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京田陽太は過小評価されている!?~ドラゴンズ大卒・社会人選手入団5年目通算安打数ランキング~

皆さんは京田陽太という選手を知っていますか?

京田陽太選手とは、2016年ドラフト2位で中日ドラゴンズに指名され、入団1年目から遊撃手のレギュラーを掴み1番打者として安打を積み重ね、当時のセ・リーグ新人選手リーグ安打数歴代2位となる149本を放ち、ドラゴンズでは1998年の川上憲伸投手以来、19年ぶりの新人王を受賞した選手です。

2年目以降は2番打者として起用されることが多くなりましたが、持ち前の卓越した守備力を発揮し続け、現在はドラゴンズの選手会長としてチームを支える選手の一人です。

しかしながら、プロ5年目を終えた現在、シーズンキャリアハイがルーキー時代のまま、実は選球眼に課題があり通算出塁率.292と低調、SNSでは「成長していない」「打線の穴」「トレードしろ」等の辛辣な意見、さらには5chまとめサイトではおもちゃのように京田選手を批判するようなスレをまとめられ、さらにはネットニュースですら「他球団では控えレベルの選手」等、京田選手を批判するような記事が書かれてしまう状態にあります。

私は京田陽太選手のファンであり、そういう意見や記事を見る度、

というような感じで勝手に憤っています。

ただ今シーズンの前半戦、二軍落ち前までの京田選手は四球は選べない、バントできない、落ちる球に全く対応できていない空振り三振マシンと化していたので、批判もやむを得ない状態だったのも事実です。

そもそもファンとして、こんな京田陽太選手は見たくありませんでした。



しかしながら、京田陽太選手は果たしてここまでボロカスに言われるほどの選手なのか?本当に全く成績を残していないのでしょうか?

そもそも即戦力として大卒1年目から現在まで毎年100試合以上出場し、怪我もなくハイレベルな守備力を魅せてくれる遊撃手の時点でもっと評価されるべきではないのでしょうか。

そこで、2000年~2020年までに中日ドラゴンズにドラフトで指名された大卒・社会人選手、合計45名の入団5年目までの安打数を調べてみました。



さあ京田陽太選手は何位でしょうか?

1位 大島洋平 636安打
(09年ドラフト5位、社会人)

2位 京田陽太 625安打
(16年ドラフト2位、大卒)

3位 阿部寿樹 263安打
(15年ドラフト5位、社会人)

4位 藤井淳志 184安打
(05年大社ドラフト3位、社会人)

5位 野本圭 153安打
(08年ドラフト1位、社会人)

6位 木下拓哉 110安打
(15年ドラフト3位、社会人)

7位 杉山翔大 104安打
(12年ドラフト4位、大卒)

8位 遠藤一星 102安打
(14年ドラフト7位、社会人)

9位 松井佑介 70安打
(09年ドラフト4位、大卒)

10位 井領雅貴 69安打
(14年ドラフト6位、社会人)

11位 加藤匠馬 51安打
(14年 ドラフト5位、大卒)

12位 桂依央利 50安打
(13年 ドラフト3位、大卒)

13年 松井雅人 38安打
(09年 ドラフト7位、大卒)

14位 岩﨑達郎 31安打
(06年 大社ドラフト5位、社会人)

15位 新井良太 25安打
(05年 大社ドラフト4位、大卒)

16位 中田亮二 20安打
(09年 ドラフト3位、大卒)

17位 中村公治 19安打
(03年 ドラフト5位、大卒)

18位 郡司裕也 16安打(現在プロ2年目)
(19年 ドラフト4位、大卒)

19位 岩崎恭平 14安打
(08年 ドラフト3位、大卒)

19位 近藤弘基 14安打
(14年 育成ドラフト4位、大卒)

21位 石川駿 10安打
(14年 ドラフト4位、社会人)

22位 澤井道久 8安打
(04年 ドラフト11位、社会人)

