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早川町へのフィールドワークを通して

 私達は、山梨県立大学のゼミ活動の中で2022年6月5日と7月9日の2回、早川町にフィールドワークで訪れました。早川町は、山梨県の西部に位置する南アルプスの山間の町で「日本で一番人口の少ない町」として知られています。2022年7月18日現在の人口は、932人です。私達ゼミのメンバーは、今回全員が初めて早川町に訪れました。早川町には、山梨県立大学がある甲府から1時間半ほどで到着します。早川町は山間にあるため、通行車両は甲府などの市街地に比べ、少なかったです。また、道は狭く、勾配やカーブが多かったです。

初回のフィールドワーク

 まず、6月5日の1回目のフィールドワークは早川町がどのような場所なのか知ることを目的に行いました。この日訪れたのは、早川町の雨畑地区にある硯の里キャンプ場と奈良田集落にある古民家カフェ鍵屋、早川町で行われていた焼畑農法について展示されている歴史民俗資料館、民宿、温泉宿泊施設のヘルシー美里、赤沢集落、ラフティング体験などを行っている本流堂です。
 硯の里キャンプ場では雨畑硯の製作に取り組みながらキャンプ場を管理している中川さんにお話を聞きました。ここではキャンプ場で行われている活動や、雨畑硯の制作に関わるお話、そして中川さんが生活している集落で行われている行事や、コミュニティについて聞くことができました。写真は中川さんからお話を聞いている様子です。コミュニティについてはヘルシー美里でも伺うことができました。

 続いては奈良田集落へ向かいました。ここでは早川町で行われている焼畑農業について資料館で学びました。早川町の歴史の部分に触れる貴重な機会でした。下の写真は歴史民俗資料館を見学した際の様子です。

 そして赤沢集落では重要伝統的建造物群保存地区に認定されている地域を見て回り、石畳の道を歩く中で周りとは少し違った空気感を味わうことができました。
 最後は本流堂へ行き川についての話を聞きました。昔と今の川の変化など多くの話を伺うことができました。今回の研究テーマのひとつが水環境ということもあり、ゼミメンバー全員が興味を引かれ、また話を聞きたいという要望が多く出ました。

2回目のフィールドワーク

 7月9日の2回目のフィールドワークは地域の方にお話を聞くことを目的に行いました。また、1回目ではできなかった早川町の自然に多く触れるということができたフィールドワークでもありました。下段の写真は見神の滝と湯島の大杉を見に行った際の写真です。

見神の滝
湯島の大杉

 そして今回の訪問では、雨畑硯の製作や販売、見学を行う硯匠庵にも訪れました。硯の形や大きさ、使い心地は様々で実際に硯で墨を磨ってみるとその違いは素人の私達でもわかるほどでした。普段なら触れる機会はないものなので貴重な体験でした。下の写真は実際に硯で磨った墨を使用している様子です。

 午後は奈良田集落を訪れ、奈良田集落区長の上原さんに、早川町と水の関わりについて、早川町(主に奈良田集落)のコミュニティについて、早川町における焼畑農業の復活活動についてなど多くのお話を聞きました。どれも興味深いお話が多く、私達の今後のゼミ活動のテーマ設定の参考になりました。

まとめ

 2回の早川町へのフィールドワークを通して私達は早川町について多くを知る機会を得ました。しかしお話を聞いたり、訪れたりするたびに興味や関心はふくらむばかりです。今後も何回かのフィールドワークを通して早川町について知っていきたいと思っています。(担当:荻原)


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