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2021年10月2日 藤井風 HELP EVER ARENA TOUR ネタバレだらけのライブレポ

注:このライブレポはセットリストと演出のネタバレを含みますので、これからライブに参加される方はご注意ください!

2021年10月2日。藤井風初のアリーナツアー"HELP EVER ARENA TOUR”の初日公演@横浜アリーナに参加してきた。

私が風くんのライブに参加するのは、今年1月のホールツアー以来2回目(その時のレポはこちら)。初のホールツアーだったそのライブで、いつかはアリーナ規模のステージに立つ日が来るんだろうなぁと思ったことを覚えているが、まさかこんなに早くその時が来るとは思っていなかった。初のホールツアーと初のアリーナツアーが同じ年に行われるなんて!(しかもその前に無観客とはいえスタジアムライブもやっちゃってるし!)進化のスピードに驚くばかりだ。

HELP EVER ARENA TOURというツアータイトルにも驚いた。次にツアーがあるとしたら、セカンドアルバムを提げてのツアーになると思い込んでいたからだ。去年からHELP EVER HURT NEVER(以下HEHN)を聴いていて、前回のホールツアーに参加できなかった人達や、最近藤井風の音楽を聴き始めた人達にも、改めてHEHNの楽曲をライブで届けたいという思いがあったのかもしれない(私の勝手な推測ですが…)。結果的に今回のライブでは、HEHN全収録曲とそれ以降にリリースされた楽曲の全てが演奏された。

これから新しい曲が増えて、ライブで聴く機会が減っていく曲もあるだろう。そんな中、大好きで思い入れの深いHEHNの楽曲の全てをライブで聴くことが出来たのはとても嬉しかった。HEHN以降の楽曲では、風くんの確かな進化を感じることができて、これからがもっと楽しみになった。そんなライブの思い出を、例の如くながーい文章で綴っていきたいと思う。

開演前

マイケルジャクソン、マライヤキャリー、ビヨンセ、アリアナグランデなど、DJ風のセレクトかな?と思われるBGMが流れる場内。私の席はアリーナDの前から3列目。ステージとも割と近く、会場全体が見渡せる良席。開演5分前くらいにLizzoのJuiceが流れ、いよいよ始まるのかとドキドキしてくる。続くGood As Hellのカバー。ホールツアーの時はこの曲の後にライブが始まったので、さらに期待が高まり、客席からも自然と手拍子が起こる。暗転、バンドメンバーさんの入場。

風よ

ピアノのイントロが流れる。ホールツアーと同じ曲順で来るとは思わなかったので驚く。ステージが暗くて、ピアノを弾く風くんの姿が見えない。というか、この音オケっぽいぞ…?と思っていたら…

花道にスポットライトが当たり、サックスを吹きながら風くんが登場!う、そ、じゃ、ろ!?こんな演出誰が予想できただろうか、いや誰もできない!

驚くのも束の間、サックスの歌うような美しい音色に心を奪われる。たまに入るフェイクがエモい。ピアノだけでなくサックスでもこんなに表情豊かな演奏ができるなんて…!

ゆっくりと歩きながら反対側の花道、そしてステージ中央へ。スポットライトを浴びてサックスを吹く姿が絵になりすぎる。初っ端から物凄いサプライズをぶち込んできたな!驚きと興奮で胸がいっぱいになる。これはすごいライブになるぞ…!

調子乗っちゃって

まさかのホールツアーと全く同じ曲順で二曲目スタート。スタンドマイクの前に立ち、イントロの雰囲気がガラリと変わるところで「ようこそ」と言わんばかりにバーンと大きく両手を広げる。体をゆったりと動かしながら、時々フェイクを入れたり、絶妙にタメたりしながら、情感たっぷりに歌い上げる。モニターに映る表情も色っぽい。「さながら」のあとに大きくのけぞり、すぐに顔を上げて「はーだかのまーまっ」と歌い出したところで一度召された…。ステージから放たれる凄まじい色気にクラクラしながらも、ゆったりとしたグルーヴに合わせて踊るのが最高に気持ち良い。調子乗っちゃって、好きだ…。これからもぜひライブで演奏し続けてほしい…!

優しさ

ピアノに移動して、優しさ。イントロの力強い打鍵に胸が震える。マフさんのベースがお腹に響く。アリーナに響き渡る「あーああーーー」のロングトーン。圧巻。思わず目を閉じ歌声を浴びる。アウトロでは、TAIKINGさんの熱いギターが鳴り響く。風くんもTAIKINGさんと目を合わせながらピアノで答える。それに呼応するように、ドラムもベースもヒートアップしていく。熱いぜHEATバンド!

