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このたびの旅

往路、ガソリン少ないよのランプが点き、われわれが下りたのは若柳金成インターチェンジであった。
すぐそこのガソリンスタンドでレギュラーを満タンに入れてもらい、また若柳金成インターから乗り、仙台へ向かう。この時には、一瞬しか降り立たなくて、ろくに観光もしなくてごめんね、という気持ちであった。この翌日、まさかこのインターからまた高速道路に乗ることになろうとは・・・

翌日である1月7日、15分ごとにかかる都会の駐車場料金におびえて朝8時にホテルをチェックアウトし、とりあえず仙台駅屋上駐車場へと車を移動させたわれわれ。仙台駅でたくさん遊び、終盤に見つけたパルコ内のアートな展示で、宮城県栗原市のコーヒー屋さんと古道具屋さんに出会った。彼ら曰く、栗原市の六日町というところは移住者がたくさん住んでいてにぎわいを見せているとのこと。興味がわいたので、「秋田までの帰りに寄ってみるかもしれません〜!」と話して、われわれが愛してやまないラーメン屋・本竈へ向かった。この旅は、本竈ならびにP-craft coffee beansというコーヒー豆店(いずれも同じ方が経営しているすばらしいお店です)へ行くことを主目的としている。
本竈は今日も(※)最高だった。 ※本竈には1月6日と1月7日に行っている。
お昼ご飯を食べ終え、下道をのらりくらりと六日町へ向かうことにした。着いた頃には世界は真っ暗。コーヒー屋さんの明かりがついていたので、入ってみることに。
男性の店員さんが一人いて、秋田は田沢湖出身とのこと。コーヒー屋さんのとなりに古道具屋さんがあって、彼は古道具屋さんのお店を開ける権限を持っているらしく、無人の古道具屋さんのお店を開けて灯りをつけてくれた。古道具屋さんの1階と2階は、別々の人がやっているらしく、2階が仙台のパルコで出会った白石さんのお店だという。2階を見終わって1階を物色していると入り口の扉が開いて男性が入ってきた。1階の店主さんらしい。お店を開けてくれたコーヒー屋さんはもう自分の店に帰っていたので、店内にはわれわれしかおらず、どろぼうしているところを見つかったみたいになってしまった。それなのに親切に対応してくれる店主さん。われわれが「仙台で白石さんと出会ってその足で六日町に来たんです」と説明をすると、「鍋パあるから寄ってく?」と誘ってくれた。移住者が多い地域ってどんな人が集まるのか気になったし、トイレにも行きたかったので(辺りは真っ暗でトイレを借りられそうなお店や施設もなかったので)、ちょっと顔を出させていただくことにした。
こうして誰一人知り合いのいない鍋パ(老若男女14名ほどの規模)に夫婦で参加するというすごい事態が発生した。受け入れてくださったあの場のみなさん、ありがとうございましたの気持ちでいっぱい。広〜〜いダイニングテーブル、すごかった。
その日は岩手県奥州市の(大谷さんが日ハムと契約を交わした)ホテルを予約していたので、奥州まで行かねばならず、そのことを鍋パのみなさんに伝えた。
鍋パ参加者のおばあさんが「金成インターから乗っていけば奥州なんてすぐだ!」というので高速道路に乗って行くことにしたが、金成って・・・
往路でガソリン補充のために降り立った若柳金成インターのことであった!

栗原市の六日町は6月7月8月に楽しそうなお祭りをやっているらしく、次はそれめがけて遊びに行きたいと思っている。

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