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揺禅ピアノ超入門 Lesson 1〜バッハのメヌエットト長調

先日、揺禅ピアノシステム(仮称)で、初めてピアノを練習した、40代男性のMさんが太極拳のレッスンに来られたのでまたピアノを弾いてもらいました。

完全初心者でピアノに触れたこともなく、楽譜も全く読めないMさんは、前回揺禅ピアノシステムの基礎エチュードをハ長調で10分ほどやって頂きました。

今回はその復習から入り、両手で3度の反復練習をするところまで、30分弱の練習です。

私は他の作業をしながら、時折アドバイスするだけです。

指を持ち上げすぎない、ゆっくり、手首を柔らかく上下させて、腕の回転を使って流れるように、基本姿勢を守って、などなどです。

音のデコボコは本人もお分かりのようなので、鍵盤を叩かない、均等よりバランスと流れが大事ですとアドバイスしました。

なんとかある程度スムーズになったので、最初の曲をやってもらいました。

「いきなりショパン」という企画に参加してもらうつもりですが、とりあえずバッハのト長調のメヌエットとして知られる曲を選んでみました。

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最初の2小節は基本エチュードのハ長調を5度上げてソで始めるト長調にすれば、黒鍵もなくそのままの指使いです。

すぐに弾けたので後2小節もやってもらいました。もちろん、やはり右手だけです。

ポジションをそのまま4度上げると基礎エチュードのハ長調の指使いそのままです。

ここでファのシャープが出てきますので、ここで、ファを半音上げる意味、ファ# からソへの導音の説明して、簡単にト長調の成り立ちとファがシャープになる理由を、響きで納得してもらいました。

平均律がオクターブの12等分で成り立ち、そのうち7音の旋法で半音と全音の並び方を説明し、日本やアジアだけでなく、ヨーロッパも含めて古い伝統音楽には第4音、第7音が無いものが多いといことにも触れました。

この間15分ほどでしたが、基本エチュードをハ長調とト長調でやるイメージ練習とやはり今日学習した4小節のイメージ練習、そして後4小節自分で譜読みすることを宿題にしました。

基本エチュードは膝の上でもテーブルの上でも空中でもイメージだけでもやってみてくださいとお願いしました。

そして、決して手を固定した指練習はしないで、揺らしながら流れをイメージすること、揺禅の基本姿勢と呼吸を忘れずに階名で歌いながら練習することを強調しました。

さもなければ、悪い癖がついて上達ならぬ下達してしまうからです。

YouTube の音源も送りましたが、好きな演奏を探して楽しむだけでコピーはしないようにお願いしました。

次回はヘ音記号と左手、そして時間があれば次の小節に入ります。


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