そんな葛藤をいつまでもぐるぐる考えていた。

デートの約束をした手紙を母に勝手に読まれる。

これはかなり恥ずかしかったし、理解ができなかった。
家に帰った途端「お前、○日にデートするってどこ行くんだ!!言え!言えない所に行くのか?!」
恥ずかしさと怒りで震えが止まらなかった。
この人は、どこまで私を管理してバカにしたいのかと。

結局その日のデートは予定を変更したけど、尾行されていないかと恐怖だった。

映画館デートで少しだけ大人になった。

有名なラブストーリーでとても流行っていた映画。
そもそも映画なんて友達と数回行った位で、彼氏と行くなんて未知の世界だった。
それなのに、めちゃくちゃ甘々王道のラブストーリー。

映画は素敵なお話で笑ったりキュンとしたりして。
その間、隣から手をツンツンされてるな〜とか凄く手を触ってるな。とは思ってたけど。
その度に横を見ても、二コニコしてるだけの彼。
クライマックスにむけて、もはや鼻水ズビズビ号泣の私。(冷静にめちゃヤベぇ奴だな)

……そのときだった。
急に恋人繋ぎになった手に驚いて横を見たら、視界いっぱいの彼の顔と柔らかい感触だった。
数秒経ってからキスされたのだと気がづいた。

びっくりした。ファーストキスってけっこう呆気ない…。
いや待て…こんな満員の映画館で、どブスにキスするってコイツ大丈夫か?正気…?と思うと同時に、母の知人が居ないかと不安になった。
映画館を出たら、急にお互い恥ずかしくなってアタフタしたっけ。(笑)

でも思えば、デートをする時は常に母の目を気にして、いつももの凄くビクビクしていた…。




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