ここでMC。第一声は"Welcome babe” 「こんにちは~」(このイントネーション…すき!)
"Welcome to HELP EVER ARENA TOUR, in short, HEAT"
「初めて来る方も多いかと思いますが…久々に皆さんに会えて嬉しいです」(私もうれしい!)
「negativityを燃やす、熱いツアー、tourにしたいと思ってます」(tour言い直したw)
「そんな感じでノリノリな曲やります。足腰が健康な人はぜひ…立ってみても…ええんやで?」(相変わらず言い方独特だな!すき!!)

きらり

イントロなしで「あれくるっ」から始まるきらり。Aメロの浮遊感漂う歌声が心地よい。というか、フリーライブの時に比べて歌声が格段に進化している!特にサビのファルセット!そして間奏…来るのか来るのか…やっぱり来たーーー!というわけでダンサーさん達が登場!風くんもMVのダンスを完全に再現!ハンドマイクで歌いながら踊っている!あんなに動いてるのに歌声も安定している。ものすごい進化だ!

間奏で踊りながら「よ~こ~は~ま~」とゆる~い煽り。煽りというか呟き?風くんらしくて笑ってしまう。やっぱり「アリ~ナァ~!!!」とかは言わないんだね。しかも私は聞き逃してしまったんだけど、小さな声で「たそがれ~」って言ってたらしい。五木ひろし!チョイスが渋いのよ藤井風さん(24)!

明るいイエローのライトが、踊るようにステージと客席を絶え間なく照らす。ポジティブエネルギーが炸裂!とにかく楽しくて、突き動かされるように踊り続ける私。

キリがないから

きらりの余韻醒め止まぬうちにキリがないからに突入。ダンサブルな選曲の連続に、イントロを聴いただけでテンションがぶち上る。そしてなんと、アンドロイドのHILOMUさん登場!生のロボットダンスに興奮!サビの「Ah Ah Ah Ah」は、両手を上げて左右に振る。客席も同じ動きでレスポンス。振り付けがある曲はやっぱり楽しい!

HILOMUさんと目を合わせて歌いながら指をくるくるさせる仕草や、「キリがないからっ」で手を合わせて終わるところなど、武道館のブルーレイで何度も観たシーンを生で見ることができて大興奮!最後の「ふっ」は本当におかしくて笑ってるみたいな声だった(笑)

へでもねーよ

スポットライトを浴びた風くんが胡坐をかいて座り込み、尺八の音だけが鳴り響く。その後原曲のイントロが流れ、ダンサーさん達が再び登場。風くんは歌いながら徐々に起き上がり、コンテンポラリーダンスのような感じで大きく動き回りながら歌う。バックではダンサーさん達が激しく踊り続ける。縞模様の照明が風くんとダンサー達を照らす。圧倒的世界観!舞台を観ているようだ。アウトロではダンサー達がハンズアップを煽り、ストロボの閃光が会場を照らす。最後は指でバキューンのポーズ。や、やられたー!

へでもねーよのパフォーマンスに圧倒されて放心しているところで、「ダンスがすごかったねぇ~」って他人事みたいな言い方でMCが始まり、客席から笑い声が起こる。出た、キングオブギャップ!もはやパフォーマンスとMCの落差も風くんのライブの見所ですな(笑)

ダンサーのみなさんから良いバイブスをもらっていることを語り、「わしらも負けんように頑張りましょう」とバンメンさんに目配せをして、次の曲へ。

罪の香り

"Flavor of Sin"の曲紹介で始まる罪の香り。ピンク色の照明に照らされて、妖艶な雰囲気の中、色気たっぷりに歌う風くん。「おっと罪の香り」でマイクスタンドを左右に揺らして決めポーズしたり、拳を振り落としたり、武道館でも見られた振り付けに加えて、最後のほうの「おっと罪の香り」では大きくキックをするような動きも。体を大きく動かしながらのパフォーマンス。私もヘドバンしたり飛び跳ねたりしながら踊りまくる!

もうええわ

中央に運ばれてきたキーボードでピアノソロが始まる。全く聞いたことのないメロディーで、もしかして新曲なのかな?と思いながら聴いていると、もうええわのイントロに繋がった。歌い出しの声が優しくて柔らかくて、心の中にじんわりと浸透していく。心地よいグルーヴに身を委ねて踊る。アウトロが始まると、リズムを取りながら大きく体をひねって、左右の斜め後ろにいるバンメンさんたちに目配せ。大好きなアウトロのピアノソロを堪能して、今日はどんなふうに終わるのかな~と楽しみに待ち構えていると…

死ぬのがいいわ

もうええわのアウトロから間髪入れずに死ぬのがいいわのイントロへ!この繋ぎ、かっこいい!!

