おかげさまで、ゆる幹事

ここ最近になって幹事を引き受ける機会が増えて、
ときに宴会部長とも呼ばれるようになってきた。

以前は幹事なんてならずに済むなら一生やりたくないと思っていたが、気付けば真っ先に出欠をとり始めてグルメサイトを開く習慣ができている。

何たって便利なツールが整ってきた。
深呼吸をして店に予約の電話をすることも、
酔っ払った頭で数十人から集めた千円札を数える(そして大体途中でわからなくなる)ことも もうしなくていい。

予約は大体 食べログ か ぐるなび。
数回のクリックで済んでしまうし、当日でなければ人数の調整も一瞬だ。1週間前にはリマインドメールも届くので「本当に予約できてるよね?」といった不安も無い。
お店独自で開設している予約サイトでも、最近はうまいことできているので問題ない。

LINE Pay や Kyash の送金機能があるから、自分は安心して酔っ払える。
(最近は PayPay でも送金できるようになった。とってもいい傾向だ)
それらを使っていない人には、Amazonギフト券をメールしてもらっている。

クレジットカードをポケットに入れて乾杯。ジョッキがやってきたそばから空になっていく。

お店のスタッフさんが「幹事の方ー…」とやってきたら、ポケットのそいつを出すだけだ。
あ、レシートください。
何人分でいくらだったか忘れそう。

はいみんな、今日は来てくれてありがとう。
僕はもう金勘定ができる状態じゃないから、お代は明日連絡するね。

誰が飲み代を支払ったかはアプリを見ればいい。
手書きだかExcelだかで作ったチェック表はもういらない。

どうだろう。ずいぶん幹事という役割のハードルが低く見えてこないかな。
みんなもやろうぜ、幹事。

と、ここまで書いていて
ふとこれまでの飲み会を振り返ると、参加してくれた人たちがみんな協力的だったことも大きいのではないかと思えてきた。

請け負っているのは大体会社の飲み会だけど、
社風なのか、まず当日キャンセルが圧倒的に少ない。
飲みに行くと決めた以上は行けるように調整するし、周りも送り出してくれる。
仕事が立て込んでてやっぱり今日厳しいかも…ごめん…といった話がほとんどないのだ。

飲んでいる最中も、ドリンクのオーダーやら席を移動しての交流やらを誰ともなく始めていた。
こちらが何やかんやと気を回す必要が無い。

つまりは大人の飲み会だったというわけだ。
システムだけでなく人の支えがあってこそ、僕のようなゆるい幹事がやっていけるのだ。

先日は「幹事が泥酔しているから楽」と言われてしまった。
いやぁ、そんなつもりは無いんだけどなぁ。
でもありがとう。また来てね。

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