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【雑記】京急蒲タコハイ駅事案から考える、ネーミングライツの今後のあり方みたいなことを書きたかった

こんにちは、かさつです。
ここ最近は忙しさが増してきて、ああ〜これが受験生かあ…ってなることが多いです。そもそも、後輩たちがわんぱくすぎる。おじさん(17歳)、そんなのについていけねえよ。手加減してくれ。
ってか、受験生なのになんでnote書いてんだよ。
…という戯言はさておき、皆様はこの間のこのニュースはご存知でしょうか?

サントリーと京浜急行電鉄が18日から京急蒲田駅(東京都大田区)で実施しているコラボイベントが、アルコール依存問題の予防に取り組むNPO法人から「公共の場にそぐわない」などと抗議を受け、対応に追われている。サントリーのチューハイ「こだわり酒場のタコハイ」になぞらえて掲げている「京急蒲タコハイ駅」の看板などを撤去するという。飲酒による健康障害リスクを示した厚生労働省の飲酒ガイドラインが2月に公表されたこともあり、酒類メーカーの広告はさらに繊細な対応が進みそうだ。

産経新聞“「京急蒲タコハイ駅」看板撤去へ NPO法人「公共性無視」と抗議 強まる酒広告規制”より引用

(あの有名な)京急蒲田駅とお酒のタコハイとのコラボ企画に対するまさかの抗議。
個人的には結構驚きました。公共性無視ですか…今回は個人的な意見はあまり述べませんが、私の意見はお察しの通りです…

ネーミングライツに必要な金額

駅名ネーミングライツって世間でも結構浸透してきた気がします。有名なところだと、銚子電鉄とかでしょうか…あそこはほぼ全駅にサブ駅名的な立ち位置として(実際、どこの会社もそんな感じかな…?という印象です)愛称が付いてます…
どこが一番最初に始めたのかはわかりませんが、今や地方鉄道ではあるあるのことになっている印象です。
(未だに貴志川線は導入していないようですが、なぜなのか…)
…で、個人的に気になったのは、一体、ネーミングライツ獲得にはいくらぐらいかかるのか…?ということです。調べると案外すぐに出てきました。
岡山県を走る井原鉄道の場合だと…(価格は全て税込です)

総社駅:2面(両面1基)で110万円

清音駅:2面(両面1基)で110万円

川辺宿駅:1面(片面1基)で55万円

吉備真備駅:2面(片面2基)で88万円

備中呉妹駅:1面(片面1基)で33万円

三谷駅:2面(片面2基)で33万円

矢掛駅:2面(両面1基)で88万円

小田駅:1面(片面1基)で33万円

早雲の里荏原駅:3面(両面1基、片面1基)で55万円

井原駅:2面(両面1基)で110万円

いずえ駅:1面(片面1基)で33万円

子守唄の里高屋駅:1面(片面1基)で55万円

御領駅:2面(片面2基)で33万円

湯野駅:1面(片面1基)で33万円

神辺駅1面(片面1基)で110万円

+駅名標改修費(一駅あたり44000円)

井原鉄道HP「駅名ネーミングライツ」より引用

…といった具合に駅ごとに違います。
どうやら駅名標の形態と乗降客数が関係しているようです。

順位駅名乗降客数(人/日)
1位清音1,424
2位井原801
3位矢掛733
4位吉備真備514
5位神辺503
6位早雲の里荏原209
7位総社202
8位子守唄の里高屋192
9位川辺宿189
10位湯野132
11位小田100
12位御領93
13位備中呉妹87
14位三谷65
15位いずえ56

統計情報リサーチ「井原鉄道の駅別乗降客数ランキング」より引用

基本的に、貼る面の数が多ければその分金額が上乗せされ、さらに、乗降客数によって金額が変わるものと見られます。

では、今回話題に上がった、京急蒲田駅の場合だとどうなのか。
これも、案外すんなり出てきました(驚きを隠せない…)。
京急の鉄道施設での広告を販売している京急アドエンタープライズのホームページ内にある、京急メディアガイドに載っていました。

京急蒲田駅
駅等級:特B
掲出期間:1年間
広告料金:50万円

京急アドエンタープライズホームページ「京急メディアガイド」より引用
当記事筆者が再編集

…ですが、今回のような駅名の一部を文字って変更する場合のことについては記載がありませんでした…
ここからは中の人の予想…というよりかは妄想ですが、今回の期間が約一ヶ月とのことなので、多分ですが、この駅名標の変更だけでも40万円ぐらいはかかっているのではないでしょうか…
全くもって妄想の域を脱しませんが…

