早川町での子供たちの暮らし
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早川町での子供たちの暮らし

山梨県立大学・箕浦ゼミ

はじめに

 私たち箕浦ゼミは、前期の授業と夏休みを通して早川町について調べてきました。具体的には、早川町に住み早川子どもクラブの運営に携わってきた上原さんや、早川町の自然に詳しい大西さんにオンラインでインタビューを行いました。また、実際に早川町を訪ね、散策を行ったり、早川子どもクラブの活動を手伝いながら早川町で暮らす子供たちの様子を観察しました。後期も前期に引き続きインタビューを行いながら早川町についてさらに調査を行いました。この記事では特に小中学生のインタビューをもとに書いていこうと思います。

中学生インタビュー

 11月28日、私たちは中学生にインタビューを行うために4度目の早川町フィールドワークを行いました。その日も朝から山梨県立大学に集合し、早川北小学校を見に行ったり、行ったことのない集落を見て回ったりしながら、インタビューを受けてくれる中学生を迎えに行くまでの時間をつぶしていました。お昼ごはんはそば処アルプスというお店でいただきました。早川町ならではの鹿肉を使ったそばなど、多種多様なメニューがありました。早川町にはどこにでもあるチェーン店のお店はありませんが、私たちのほかにも席が満席になるほど、地元の人はもちろん外から来る人にとっても人気のあるお店でした。

 そして、お昼過ぎ、古屋集落入口付近で中学生二人をピックアップし、一緒に奈良田集落の公民館に向かいました。一人は二年生の男の子、もう一人は一年生の女の子です。道中、車内では二人が入っているという陸上部の話をしたり、勉強の話をしながら中学生の緊張がほぐれるように常に会話をするようにしていましたが、私の方が緊張していました。公民館でもう一人インタビューを受けてくれる一年生の女の子と合流し、計三名の中学生にいろいろお話を聞きました。三人とも小学校低学年の時に早川町に移住してきたと言います。

 今回のインタビューでは、特に休日の過ごし方について質問しました。早川町にはカラオケなどの娯楽施設を見かけないので普段どのようにして過ごしているのか気になったからです。答えとしては、ハンドメイドやゲームをすることはあっても外で遊ぶことはほとんどないと言います。ただ、夏休みは川で遊んだり友達と公民館でお泊り会をしたり早川町だからこそできる遊び方をしていました。

 また、早川町の良いところについても聞いてみました。山や川、温泉などの自然が豊かであること、それに加えて野鳥公園のスタッフや狩猟など専門性の高いマニアックな方が多いという話も出ました。反対に、不便な点も聞いてみたところ、移動手段が少ないことや早川町に入る道が一本しかなく大雨が降るとすぐに通行止めになること、また大きな図書館がないことなどを挙げてくれました。意外にも、コンビニがないことにはそこまで気にはなっていないようで、欲しいものがすぐに手に入らない環境が不便だとは感じていないそうです。スーパーに行くにも時間がかかるため、買いだめやネット通販をよく利用すると話してくれました。

 面白かった話としては、うわさが広がりやすいということです。小さいコミュニティーだからこそ人と人との距離が近く、話がまわるのが早いと言っていました。しかし、それだけ人との関係が深くなれるところが良いポイントでもあると教えてくれました。

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小学生インタビュー


 12月19日、この日は早川子どもクラブの活動に参加してインタビューを行いました(上の写真はその時の様子です)。残念ながら私は参加できなかったのですが、インタビューの様子を動画に撮ってくれていたので、その内容から書いていこうと思います。
 取材に協力してくれたのは、早川南小学校と早川北小学校に通う5人の小学生で、早川町出身の子もいれば移住してきた子もいました。小学生に休日の過ごし方を聞くと、中学生とは打って変わって公園やイオンなど外で遊ぶことが多いと答えてくれました。また、週に一回、甲府市や昭和町、立川まで習い事に通いに行くそうです。
 早川町の良いところとしては、紅葉や動物が多いところなど自然についてたくさん挙げてくれました。反対に不便な点としては、近くにお店がなく気軽に買い物ができないこと。また、ダムを作ったことで魚がいなくなってしまったと、大人のように自然について語ってくれる子もいて驚きました。

インタビューをしてみて


 今まで、大人の方たちに早川町の子供たちの生活の様子や感じていることを聞くことはできても、実際に小中学生にインタビューできる機会はなかったので、とても貴重な意見を聞くことができました。早川町は娯楽施設が少ないため、小中学生は外で遊んでいるのかなと勝手に想像していましたが、中学生は外で遊ぶことはなく、本を読んだりハンドメイドをしたり個人で休日を過ごしていて、またゲームの中で友達と繋がったり現代っ子らしさが見えました。反対に小学生は、友達と外でスケートボードをしたり、とても小学生らしい休日を過ごしていて、私が小学生だったころとそこまで変わっていないかなと感じました。ただ、集落ごとの距離が少しあるので、帰り道にたむろして話し込むことはないそうです。私自身は毎日のように友達と一緒に帰って家の前でずっと話し込んでいたので、これにはとても驚きました。同級生の人数が少なく、家の距離も遠いという点は人間関係の構築において他の地域とは少し違いがあるかもしれないと感じました。

 また、コンビニもなく娯楽施設も少ない早川町での暮らしを子供たちは不便に感じているのではないかと思っていましたが、みんな早川町でのこの暮らしに慣れ、インターネット通販などを利用しながら、大きな不自由を感じることなく生活していることがわかりました。

(担当:飯高)

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山梨県立大学国際政策学部・箕浦ゼミ(環境社会学・地域社会学)のnoteです。ゼミ活動の報告を中心に投稿します。