見出し画像

身延町で送る、第2の人生!

1、はじめに

 「移住をする」ということは、人生の中で大きな決断の一つであり、期待をする気持ちと裏腹に不安を感じる人が多いのではないだろうか。 私たちは 2023年7 月8日に、身延町に移住をした浅野秀人さんと小林あゆみさんに身延町への移住、定住に関するインタビュー調査を行った。その中で「移住」は人生のターニングポイントにもなるということを実感した。この記事では、浅野さんの移住後について焦点を当て、インタビューから分かったことや考えたことを記述していく。

2、移住後の生活

2.1 移住後の仕事
 浅野さんの現在のお仕事について伺ったところ、浅野さんはあけぼの大豆の 6次産業化施設の運営やあけぼの大豆商品開発の統括を行っているということが分かった。 この 6次産業化施設を運営していくにあたり、農業中心の一次産業を行うスタッフ、加工中心のスタッフ、その流通を行うスタッフなどを一手で行っている。全体では 11 人で作業をしており、浅野さん以外は地元の方々で構成されているそうだ。

2.2 身延町のコミュニティ
 移住してきた当時、浅野さんは知らない土地にうまく馴染むことができるか不安だったそうだ。しかし、身延町の方々は、そんな浅野さんをその地域ならではの温かさで迎えてくれたという。特に、浅野さんが移住してきたばかりの時に、近所の方々が育てた野菜を玄関に置いておいてくれたことが地域に溶け込めるきっかけとなったそうだ。

2.3 身延町のイベント
 身延町で行っているイベントとして、身延町内にいる若手の経営者中心で身延きずなプロジェクトという協議会を作り、これまで写経体験や和紙、湯葉などの特産品を使 用したイベントを行っていることが分かった。浅野さんは、この協議会の会⾧を務めている。これらのイベントは 2 ヶ月に 1 回開催されており、毎回 2,30 人ほどの参加者 がいるという。延べ 200 人以上が今まで参加しており、次回で 8 回目の開催となるそ うだ。リピーターの方もいるそうで、身延町の季節にあった食材やみのワンどら焼きなど身延町の特色を活かしたものに惹かれている人は多いようだ。
 また、このプロジェクトは先に述べたとおり若手の経営者中心となっているので、一 人ではできなかったことも一緒にやっていこうという受け皿的存在になっているという。  
 他にも、西嶋地区では、地域の活性化委員会というものがあり、浅野さんもこの委員会に参加している。この活性化委員会では、西嶋地区の特産品である和紙を地区全体で盛り上げていくために、お祭りや新たなイベントなどを企画しているそうだ。また、8 月には和紙で作った灯籠を飾った和紙道路のイルミネーションが行われたようだ。

2.4 子育てについて
 身延町では、漢検や英検などの試験が無料であったり、修学旅行の積立が免除されたりなど子育てに関する制度があるという。そのため、浅野さんは子育てについて、「身延町の子育てへの支援は非常に手厚い」とおっしゃっていた。しかし、これらの情報を知ったのは移住後だったそうだ。
 他にも子育てについて、お昼には農業をやられている方が多く、地域の目があるため、子どもを外で遊ばせるにも安心できると話す。

3、まとめ

 今回インタビューを行い、身延町での移住、定住はどのようなものなのかを知ることが できた。新しい場所に移住するということは不安なことがたくさんあるが、身延町では、その地域性と様々な制度が移住者を支えてているのだと思う。 また、地域視点から見た移住者というものは町に新たな変化をもたらしてくれる存在 でもあり、新たな仲間のような存在なのだなと感じた。特に、浅野さんはあけぼの大豆の 仕事だけはなく、身延きずなプロジェクトや西嶋地区の地域活性化委員会にも参加して、様々なイベントを企画、運営している。
 このように移住者が主体となって地域をよりよくしていこうということは、これまで 以上に多角的な面から地域を盛り上げていくことにつながるため、移住者の存在は非常に重要だと考える。
(担当:柳沢)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?