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パイオニアEDHの最強デッキ紹介(大嘘

こんとき~(気さくな挨拶)
新人VPWのyowatoki(ヨワトキ)です。
先日 眞白井エイド さん主催の『全員パイオニアEDH』に参加しました。

突然ですがみなさんパイオニアEDHは御存じでしょうか。
え!知らない!?では、自分で調べてください。
調べ終わってからまた会いましょう。


はい。
というわけでここからの文章を見てる人達は全員パイオニアEDHを知ってる人という前提で話します。

参加に至った経緯は、普段からパイオニアやってるし資産的にも参入しやすいだろうとかそんな感じだったと思います。
使いたいデッキタイプやらなにやらは"パイオニアEDH"を初めて目にした時から頭の中でイメージできておりました。
どんなデッキかって?そうだね(食い気味)、"門"ですね。

ここから"門"の話

"門"の始まり

ラヴニカへの回帰ブロックから登場。
当初はリミテで少し目にする程度のカード群だったかと思います。
そんな"門"に衝撃的なカード登場。
ドラゴンの迷路より、《迷路の終わり》が爆誕。

MTGプレイヤーに特殊勝利が嫌いな人はいるか。いや、いない。(反語
これにより"門"は一大アーキタイプに仲間入り!
誰もが使う環境デッキ!!
その強さはプロツアーでも上位に入賞者続出!!!
…とはなりませんでした。
それでも!!
"迷路の終わりコントロール"が生まれてプロツアーでも結果を出されたそうです!
サンキュー、 Denniz Rachid 氏。

いやーやっぱ"門"は最強だぜ!
と言いたいところですが、一つ気になる点がありました。

《サルーリの門番》以外の"門"スペルが無いやん…

「それはそう。」と言われるかもしれませんが、それをそうと割り切れないのが私です。
歴史が改変できない以上どうしようもないですが、このときはまだ"迷路の終わりコントロール"であって"門"ではなかったということだけ覚えておいてください。

"門"の転機

時は進み2018年10月5日、ラヴニカのギルド発売。
世間ではショックランドの2度目の再録が注目の的となっている中、一部のユーザー間で騒がれたことがあります。

「"門"スペル強くね…?」

いやいやいや、待て。落ち着け。
"門"は土地にギルド門を大量に入れないと効果が薄い関係上出張セットには向いていません。
それでもこれらの"門"スペルを入れたいデッキはあるのでしょうか。

当時の環境を振り返ると、ゴルガリ探検隊、ラクドスミッド、シミックマーフォーク、アゾコン、それからドミナリアで加わった単色トリプルシンボルサイクルを主戦力に白単、青単、赤単、緑単(黒単?一部のコアなファンが使ってたかなー)などなど既に多様なアーキタイプがありました。
そこにこのラヴニカのギルドが加わり、ゴルガリ探検隊はその地位を確固たるものにしたし、各色のサポートが充実、新アーキタイプや地位向上のアーキタイプが増えて、ディミーア諜報、イゼコン、イゼフェニ、イゼドレ、イゼットのハイブリッド型、ジェスカイドレイク、ゴルガリ宿根、ボロス教導、セレズニア招集、エスパーコン、ジェスカイコン、恐竜、海賊、も入り乱れるカオスな環境の出来上がり。
いつかMTGAで再現した対戦会でもしたくなるほどの多様性。

確認。
Q."門"の出張セット欲しいデッキありますか?
A.ありません。

解散。

まあ、ドローと土地加速とクリーチャー強化は来てます。
残りのギルド門5つが来てから考えましょう。

"門"の最盛期

年が明けて2019年1月25日、ラヴニカの献身発売。
世間ではショックランドの2度目の再録が注目の的となっている中、一部のユーザー間で騒がれたことがあります。(フラッシュバック)

「"門"スペル…マジで強くね…?」

回復と全除去とフィニッシャーが2種と色サポ回復アンタップイン土地来ました。

はい?

回復と全除去とフィニッシャーが2種と色サポ回復アンタップイン土地来ました。(二段攻撃)

マジかよ…

"門"スペルの出張?必要ないね。
何故なら自分自身がアーキタイプになるから。

アーキタイプ"門"が生まれた瞬間だった。

ちなみにMTGをここから始めたので、ここまでの話は動画や配信を見ていただけの情報が多量に含まれています。仕方ないね。

簡単にこの"門"デッキの何が凄いか紹介します。
圧倒的に安い。とにかく安い。単色デッキ並に安い。
必須パーツはレア4枚(《調和の公有地》のみ)、ショックランドと対策系のカードをどんだけ積むかという感じ。(※5テフェとアズカンタは使うなよ!高いぞ!)
私はショックランド数枚と《ハイドロイド混成体》、サイドに《原初の潮流、ネザール》《不滅の太陽》を採用していましたが、大体デッキのお値段は6千円くらいでした。

試合展開も凄い。
・3マナ兼の戦闘最強生物《門破りの雄羊》:警戒、トランプルが胡散臭い上に《燃え立つ門》で必ず生き残るのが詐欺。
・8マナ(大嘘)の《門の巨像》:やられても《ギルド会談》が場に出ていれば大体すぐ戻ってくる。
・ビートデッキ最後の競り合いで心を折りに行く《アーチ道の天使》:私はこいつ1枚で42点(門14枚×3)回復したことがある。
・なんで羊だけ生き残ってるの?《燃え立つ門》:なんででしょうね?
・ドロー気持ち良すぎるだろ!!《ギルド会談》:手札0盤面土地のみからトップこれで全部解決。とりあえず7枚引きます。
《迂回路》《ギルドパクトの大剣》も良いカードでした。
・ちなみに一番下地を支えていたのは《調和の公有地》だった可能性あり。土地出すだけで3点回復するの普通に強いよ。
・さらっと《成長のらせん》もここで加わってるよ。

