めっけもん
パープーと移動の豆腐屋が自分の存在を知らせる。
週に2回やってくる。
ここに越して来て一番のめっけもんは、この移動販売のお豆腐。
色々なお豆腐を食べて来たけど
美味しさは軍を抜いている
甘くて、滑らかで、柔らかく、嫌な臭みが一切ない。
私は昆布を敷いた上に豆腐を乗せ温めた、いわゆる湯豆腐が1番のお気に入り。
鍋で頂くより、豆腐の旨味がダイレクトに感じられるから。
そして、あのラッパの音色がいい。
落ち着く。安らぐ。ホッコリする。楽しくもあり、物悲しくもある。
そのラッパの音を待つように、近所の年寄り、おっと間違った お姉様方がワラワラと集まって来て、豆腐屋を待ち構えている風景も好きだ。
刺激はない。
されど、必ずある日々の変化を皆が共有している、そこそこ田舎の田舎暮らしも
悪いもんじゃないなと、思える様になって来た。
決して選んでいない、与えられた場所ではあるけど
そこには『ちょうどいい』がいっぱいな気がしてならない。
と言うことは、すでにこの暮らしを満喫しているのだろうな。
田舎は退屈だー、とボヤいていた3年前の私よ!
大丈夫、君は十分に楽しんでいるから
と
教えてあげたいもんだ。
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