22位 中村一生 8安打
(04年 ドラフト7位、大卒)

24位 友永翔太 7安打
(14年 ドラフト3位、社会人)

24位 渡辺勝 7安打
(15年 育成ドラフト6位、大卒)

26位 滝野要 5安打(現在プロ3年目)
(18年 ドラフト6位、大卒)

27位 小山将俊 4安打
(03年 ドラフト8位、社会人)

27位 田中大輔 4安打
(06年 大社ドラフト1位、大卒)

29位 柳田殖生 3安打
(05年 大社ドラフト5位、社会人)

29位 西川明 3安打
(06年 大社ドラフト7位、大卒)

29位 谷哲也 3安打
(07年 大社ドラフト3位、社会人)

29位 古本武尊 3安打
(12年 ドラフト3位、大卒)

33位 田上秀則 2安打(4年目まで、5年目にトレード移籍で退団)
(01年 ドラフト2位、大卒)

33位 小山良男 2安打
(04年 ドラフト8位、社会人)

33位 森越祐人 2安打
(10年 ドラフト4位、大卒)

36位 前田新悟 0安打
(01年 ドラフト5位、大卒)

36位 鎌田圭司 0安打
(04年 ドラフト10位、社会人)

36位 普久原淳一 0安打
(04年 ドラフト12位、大卒)

36位 赤田龍一郎 0安打
(09年、育成ドラフト2位、大卒)

36位 石岡諒太 0安打
(15年 ドラフト6位、社会人)

41位 三好大倫、一軍出場なし(現在プロ1年目)
(20年 ドラフト6位、社会人)

41位 辻田摂、一軍出場なし
(00年 ドラフト8位、社会人)

41位 湊川誠隆、一軍出場なし
(02位 ドラフト8位、大卒)

41位 吉田利一、一軍出場なし
(09年 ドラフト8位、大卒)

41位 藤澤拓斗、一軍出場なし
(13年 ドラフト6位、社会人)

京田陽太選手、ドラゴンズ入団5年目の大卒・社会人選手の通算安打数は45名中2位でした。

これは…本当にもっと評価されるべきでは…?

それにしても大島洋平選手、流石としか言い様がありません、やはり大島洋平選手は神

※参考までに、ドラフト制度導入後の歴代のドラゴンズのレジェンド選手らの入団5年目までの安打数ですが、

谷沢健一 621安打(大卒)
田尾安志 418安打(大卒)
立浪和義 515安打(高卒)←!?
井端弘和 379安打(大卒)
福留孝介 656安打(社会人)←中日歴代1位

当時は試合数が現在と違うとはいえ、京田陽太選手はドラゴンズの歴代の大卒・社会人選手の中でもかなり上位に入るレベルの選手ではないのでしょうか。

爆発的な活躍はしなくとも、入団1年目からある一定の成績を残し続ける、これはこれで素晴らしいことだと思います。

そもそもドラゴンズでルーキー野手が新人王を獲ること自体、立浪和義氏以来の快挙なんですよね…

しかしながら、打撃が低調だったのも事実、秋季キャンプでは新フォームで首脳陣らを唸らせたらしいので、来季こそはキャリアハイを残してほしいですね。


※オマケ
~他選手の入団5年目までの安打記録~
長嶋茂雄 763安打
清原和博 627安打
イチロー 618安打
高橋由伸 722安打
赤星憲広 739安打
青木宣親 744安打
秋山翔吾 675安打
近本光司 476安打(現在3年目)
*現在セ・リーグ新人安打数歴代1位記録保持者











ランキングをまとめて感じたことですが、


ドラゴンズ、即戦力となった大卒野手が全くいませんね

打撃が全く駄目と揶揄されていた加藤匠馬選手が20年間のドラフトで大卒4位となる安打数

なんじゃこりゃあああああああああああああああ!!!!??


ドラフトで指名したブライト選手、鵜飼選手、福元選手、大卒野手として本当に大丈夫でしょうか…


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