「monday」「sunday」の低音が身体に響く。たまらん…この低音を体いっぱいに感じられるのがライブの醍醐味。「死ぬのがいいわ〜」ではお化けのポーズ。かわいい。間奏のスキャットはTAIKINGさんと向かい合ってユニゾン。息ピッタリ!ラスサビの「死ぬのがいいわ~」の高音も伸びやかで気持ち良い。気怠くも艶っぽい歌声に酔いしれる至福のひと時。

フリーライブの時にも思ったのだけど、最近の死ぬのがいいわのサビのちょっと鼻にかかった感じの歌い方、切迫感があってたまらない…。武道館の死ぬのがいいわには静かな狂気を感じたのだけど、最近のはもっと人間臭い感じがする。別れたくないの~って懇願してる感じというか…。

あんたがいないと生きていけないのよ…と観念したかのように、最後は床にぺたりと座り込んで終わる。憑依っぷりが凄い。ミュージカルの一幕を観終わった後のような余韻が残る。

特にない

「皆さんと一緒に演奏したい」というお馴染みのMC。
「指パッチンかクラップするたびに、心の埃を払い落とすイメージで」
「心のお掃除しましょ」

フリーライブを配信で観たときに、次にライブで聴けるときが来たら全力で指パッチンするぞ!と誓いを立てた私。やりましたよ!指紋がなくなる勢いで!バンメンさんたちが上手にタイミングを示してくれたおかげで会場がひとつになり、風くんに大きな音を届けることができて本当に良かった(T T)

ホールツアーの時もそうだったけど、ライブの「特にない」はバンド演奏がエモい!マフさんは最初ウッドベースを弓弾き、途中指弾きに変えて、最後はエレべに。バンド演奏が徐々に盛り上がっていって、最後にエレべが「ドゥーン」と入って一気に華やぐ。踊りながら指パッチンするたびに、心の埃がふわふわと宙を舞い、最後のピアノのキラキラアルペジオの魔法でパッと消えてなくなった。心のお掃除完了!

帰ろう

聴いたことのないピアノソロが始まり、新曲かな?と思っていると、フリーライブの時にも演奏された、武道館のオープニングのピアノソロに移行していく。力強い演奏に引き込まれる。ピアノをじっくり聴かせる時間がちゃんと組み込まれているのが嬉しい。

帰ろうのイントロが始まる。優しい歌声が会場全体を包み込んでいく。両脇のモニターに何も映らないので、表情を確認したくて双眼鏡を覗いたりもしたけれど、この歌声をしっかり感じようと思い直し、目を閉じてみる。

ふと目を開けると、そこには無数のライトが満天の星空のように輝いていた。思わず息を呑む。まるで宇宙船に乗って、窓の外の星空を眺めながらコンサートを観ているかのようだ。幻想的で、夢のようなひとときだった。

帰ろうの演奏が終わると、風くんがピアノを離れセンターマイクの前に立つ。星空ライトは点いたまま。宇宙船に乗って、風くんと一緒に旅をしているような感覚になる。星空をバックに穏やかな表情で佇む風くんが、宇宙の案内人のように見える。まだまだ一緒にこの旅を続けていたいと思っていると…

青春病

「まだもうちょっと帰れません。まだまだ青春しましょう」
というわけで、青春病が始まる。ノリノリで踊りまくる!野ざらしダンスが楽しい!アウトロのTAIKINGさんのギターソロが熱い。風くんもそれを嬉しそうに見つめながら踊ってる。

一番最後の気を付けピッ!が超絶可愛い。幼稚園児か!

ここでバンドメンバーの紹介。
TAIKING from サチモス~!の紹介で、STAY TUNEっぽいギターのリフを弾くTAIKINGさん。おーーやっぱりサチモスと言えばこの曲ですよね!
お次はマフさん。マフさんもSTAY TUNEっぽいベースラインを重ねてくる。おうおう!かっこいいなぁ!
続いて佐治さん。TAIKINGさんとマフさんの演奏に被せてかっこいいドラムソロ!ていうかこれもうSTAY TUNE演奏してますよね!?
そして最後に藤井風~でピアノが重なり、「stay tune in 東京 Friday night♪」と風くんが歌い出す!何このジャムセッション見せてもらっちゃってる感じ!贅沢の極み!最高!!

HEATバンドによるSTAY TUNEのカバー、激アツだった…!いつかフルコーラス聴いてみたいものだ!

