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早川町を訪れての所感 ~コミュニティの観点から見て~

1.はじめに

 2022年度地域実践演習箕浦ゼミでは前期の6月と7月の2回早川町を訪れた。私たちゼミ生の皆は早川町を訪れたのは初めてであり、事前学習を行ったうえでの訪問であったが、事前知識だけでは得られることのない早川町について感じることが多々あった。1回目のフィールドワークの後に私たちのテーマは早川町の「水環境」と「コミュニティ」に決定したが、今回のエッセイでは「コミュニティ」の視点から実際に早川町を訪れた所感について書いていこうと思う。

2.早川町を訪れての所感

 6月に第1回目のフィールドワークが決まり、早川町について事前学習をした際には、とにかく自然が豊かで人口も少ない、まさに「秘境」の町であるという印象を抱いた。そして初となる第1回目のフィールドワークでは、想像していた以上の自然の豊かさを実感したと同時に早川町の魅力を感じることができた。
 6月のフィールドワークでは①雨畑地区の硯の里キャンプ場、②奈良田集落、③三里地区のヘルシー美里、④赤沢集落の見学、⑤ラフティング体験ができる本流堂の訪問、といった順番で各地を車で回った。このように1日で早川町を端から端までめぐるという貴重な体験ができた。特に雨畑地区でキャンプ場の管理を行う中川さんから、「仕事がきっかけであったが、早川町に住み始め多くのコミュニティができた。地域のイベント等にも参加している。」というお話を伺った。これら以外にも早川町には多くのコミュニティが存在し、人々がそれらを大切にしていることを実際に感じることができた。
 そして7月に行われた2回目のフィールドワークでは、町内視察として、見神の滝と硯の展示を行っている硯匠庵を訪れた。そして昼食後奈良田集落を訪れ、奈良田集落の区長をなさっている上原さんから、早川町の水環境や奈良田のコミュニティについてたくさんの興味深いお話を聞くことができた。奈良田のコミュニティについて、伝統的な踊りの継承や集落の役回り、水源の管理など、奈良田集落の自治活動について知ることができ、早川町のコミュニティが果たす役割についてより一層興味を持った。

3.おわりに

 2回のフィールドワークの中で、奈良田集落をはじめとした、早川町の特色あるコミュニティについて触れることができた。早川町は集落ごとに色濃い文化や人々の強いつながりが存在しており、またその集落ひとつひとつに独自性があり、本当に「むら」のようであることを実感した。この先のフィールドワークでは他の集落についても調査し、早川町のコミュニティについてより深く学んでいきたい。(担当:須川)

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