【散文詩】紛い物の雨模様
てっきりこんな激しい雨なんかもう降らない
そう信じてた
でもあれは虚構だったんだな
呆れて笑ってしまう
俺はいったよな?
「梅雨真っ只中では雨をたくさん降らせていい
ただ過ぎたらもう雨はたくさん降らせるな」
服も髪も濡らしながらお前と約束した
最初は約束を守ってくれてた
雨は降るにしても豪雨ではなかった
快適に過ごせていたんだ
これからもそうであってくれると俺は本当に信じていたんだ
だが、最初だけだった
あの時は猫の皮被ってただけなんだな
俺は学んだよ
「安易に他人の話を