何なんw

STAY TUNEの興奮冷めやらぬまま何なんwへ!
私は原曲の何なんwのイケ散らかしボイスがどうしようもなく好きなんだけど、この日はそれに近い歌い方をしていた気がする。歌声にうっとりしながらも、リズムに合わせて踊る踊る!サビの「何なんw」では客席のみんなで両手を掲げてレスポンス!

MVみたいによろけたり、座り込んだりといったパフォーマンスも健在。大好きな「なんなーん、ハッ」も聴けて大満足!ジャンピングピアノも、笑っちゃうくらいギリッギリまでためて、最後の一瞬でピアノへとダイッヴゥゥ~!

やっぱり何なんwは最強!ポジティブなパワーが体の奥底から突き上げてくる。ずーっとニコニコしちゃってほっぺが痛くなるくらい。何なんw、大好きだ!

燃えよ

「みんなもう聴いてくれたかな」という前置きからの、燃えよ。

ステージの後ろにかけられていた大きなカーテンが、炎のような形に変わり、オレンジ色(赤だったかも)に照らされる。

もーえーよ、で風くんが拳を突き上げるような動きをするので、客席も同じ動きでレスポンス。クールなふりもええよ以降は、ぴょんぴょん跳ねながら歌う風くん。

途中からダンサーさん達が再び突然!最初はバラバラに踊っていたのが、途中から風くんも加わって、横一列になってステップを踏みながら左右に動いたり、とにかく楽しそう!

サビのもーえーよ!で、アリーナ全体がお客さんの拳で埋め尽くされる様が壮観。風くんにはどんなふうにこの景色が見えているんだろうと想像して、胸が熱くなる。

アウトロではなんとショルダーキーボードが登場!体を反らして、エレキギターをかき鳴らすように速弾きする姿がめちゃくちゃかっこいい!こんな隠し玉持ってたなんて…サプライズが多すぎるぜ!

"Let me introduce our amazing dancers!!!"
ということで、燃えよが終わると、ダンサーさん達の紹介が始まる。ひとりひとり前に出てきてソロダンスを踊る。みなさんとってもかっこいい!!風くんもピアノの椅子に腰かけながら、キラッキラの笑顔で足をバタバタさせながら嬉しそうにその様子を見ている。「amazing!! fantastic!! ヤバイヤバイ!!」と大興奮(笑)

さよならべいべ

「もうすぐ最後やで~」のあと、カウントもなく間髪入れずに「来んと思った~」。突然始まったのでビックリ!どうやってタイミング合わせてだんだろう。

サビではお客さんみんなが風くんと一緒に手を振る。会場の一体感が最高潮に!わしかてずっと一緒におりたかったわ!!と心の底から思いながら手を振る。気のせいかもしれないけど、風くんも名残惜しそうな表情を浮かべているように見えた。

二番ではちょっと歌詞を間違える場面も。ハニカミながら誤魔化す表情が可愛かったのでヨシ!(笑)

ホールツアーの岡山公演のさよならべいべみたいに、「だから涙は見せずにさよならべいべえっえ〜」でピアノに移動して、シャラーン♪からの、ピアノ弾きながらの「さよならべいべー♪」あーーまだまださよならしたくないよー!

MC「ちゃんと見えとるで。見えとらんと思ってるかもしれんけど、奥のほうまでちゃんと見えてます。」「なにぃ?もう、終わりよ。あと一曲」

ここでバンドメンバーさんから一言もらったあとに、風くんが最近「ハマっていること」の話に。

それは喜びも悲しみも平等に受け止めること。悲しいことにフォーカスしたり、嬉しいことを手放したくないと思ってしまいがちだけど、今日は悲しいことがあった、ハイ。嬉しいことがあった、ハイ。って切り替えて、どちらにも執着しない。

ハマってることって、納豆二種類混ぜて食べてるとかそういうことかと思ったら…。ネガティブな感情に囚われすぎないようにする、は常に心がけているけど、嬉しいことに執着しないというのは意識したことがなかったので、目から鱗だった。

感情に振り回されず、ナチュラルに、ありのままの自分を見つめる。風くんがいつも謙虚でいられるのは、お父さんからの教えも大きいと思うけど、こんなふうに自分の心と向き合う時間を大切にしているからなんだろうなぁと思う。

この日のMCはどれも堂々としていたけれど、このお話の時は、「何て言ったらええかな…」と呟きながら、一生懸命に言葉を選んで、自分の考えを分かりやすく伝えようとしてくれる姿が印象的だった。billbord JAPANのインタビューで、ライブは「その空間や自分の考えや自分ができることをみんなとシェアするものだと思う」(注1)と語っていたことを思い出す。

