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企業、行政、大学と連携して社会参画事業に取り組む 名古屋市青少年交流プラザ(ユースクエア)

どのような年齢層を対象にしている施設ですか?
小学生から34歳までを対象にしています。同じ施設の中に入っている地域若者サポートステーションはもう少し年齢が高い方も利用していますが、ユースクエア単体でいうと34歳までです。

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どのような部屋があるのですか?
音楽スタジオ・ミーティングルーム・活動室・プレイルームなどの部屋があります。音楽スタジオには、軽音楽ができるようなドラムセット、シンセサイザー、アンプ、スピーカー、マイクがあります。ミーティングルームは、会議、打ち合わせができるような部屋で、ホワイトボードがあります。汎用性が一番高いのは活動室で、フローリングタイプの床と鏡貼りの壁があって、広い空間としても使えます。音楽やパフォーマンス系の人たちは鏡をみながら練習をすることができますし、防音のところもあるので、和太鼓、ダンス、音がなるようなものも練習できます。
最後にプレイルームは、一番大きい部屋で、照明と音響の施設がそろっているので、発表会などにも使えます。

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小学生から大人まで利用ということですが、割合はどんな感じですか?
ハード利用については、小学生が多い時間帯、中高生が多い時間帯があります。テスト前になると中高生が増えるかわりに、それを知っている小学生は相対的に少なくなっています。大学生は、小中高生にくらべるとハード利用の利用者は少なくて、サークル活動で部屋を利用したりするくらいですね。ソフト事業になってくると中高生が一番少なくて、小学生と、大学生以上で34歳までの人たちが多いというのが現状ですね。
中高生は、部活や塾、受験などで忙しい子が多く、学校以外の場所に興味・関心を持つのが難しい年代なので、ソフト事業参加は少なくなっているのだと思います。

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どういった団体が運営しているのですか?
ユースクエアは3団体がコンソーシアムを組んで、複数事業者の集まりで運営しています。3団体それぞれに役割があって、①施設管理や施設の保守点検、部屋の予約システム等を担うハード設備の担当、②自立支援やキャリア支援などをサポートする担当、③若者が地域や社会と関わる、いわゆる社会参画事業を推進していくような担当の3つを分担しています。

中高生あるいは大学生が主体的に自主企画のようなイベントを行ったり、なにか事業を行ったりというのはあるんでしょうか。
はい。いっぱいあります。過去にあったもので多いのは、音楽イベントや交流イベントです。みんなで学び合うような定期的な場や、中高生が集まるお祭りイベントの場で、大学生が大学選びを失敗したといったような実体験を、しくじり先生のように、高校生や中学生に対して発表したこともありました。

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社会参画事業について教えてください。イベントを実施運営されているということですか?
ユースクエアの中でやる事業もあれば、地域のいろんなステークホルダーと一緒に社会づくり、未来づくりをしていく産学官の連携事業もあります。

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社会参画事業の、施設内で開催しているイベントにはどういったものがありますか?
過去に、社会の様々な場面で活躍している人たちをお招きしてお話を聞きながら学ぶという事業がありました。他にも、社会提言まではいかずとも、社会に向けた提案・発信をしていくために、ワークショップ形式で課題を見つけたり、それをどうやったら解決できるのか考えて発表したりするような事業をやったことがあります。それから、自分のことを知って他者や社会とどうやって関わっていったらいいか考えるような、社会に関わる手前のスキルを磨くという事業も行いました。

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施設外でやっている社会参画事業は産学官連携ということですが、どういったことがきっかけで始まったのですか?
ユースクエアがある場所は、名古屋市内の中でも色々な重要な機関が集積しているかなり珍しい場所なんです。3年前に近くの大学が開催した、地域の未来をどうつくっていくかサステナブルな観点で議論するシンポジウムがあったのですが、地域の実践者たちの登壇者の中にいた企業の方と、何かやっていこうという約束をその場でしました。最終的に、様々な経緯があったのですが、企業や行政や大学がどうやって考えていったらいいか悩むような地域課題の解決に向けて、若者たちが提案をして実際に動かしていく取り組みを始めるに至りました。今年で開始から4年がたっています。(サステナまち計画 https://yousquare.youth-nagoya.jp/yousqevent/sustaina2021/)

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取材日:2021年6月11日


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