見出し画像

Bs若手投手1軍枠争いとそれぞれの適正について〜分析編〜

 どうも、yoです🐮前回書いた荒西選手の適正に関するnoteが自分の想像よりも大きい反響をいただきまして…嬉しい限りです😄今回も皆さんに読んでいただけるような記事を書けるように頑張って行きたいと思います。よろしくお願いいたします。

 前の記事を読んでいない方はぜひ上のリンクからお読みください。

①はじめに 

 さて、今回ですが、題名にもある通りオリックス若手1軍枠争いについて書きたいと思います。2020シーズンは山岡選手が怪我で苦しんでる間、先発ローテに苦しめられたイメージがあります。その際に台頭してきたのが山崎福也選手や鈴木優選手でした。一方、2019シーズンに台頭したK-鈴木選手や榊原選手は苦戦していましたが、来年は逆襲を期していることでしょう。それ以外にも張奕選手など多くの若手投手が来年の1軍枠選手を争うと考えられます。それは先発枠だけでなく中継ぎ枠にも波及しています。中嶋代行は張奕選手や鈴木優選手、榊原選手の中継ぎ転向も視野に入れている記事を見ました。

 そこで、今回は、先発4番手から谷間に見られる適正中継ぎ2番手投手に見られる適正からそれぞれの選手がどこのポジションが最適かについて考察したいと思います。
 今回取り上げるBsの選手はK-鈴木、榊原、鈴木優、張、山崎、荒西(敬称略)です。他の先発候補である竹安選手、宮城選手、本田選手は先発に専念すると考えられるため、ルーキーの阿部選手、中川選手はルーキーのため()除外しました。ご了承ください。
 今回は2部構成にします。1部はそれぞれの適正に見られる特徴について考察していきます。

②来年のBs投手構想(予想)

 まずはじめに来年のBs投手構想についてです。このようになると推測します。ドン!

画像1

 これは昨年12月に作成したマップなのでディクソン選手の位置が違いますね。先発OK、リリーフOK枠に入るのかなと分析しています。(実績は全然上)
 先発の3本柱は故障などがない限り確定と考えると先発枠は3枠での争いになると思います。リリーフは去年の成績でこのように分けていますが実際ほぼ確定なのは抑え最有力のヒギンス選手と頼れるベテラン比嘉選手くらいでしょうか。中継ぎを7・8枠と仮定すると5枠程度の争いになってくるのでしょうか。レベルの高いイス取りゲームになることを心底願います。笑

③先発4番手投手に見られる特徴

 はじめに、先発4番手の投手に見られる特徴についてです。今回は岩下選手(M)、塩見選手(E)を考察します!
 まずはじめに岩下選手についてです。

画像2

画像3

画像4

次に塩見選手です。

画像5

画像6

画像7

 岩下選手の割合だけ見ると中継ぎ向きだよなぁ…
 今回自分が着目した共通点は、「決め球」「試合を作る能力」です。
 まず、「決め球」についてです。これは、1球種の被打率が.250以下であることと定義しました。今回の場合、両投手ともフォークになっていますが、これは投手によって変わるでしょう。しかし、1球種決め球があれば、困った場合に投げられる球があるということになるので、打者を打ち取ることができるのでしょう。
 次に、「試合を作る能力」です。これは、8割以上の試合を5イニング以上投げていることです。2者ともQS率こそ3割程度とそこまで高くないですが、5回以上を投げた割合は8割程度と高くなっています。(塩見選手の怪我で緊急降板した最終戦と岩下選手の救援の試合は除外)先発投手に求められる能力は個人的にはイニングを稼ぐことだと思います。エースや2番手クラスの投手は6~7イニング投げて欲しいですが、リリーフが重用されている今、それ以外の投手は5~6回3,4失点で試合を作ることができれば及第点だと考えています。調子が悪くても最低限試合を作る能力が必要になるのでしょう。
 また、記事には詳細を書いてはいませんが、高梨選手(S)も全く同じ傾向がありました。(高梨選手のQS率は4割前後となっています)

③谷間先発投手に見られる特徴

 次に谷間の先発投手についてです。今回は、石橋選手(E)、河野選手(F)を考察します。ここでは、谷間先発投手と先発4番手投手の差を中心に何が足りないのかについて考察します。
 まず、石橋選手についてです。

画像8

画像9

画像10

 次に河野選手です。

画像11

画像12

画像13

 河野選手スライダーとチェンジアップの被打率めっちゃいいじゃないですか!?なんでこの防御率なんですか!?(錯乱)
 さて、先ほど自分が発見した案の1つ目の「決め球」は河野選手によって論破されてしまいました。しかし、もう1つの「試合を作る能力」については当てはまると強く思いました。両者とも5回以上イニングを投げている割合は7割弱となっています。両投手ともに調子が良い時は試合を作ることができるのですが、調子が悪い時に3,4イニングで降板してしまうので首脳陣などから信頼を得ることがなかなかできなかったのではないでしょうか。
 また、4者(+高梨選手)で発見されたもう1つの共通点はHR/9(ホームランを9イニングでどれだけ打たれるか)の割合です。先発4番手投手はHR/9が1を多少超える程度と最低限の被本塁打にとどめていますが、谷間先発投手はHR/9が1.4近くになるなど、単純計算で1試合に1本以上打たれるペースになります。やはり、ホームランが1打で大量失点の可能性を秘めているので少なければ少ないほどいいです。それが防御率などにも大きく関係しているのでしょう。
 以上が先発投手の4番手レベルと谷間レベルの境界線になります。まとめると①「試合を最低限作る能力」②「本塁打を少なく抑える」になります。
 個人的にはE塩見選手やS高梨選手は被本塁打が多いイメージを持っていたので、ここまで差が出るのは意外でした。逆に12球団屈指のピッチャーズパークの札幌ドームで被本塁打が多い河野選手は本塁打対策に取り組んで欲しいですね。ここが改善されればローテ定着の可能性が大きくなるでしょう。