同じインタビューで、「自分はただの道具であって、降ってきた曲をシェアしているだけ」とも語った風くん。

私はこれからも、風くんがシェアしてくれるものをありがたく大切に受け取らせてもらおう。そして、より良い今を生きていくための糧にしていきたいと思う。

旅路

最後の曲になってしまった。念願の、バンド編成の旅路。風くんはハンドマイクで、しゃがみ込んだり、MVみたいなゆるいダンスをしながら歌う。ステージを歩き回り歌いながら、少しずつジャケットの片腕を脱いで、もう片方も脱いで、最後にはTシャツ一枚に。とにかくゆるい。(2番で歌詞忘れたし 笑)そんな風くんの姿を見て、気持ちがほぐれていくのを感じる。

「色々あるけど」「すべてに意味はあるから」雨のフリーライブを観た後だからこそ、この言葉がより一層心に響く。

最近は旅路を聴くとすぐに涙が出てきてしまうのだけど、この日の旅路はずっと笑顔で聴けた。明るい未来の予感しかなかった。心の中が温かい光で満たされたところで、ライブが終わりの時を迎える。

燃えよのインストが流れ始める。「バンドメンバーさんたち出ておいで~」と「まっくろくろすけ出ておいで~」のテンションでバンメンさん達を前に呼ぶ。最後までかわいいなぁおい!バンメンさん達と一列に並び、お辞儀。最後は風くんがひとりステージに残り、「みなさんの幸せをマジで祈っています。God bless us。」と言って、三方向に深々とお辞儀。最後はハの字眉の笑顔で歩いて退場…と思ったら突然音楽に合わせてぴょんぴょん横跳びしながらはけていった。なんだよ最後の最後までめちゃくちゃにかわいいな!!!

まとめ

あっという間の1時間半だった。次から次へと展開される見所満載のパフォーマンス。瞬く間に時間が過ぎていった。ただひたすら楽しかった。涙はほとんど出なかった。ネガティブな感情は全て燃え尽き、残ったのは、最高にハッピーでポジティブな余韻。

弾き語りライブを観た後だったから尚更、全身を使ってパフォーマンスする姿がのびのびと感じられたし、その表情が、仲間と音楽を奏でる喜びに満ち溢れて見えた。バンメンさんたちと目を合わせながら、楽しそうにピアノを弾き歌う姿や、ダンサーさん達を紹介するときの嬉しそうな笑顔が忘れられない。

前日に投下されたツイート。大きなライブの前日なのにまた謎のツイートして風くんってば面白いなぁ、なんて思っていたけど、今ならこの写真を選んだ気持ちが分かる気がする。

風くん、青春してるんだな。今回は、バンドメンバーだけでなく、ダンサー達もいる。そして舞台裏でステージを支えるたくさんのスタッフの皆さん。そんな仲間たちと力を合わせて、命を燃やして、このステージを作り上げている。その圧倒的な熱量が、しっかりと伝わってくるライブだった。フレッシュなエネルギーに満ち溢れていた。HEATの名のごとく、熱い熱い夜だった。

TAIKINGさんの参加により、演奏にロック感と疾走感が増して、HEHNの楽曲たちが新たな命を吹き込まれたような感じがした。客席にクラップを促したり、とっても盛り上げ上手で、会場の一体感を高めてくれた。TAIKINGさんのパワーで、ライブがHEAT UPした部分も大きかったんじゃないかと思う。

ライブを重ねるごとに、ものすごいスピードで進化していく風くん。歌声もパフォーマンスも驚くほどパワーアップしていたし、その堂々とした姿に、エンターテイナーとしての進化を感じた。新しいことにどんどんチャレンジしていく姿が眩しくて、美しい。風くんのこれからがますます楽しみになった。

まだまだ続くHEAT。無事に千秋楽を迎えられることを、心の底から祈っています。最高の夜をありがとうございました!

ライブ後の風くんのツイート。「初日でしたんだよ」て!相変わらず可愛いツイートにほっこり。すごくいい感じ、って思ってもらえてよかった!

そうそう、余談ですが、ライブの最中にエリザベス宮地さんがセンター席両脇の通路を何度も通るところを目撃しました。スマホのカメラで客席とステージをずっと撮影していました。(会場の外でお客さんにインタビューもしていたらしい!)この素材が何に使われるのか…楽しみに待ちたいと思います。ふふふ。

注1:「<インタビュー>藤井 風の配信ライブから考える “Free”と“HELP EVER HURT NEVER”の意味」より引用

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