蒲田とお酒の関係について

さて…べらべらと個人的まとめを書いてきましたが、ここからは、なぜ、今回のコラボ企画が京急蒲田駅で行われたのか、そして蒲田とお酒の関係性について書いていきたいと思います。
今回のコラボ企画の開催地に京急蒲田が選ばれた理由、個人的には2つあると思っています。
一つは単純に、語呂が良かったから…かなと。あとは、これまで駅名コラボをよくやっていた、実績があるからってのもありそうです。たしか、すみっコぐらしコラボのときも蒲田でコラボ企画やってた気が…
(調べてみたら天空橋駅も“10!空橋駅”に名前を変えてました…おそるべしすみっコ…)
もう一つ…Twitter(現X)のリプ欄に書き込まれていたことから気になって調べて出てきた話ではあるのですが、どうやら、蒲田は飲み屋街があるようなのです。
大阪でいえば、十三かな…
さんたつby散歩の達人様によりますと、蒲田は、城南を代表する繁華街とのこと。
東急線の蒲田駅の駅前(駅西口)には、飲み屋通り、通称「バーボンロード」が通っており、大衆酒場や庶民的な居酒屋が多く軒を連ねているとのこと。
また、駅西口の北側には、通称「クロス通り」が通っており、こちらにも飲み屋街が広がっているとのこと。
反対側の東口には、酒場やスナックが軒を連ねており、西口よりもごちゃっとした印象を受けるとのことです。

…といった具合に、蒲田は飲み屋が多くある街のようです。
ここあたりも、コラボ企画の開催地に選ばれた理由のようです。

ネーミングライツの難しさ

ここからは、今回のnoteの本題である、今回の事案についてと、駅名をもじるネーミングライツの難しさについてぶつぶつ考えていきたいと思います。
今回の事案は、京急蒲田駅とサントリーのお酒「こだわり酒場タコハイ」とのコラボ企画に対し、アルコール依存問題の予防に取り組むNPO法人
「ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)」
から、イベントの中止の申し入れがあった…というものです。
実際、今年2月に、厚生労働省から、飲酒による健康リスクを示したガイドラインが公表されるなど、お酒業界に対する風当たりが強くなってきていると個人的に感じ始めていた頃だったので、出そうだなあ…心配と思っていた矢先の出来事でした。
申入書の原文はこちら↓

個人的には、お酒をまだ飲めない年齢の身ではありますが 、こういう系のイベントは、大賛成派です。
今回のイベントは、お酒の街蒲田を盛り上げるためと、「タコハイ」の普及を促進するために行なっているものだと個人的には思っています。
お酒は、昔から「百薬の長」と呼ばれるほど、適量であれば、健康に良いものですが、量が多くなってしまうと、肝硬変や、肝がんを引き起こす要因になってしまう、取り扱いが難しいもの…だと、個人的には思っています。
実際、このイベントに参加した方のコメントがニュース記事に載っていましたが、結構好評だそうです。
個人的には、こ良いところも悪いところも折り合いをつけて、こういう系のイベントも積極的に行なっていく必要があるのでは…と思います。飲むかどうかは個人の自由ですし…
扱いが難しいもののイベントを企画されている方々は本当にすごいなあ…と感じます。自分だったら、今回の事案みたいに申し入れくらったら泡吹いて倒れてそう。メンタルハイパーへなちょこ野郎なので…

あとは、駅名をもじっての駅名ネーミングライツは、個人的には、面白くて、本来の駅名の原型がまだ残っているカタチのものであれば良くね…?派ですが、世間では、あまりよろしくないのでは…?派が多い印象です。
難しいラインの話ですなあ…
駅名をもじっての駅名ネーミングライツの一番難しいところは、世間では、一定数あまりよろしくないのでは…?派の方々がいらっしゃるということなのではないでしょうか…
その方々が悪いというわけでは全くなく、単に考え方の違いではあるのですが…
実際、個人的には、その方々の考えも結構納得できる考えなので…

今後の駅名ネーミングライツのあり方

駅名ネーミングライツ、思っていた以上にいろいろ深い世界でした。文章量の割には薄っぺらい内容のnoteでごめんなさい…
では、最後に、駅名ネーミングライツの今後のあり方について少し書き残しておきたいと思います。
駅名をもじらない駅名ネーミングライツは、今後も増えていきそうな印象です。広告主側からすれば、ものすごい広告になるし、鉄道会社側からすれば、広告費が入るしで、ウィンウィンとまではいえませんが、結構良いカタチの広告だと思います。
駅名をもじっての駅名ネーミングライツは、今後は減っていきそうな印象です。今回の事案によって、世間の反対層の意見が浮き彫りになったことにより、少しやりづらい環境になったかな…?と個人的に感じているためです。

個人的には、今後もやってほしいなあ…と思った中の人でした。

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