④セットアッパーに見られる特徴

 今までは先発投手に見られる特徴を見てきました。次は中継ぎ投手に関してフォーカスしていきます。まずは日本人セットアッパーに見られる特徴についてです。今回は祖父江選手(D)と森脇選手(L)を考察します。日本人に限定した理由は今回最終的に分析するのが日本人選手になるので、そこの土俵を同じにするため、宮西選手(F)などの変速派を入れなかった理由としては、変則投手は他投手と変わってくると考えたからです。
 まず、祖父江選手の指標です。

スクリーンショット 2021-01-19 14.15.50

スクリーンショット 2021-01-19 14.17.37

 次に森脇選手です。

スクリーンショット 2021-01-19 14.16.06

スクリーンショット 2021-01-19 14.17.51

 おお、両者共素晴らしい指標ですね…
 祖父江選手は抜群のコントロールで多少ヒットは打たれても四球を出さないこと、森脇選手はストレートとフォークを決め球で抑えていますね。
 今回自分が見つけた共通点は主に2つです。それは「被出塁率」と「奪三振が取れるストレート+決め球」です。それぞれについて見ていきましょう。
 まず、「被出塁率」についてです。この数値が両者とも.251となっています。出塁率.250というと4回に1回出塁できるということになりますので、被出塁率.250は4試合投げると1試合3者凡退に抑えるという単純計算になります。もちろん、連打を浴びることもあるので4試合で1試合以上で3者凡退に抑えることができるということになります。ランナーを出す確率が低ければ低いほど無失点で抑える確率は高くなるので、被出塁率は低い方が望ましいです。
 ヒギンス…?(被出塁率.329)知らん、と言うかおかしいでしょ…
 次に「奪三振が取れるストレート+決め球となる変化球」についてです。それぞれの奪三振率などは両者異なりますが、両選手のストレートに注目して見てください。空振り率・被打率共に違う数値が出ていますが単純計算の奪三振率(奪三振/被打数×100)を計算すると20%を超えています。それに加えて、祖父江選手のスライダー、森脇選手のフォークと被打率がとても低い、まさに「決め球」となる変化球を有しています。決め球となる変化球を持っていることに加えて三振を取れる球威があるストレートを投げれる。というものがセットアッパーに必要な要素になるでしょう。これは他のセットアッパー投手である清水選手(S)や岩崎選手(T)も同じ特徴を有しています。

⑤中継ぎ2・3番手投手の特徴

 次に中継ぎ2番手投手に見られる特徴についてです。中継ぎ2・3番手の立場とはどのような投手かと言うと、リード時の7,8回を投げることは少ないけれども、リード時や僅差のビハインド時に投げる投手を今回は定義しました。オリックスでいうと山田投手です。とてもわかりやすーい(白目)
 今回は、梅野選手(S)と小野選手(M)について考察します。
 まず、梅野選手の指標についてです。

スクリーンショット 2021-01-19 15.51.35

スクリーンショット 2021-01-19 15.53.28

次に、小野選手の指標です。

スクリーンショット 2021-01-19 15.52.14

スクリーンショット 2021-01-19 15.54.09

 小野選手のフォークなんだこりゃ…こんなん無双できるだろ…
 セットアッパーの投手との明確な違いは「被出塁率」に出てきました。先ほどは.250程度となっていましたが、今回は.310程度となっています。多少防御率が悪い(3.54)けれども1年間セットアッパーとして活躍した清水選手(S)が被出塁率が.287となっていることを考えると、被出塁率が.300を切ることがセットアッパーとして活躍する上で重要な要素となるでしょう。また、「奪三振を取れるストレート+決め球となる変化球」についても同じことが言えます。梅野選手に関してはストレートでは三振が取れていますが、他の変化球で三振を取ることができず、その威力あるストレートを活かせていないように感じます。小野選手については決め球となるスライダーを有している一方で、ストレートはなかなか三振を取れていないことがわかります。中継ぎとして活躍するにはどちらか片方を極めることが必要となることができます。しかし、セットアッパーとして活躍するためには三振が取れるストレート+決め球となる変化球が必要でしょう。

⑥まとめ

 ここまでひたすら分析をする長い文章を最後まで読んでいただきありがとうございました!最後に簡単にまとめます。
先発3・4番手投手の特徴…①8割以上の試合で5回以上投げる
             ②HR/9が1程度である
先発谷間投手の特徴…①5回を投げるのは7割程度
          ②HR/9は1.4近くである

セットアッパー投手の特徴…①被出塁率が.250程度
                ②三振が取れるストレート+決め球の変化球
中継ぎ2・3番手投手の特徴…①被出塁率が.300を超える
              ②三振が取れるストレートor決め球の変化球

以上になります。
次の記事は「じゃあオリックスの選手達はどこが最適なんだー!!」という疑問を指標を用いて考察していきたいと思います。対象選手は上にあげましたが、「この選手は?」などありましたらTwitterやこのnoteのコメントに送っていただけたらと思います!

最後になりますが、今回谷間など使って当該球団のファンの方は「違う!」などと不満を持っているかもしれません。しかし、自分は私情を省いて成績だけを見て選出しました。ご了承ください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?