見出し画像

富士川でラフティングを体験して

1.はじめに

 2022年度地域実践演習箕浦ゼミで3回目となる早川町でのフィールドワークを9月に行った。これまでの活動で早川町付近には早川や富士川などの水源豊かな地域資源が多く存在していることを知った。今回はゼミのフィールドワークの一環として、早川町を拠点として早川や富士川で自然体験のガイドツアーを実施している本流堂さんにお世話になり、今回は箕浦先生と学生二名でラフティングを体験した。


 ラフティングとはゴムボートに乗り込み、急流を下るチームスポーツである。ツアーガイドが舵をとるが、ゴールにたどり着くために同じボートのメンバー全員の協力が必要となる、大自然の中の魅力あふれるスポーツである。

本流堂「ラフティングツアーのご案内」


 本記事ではラフティングツアーの様子や体験して感じたことを書いていこうと思う。

2.ラフティング体験

《ラフティングツアーのスタート》
 まずは、本流堂さんのベースでウエットスーツに着替えて装備を整え、スタート地点に向けバスで出発した。当日はあいにくの雨だったが、絶好のラフティング日和だとスタッフさんは話されていた。バスの中で注意事項を確認し、いよいよガイドさんの舵のもと、ラフティングツアーがスタートした。

《ラフティングツアーの様子1》
 ただ漕ぐだけでなく道中には多くのアクティビティやユニークな進み方があった。
 右下の写真はボートをひっくり返した後、その上に寝そべりながら漕いで進んでいる様子である。普通に漕ぎ進めていく中で、ガイドさんに、「ボートをひっくり返してもいい?」と聞かれたときは驚いたが、また違った乗り方でラフティングを楽しむことができた。左下の写真はひっくり返したボートの上に乗ってバランスをとりつつ進んでいる様子である。オールで自身を支えながらバランスをとっていたのだが、思っていたよりも難しく川に落ちそうになった。実際に体験してみると、怖さはなく、川に落ちそうなスリルを感じることができ、とても面白かった。

《ラフティングツアーの様子2》
 左下の写真はボートの下側の端に集まって水面ぎりぎりで耐えている様子で、右下の写真はボートの左端に集まって耐えている様子である。写真から見てわかるように、ほぼ水面と背中合わせの状態の中で、ボートの揺れを楽しんでいたので、いつ落ちるかわからないスリルを味わうことができた。ボートをバランスが取れる位置に調節しながら、揺らすことも忘れないガイドさんの技術も素晴らしいと感じた。

《ラフティングツアーの様子3》
 左下の写真は急流スポットの上で波に乗っている様子であり、右下の写真は急流スポットの中、ボートで進んでいる様子である。ラフティングツアーの中には、いくつか川の流れが激しい急流スポットというものが存在していた。そこでは川の流れは速く、波も大きくなっており、ボートで通ると楽しい場所と同時に危険な場所でもあるとスタッフさんは話されていた。川の流れも強く、オールも波に流されそうになりながら漕ぎ進めるのは、とても力のいる作業であったが、大きな揺れもたくさんあり、川をより身近に感じることができた。急流スポットの波の上に乗るという体験もできた。ただでさえ激しい川の流れに逆らいながら同じ場所にとどまり、ボートの先頭に座って、波を受けるという体験は、今まで経験したことのない水とのふれあいと爽快感を味わうことができ、本当に楽しかった。ガイドさんも波乗りは技術的に難しく、できないときもあると仰っていたので、貴重な体験ができてよかった。

《ツアーで印象に残ったこと》
 これらの中でも特に印象に残っているのはボートを使わず、自ら川に浮かんで下ったことだ。ツアー中はときどきボートから川の中に落とされるのだが、その際自ら泳いでボートに戻らなければならない。落ちた時にはライフジャケットを身につけているため、川に浮かびながら進むことができる。浮かびながら川を下る経験は今までになく、なかなか味わえない大胆さを感じながら楽しむことができた。
 ほかにも高さのある崖から川へダイブしたり、洞窟探検をしたりするなど、スリルもありつつ楽しい体験ができた。ツアーの道中には鵜などの動物も発見し、川沿いには崖や広大な山々が広がっており、魅力あふれる自然を感じることができた。
《ツアーのガイドさんについて》
 ツアー中にお世話になったガイドさんの技術にも目を見張るものがあった。ラフティングを安全に楽しく行う技術というものは素人ながらも難しいものであるだろうと感じていた。実際にラフティングを体験する中で、ネパール出身のガイドさんは上手な日本語で私たちとの会話やコミュニケーションを行い、一緒に楽しみつつ安全を確保してくれていた。また、ガイドさんのボートを操る技術や水とうまく付き合う技術は間近で見ていて、達人技のようで本当に感心した。ガイドさん自身が陽気で、かつ大会経験者という実力を持った方で、そんな方とラフティングを楽しむことができて、とても充実した時間を過ごすことができた。
《まとめ》
 ツアー終了後には、ガイドさんが自国から日本で働くまでのライフヒストリーなど、非常に興味深い話を聞くことができた。事前説明やガイドさんの確かな技術のおかげで安全に楽しむことができ、良い経験となった。

3.おわりに

 今回ラフティングを初体験して、スタッフさんのあたたかさや熱意はもちろんのこと、地域資源をよく理解して活用し、地域外の人へ楽しさを知ってもらおうとする素晴らしい姿勢も感じることができた。私自身、自然を活用したアクティビティの良さを知ることができたので、また挑戦してみたいと思う。(担当:須川)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?