《アダントの先兵》有する白単とボロス教導、戦闘のすれ違いと打ち消しが厳しい青単辺りが苦手でしたが、サイドチェンジで十分改善出来る程度の不利でした。
パワーカードの象徴たる5テフェの入った青白系列のコントロールも展開次第でなんとでもなる程度でした。
はい、最強。
まあ、相手からすれば理不尽極まりない巻き返しを何度も受けたのかなと。

宣伝:当時の某讃美歌が聞こえてきそうな店のスタンデッキリストを大量の"門"で埋めたのが私です。超調子が良い2日間のリザルトで確か19-2とかしてた。やったぜ。

"門"の衰退

"門"デッキの爆進は誰にも止められないと信じながら2019年5月3日、灯争大戦発売。
ランプデッキ完成に必要な最後のパーツこと《樹上の草食獣》が加わり"門"デッキはどこに向かうのでしょうか。

辿り着いた先は地獄でした。

総勢36+1名ものプレインズウォーカー達がカード化し世間を賑わせていた一方で、"門"デッキを愛する者達は重い事実を受け入れなければならなかった。

"門"デッキはその構造上プレインズウォーカーカードに対して非常に脆弱なデッキです。
それまで使われていたプレインズウォーカーは5テフェと5アングラスが精々で、こいつらを使うデッキは5ターンの猶予をくれていました。
しかし、上述の3マナプレインズウォーカー2種はダメ。本当にどうしようもない。
先手にラノエルから2tで出されて投了したことあります。
ナーセットは《ギルド会談》を使用不能なカードへ変貌させ、《成長のらせん》の効力を半減させます。
3テフェは《ギルド会談》《門破りの雄羊》、《門の巨像》をバウンスして、並べ直したクリーチャーを妨害不能なインスタントタイミングで全除去するために使われます。
どっちを出されてもデッキのパワーが強制的に半分未満へと落とされます。
では、この2種のプレインズウォーカーが揃って場に出たらどうなるでしょうか。
答えは簡単。投了するしか道が残されていません。

灯争大戦は非常に刺激的なブースターであり、当時の環境デッキと言われるデッキは灯争大戦のカードが中核を担っていました。
その結果、それまで活躍していたデッキ群はシナジーのあるデッキが環境最上位へ、そうでないデッキは消えていくか偏執的に使われ続けるかという二極化。
"門"デッキは当然後者でした。

環境最前線からは離れることを決めました。

"門"の終わり

4か月弱だけ存在した"門"デッキの環境最前線物語はいかがだったでしょうか。
今では当たり前に優秀で低マナのプレインズウォーカーがスタンダードにも存在しています。
「その程度の脆弱なデッキが環境最前線にいたのか…?」と驚かれる方も多いかもしれません。
気になる方は平成MTGおじさんや昭和MTGおじさんに話を聞けば、「わしが若かったころは…」という昔話が聞けるかもしれませんよ。

同年の2019年10月4日には、多くのプレイヤーが後に"エルドレインショック"と言われるほどの衝撃を受けるクソブースターのエルドレインの王権が発売されます。
ローテーションも回り、それまで存在していたデッキは全て組まれ直して新しい環境へと進んでいきます。

《王冠泥棒、オーコ》《むかしむかし》《創案の火》《大釜の使い魔》《幸運のクローバー》《僻境への脱出》といったカードの話はまたいつか。

閑話休題

はい。
というわけでパイオニアEDHの話に戻りますね。

今回使ったデッキ

何だこのデッキ!?(驚愕)

というわけで"門"の使用可能なカード全部詰め込みました。
各所に光るパワーカード
「元々持ってるカードを転用してるから安く組めました~」とか「高額カードも1枚だけなら安く済みますね~」とか周りから聞こえてくる声を全てかき消して購入。
7月に購入した金額は下記の通り。

いや、馬鹿なんじゃないかな!?
他のデッキの調整パーツも買ったんですけどね。
新しく作ったのはパイオニアEDHだけなんだぜ。
多色土地持ってないし、フェッチランド抜けがあるし(どうして一番たくさん持ってる緑黒のフェッチはアンリーガルなんだ!!)、各種パワーカードでデッキを支えようとするとどうしてもこうなるよね。

ん?なんかもう1つデッキありますね。

「オレは戦うのが好きなんじゃねぇんだ…勝つのが好きなんだよォォッ!!!」

はい。

というわけで、統率者は《帰還した王、ケンリス》を使います。(デッキが1つしかないとは言っていない。)
1日目と2日目をどちらも視聴してくれた人達は驚いてましたね。
ありがとうございます。
"門"デッキを愛していることと最適化卓に突撃することは矛盾しない。
何故ならデッキが2つあるから!!!

実戦

試合が始まれば真剣勝負。勝つために最後まで全力。を信条にしてはいますので、諦めるつもりは毛頭ない。
とはいえ、デッキパワー、プレイヤースキル(多人数戦は不得手です…)共に勝つのは難しい現実があるか…


勝てました。
2日連続で迷路を走り切りました。
完走した感想を述べる時間が貰えました。

あまりにも幸運。豪運。
負けたかと思う瞬間が何度もあった。
それでも諦めずにヘイトをずらし続けたらなんとかなりました。
…もしかして、詐欺師の才能あります?

最後に

非常に面白いフォーマットになっておりますので、これを機にパイオニアEDHをみんな!やろう!!

主催の眞白井エイドさん、参加者の人達、視聴者の皆さん、本当にありがとうございました。
これからもMTG楽しむぞ!

では、おつとき~(視聴者が勝手に考えた挨拶)


オマケ 私の腹筋を崩壊させたベストコメント

今度から使います。


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