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ぬかるみの中をゆく

2ヶ月ほど、いわゆるコロナ鬱という沼にはまっていました。

もとから春先は心身ともに不安定になる傾向があったので
遅かれ早かれきっとダウンするだろうと思っていたのですが、
今年は 沈みきれない感情を抱えながら生活する という苦しさが大きかったです。

Stay Home !!
おうち時間を楽しもう !!
オンラインで交流しよう !!

みんな、ポジティブすぎやしませんか。

世間のカラ元気が、沼でじっとしていることを許さない。
少なくとも自分にはそう見えたのです。

涙を流すことで底まで沈み、そして少しずつ浮き上がる。
いつも訪れるはずのこの段階がなかなかやって来なかった。

「泣く」という行動は、やり場の無い感情を逃してくれます。
泣くに泣けず、澱のように溜まった心が 怒り という形で現われる、
そう考えています。心当たりありませんか。

いつも笑顔で暮らしていけるならそれに越したことは無いけれど、
笑うだけが全てであるかのような最近の風潮、
ちょっと強引に見えるのは僕だけでしょうか。

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