自宅で稽古~始まり~

嘘をついて親を安心させようとした。嘘で自分を飾ろうとした。

そんな息子と、手作りの小屋で「稽古」を始めたのは、すでに肌寒くなった11月の中旬。

どんなに才能のある子も、どんな天才でも、基本的な技は凄く大事。

ひたすらに正拳突きや前蹴りの練習を繰り返す。

顔を真っ赤にしながら、「父ちゃんに誉められたい」とゆう気持ちが簡単に解ってしまう息子君。

辛くても、苦しくも、今やってる練習が、君の人生を大きく左右する。

そう思いながら、一緒に突き、一緒に蹴る。ビックリする位にフォームが崩れ、スピードが無くなった情けない自分に絶望しながら、息子と汗を流した。

まだ虐められてたこの頃は、これで良かったんだから、良い思い出だった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?