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7月議会が閉会。一部反対討論をしました

今日、議会が閉会しました。
議案は12件ありましたが、5件に反対し残りは賛成しました。
反対理由を述べた、「一部反対討論」の原稿を紹介します。

日本共産党県議団を代表し、一部反対討論を行います。
議案12件のうち5件に反対し7件に賛成します。反対理由を述べます。

「議案第3号 青森県県税条例等の一部を改正する条例案」。
この改定により、オーストラリア軍に対しても軽油引取税の課税免除が行われます。外国軍隊に対する新たな軽減措置には賛成できません。

「議案第13号 青森県病院事業会計の決算の認定を求めるの件」。
決算認定が求められている病院事業会計には、県立中央病院と青森市民病院の共同経営・統合新病院をすすめる予算が含まれています。両病院の老朽化や医師不足などの事情は切実ですが、それも含めて、両病院が今後どうあるべきか、県民・市民の声をよく聞き、それを反映させた方針とすべきです。病院統合という結論に向け拙速にことをすすめること自体に賛成できません。

「議案第4号 青森県建築確認申請等手数料徴収条例の一部を改正する条例案」は、建築基準法の規制を超える再エネ・省エネ設備の住宅への設置の際、建築審査会を通じてチェックするという仕組みは必要と考えますが、手数料徴収を行い県民の負担になる点において、また、「議案第6号 公共施設等の整備等に関する事業契約の一部変更の件」は、物価変動にともなう措置はやむを得ないにせよ、そもそもの事業形式が、公的な責任において行うべき事業を民間にゆだねるPFI方式を採用している点において、それぞれ反対します。

「議案第7号 青森県道路公社が行う有料の県道の新設に係る変更について同意するの件」について反対理由を二つ述べます。
一つは、みちのく有料道路が有料であることを前提とすれば、ETCを設置してETC割引を行うことは次善の策と言えますが、問題はその前提そのもので、無料開放に向けて努力すべきと考えます。県内の高規格道路が次々と無料で走れるようになっているとき、有料道路のあり方を真剣に考える時期だということを指摘しておきます。
もう一つは、19日の議案の質疑の際、今議員の質問に対し、無料開放する時期を明言できなかったことです。さらに加えて20日の建設常任委員会の安藤議員の質問では、「償還が終われば無料開放する」ことも明言しませんでした。提案されているETC割引の割引率は、道路建設費などの債務の償還が可能な収支となるように定めたと説明されましたが、債務償還後の無料開放を約束できないのだとしたら、提案の前提そのものが崩れてしまいます。第二みちのくや青森空港道路とあわせ、早期無料化の実現を求めます。

最後に私は質疑で、知事説明要旨から2つのテーマで質問しました。一つは出生率向上の課題で、このテーマの中心は、希望する人が希望するタイミングで安心して子どもを産める環境をつくることにこそあります。もう一つは知事部局と教育委員会の関係です。予算編成の権限をもつ知事部局と、教育行政の執行機関である教育委員会が、子どもたちと教育のため、それぞれの役割を発揮し努力してこそ、青森の未来をつくることはできます。
それぞれ質疑で確認したことですが、この基本姿勢にたって努力いただきますように述べて終わります。

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