働けないのがコンプレックス

2020年はずいぶん調子を落としていたけれど、今年に入ってやっとちょっとした仕事が決まったとたん少しずつ調子が上がってきた。我ながらものすごく単純だなと思う。お腹が空いたら何かを食べると満たされるし、喉が渇いたら水を飲めばいい。仕事がしたければ仕事をすればいいのだろう。

ところが正直どうにもこうにも働くことに向いていない。色々試してきたけどただただ向いてなさがはっきりしていくだけで、何かが前進するなんてことがいっこもなかった。

とにかく人に時間や行動を管理されるのとか、一つの場所にずっといるのとかができない。人とずっといっしょにいるのも苦手。辛くて辛くてどう工夫しても限界が来る。

「みんな辛いよ。辛いけどやってるの」って人に言われてしまって本当に申し訳ない気持ちになるけれど、それでもやっぱりみんなと同じくらいに辛いとは思えない。辛くても辛くてもできないから。みんなは辛くても辛くてもできるからうらやましい。私はできなくて死にそうになる。

そんなわけで働けないのがコンプレックスです。

とは言え働かないわけにはいかなくて、何かで収入を得ないとね。で、結局私は、ほぼほぼ個人事業と言うか、フリーランスと言うか、そんな感じで働いてきました。こんな私のことを理解してくれている数少ない人に仕事をもらったり、仕事を探せるサイトに登録したりして家でパソコンとにらめっこしてきたんだけど、コロナの影響で急激に大口の仕事が減ったの。

最初は余裕をぶっこいて悠々自適に時間を過ごしていたけれど、だんだん不安になった。やばいやばい、やばいぞーーー!!!って、これからいるようになるお金の束とわずかな貯金が天秤に乗っているイメージばかりが浮かんできた。これからいるようになるお金はどんどん増えるのに、貯金はどんどんなくなっていく。天秤はバランスを失って片側にガクンと傾いた。

仕事失った→私には簡単に仕事見つからない→働けないなんてダメだ→そもそも私は無価値などうしようもない人間だ→シンデシマエ

というような気分になって絶望した。

マイナスのシナプスはどんどんつながる。毎度毎度しょっちゅう通電してるから、ちょっとスイッチを入れるだけで一気に死までつながる。こうやって文字にして書くと、ほんとバカだなとしか思えないけど、どうしようもない。バカだからそうなってしまうんだ。

生きてるだけでいいじゃない。生産性なんてなくてもいいじゃない。なんて風に中学の時から自覚してきた。それでも実際生きてるだけでいい環境に身を置き、生産性がなくてもご飯が食べられる自分にはなれずに四十を超えてしまった。そこが悲しい。何が悲しいって、そこが一番悲しい。

私のような人でも利口な人はうまく生きている。そんな例がいくつもある。若くったってうまくやってる人もいるし。

それに引き換え私は圧倒的にバカだ。勉強もできなかったし、人とも関われない。勇気もないし、気力もない。そこが悲しい。

でもまあ仕事が決まって少しだけだけど稼げるし、畑もしてるし今はもうこれでいいやと思う。ポジティブでネガティブな感じでそう思ってる。

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