見出し画像

ユースクリニックを日本で実現するには?乗り越えるべき壁を考えてみた

みなさんこんにちは!
ユース・ヘルスケア・アクション 和子です

今回は、ユースフレンドリー講座を受講された方限定のユース・ヘルスケア・コミュニティ、通称Y-Hacoで7月28日に開催した「ユースクリニックを日本で実現するには?乗り越える壁をみんなで可視化しよう!」のイベントレポをお届けします!

今回のイベントでは、ユースフレンドリーなケアを広める上で乗り越えるべき課題を共有しました。イベントには、実践をはじめようとしている方、すでに実践をしている方もいらしたので、実践をはじめる前と後、それぞれについて、乗り越えるべき壁を話し合いました。Y-Hacoメンバーからは、以下のような意見が見られました。

実践をはじめる前

・金銭面

やはり、運営資金は大きな壁。
すでに実践をされている方には、以下のような運営形態がありました。
●民間の寄付で運営し、無給のボランティア状態
●市区町村などによる予算で運営
●クリニック内での実践 (ただし経営として困難)
他に、医学系大学であれば施設も人材も揃いやすいのではないか、という声も上がりました。いずれにしても、十分な予算確保があってこそ、提供物資への補助等も考慮できるため、行政との連携や公的予算の付与の重要性が再確認されました。そのためにも、関心のある地元の議員と繋がり、日頃の情報共有を心がけている方もいらっしゃいました。

・人材

人材面では、以下のような困難があげられました。
●経験や知識の違いから、足並みを揃えるのが難しい
●世代間ギャップ
これについては、講座などの活用に加え、世代を超えて話すことや、やはりマッチングアプリやSNSなどは当事者こそ現状をわかっている部分もあるため、大学生など若者と協働することの必要性が話されました。

実践をはじめた後

・広報

「実施をしても人が来ない」
「ユースが知れる場所がない」というのも、多く上がった悩みでした。
改善策として、以下のようなアイデアや実践が共有されました。
●今回はこのテーマ、というように、メニューを作ると呼びかけやすいし、人も集まる
●場所を毎回違う場所で借りるなどして、アウトリーチを実施している
●学校の性教育と連携 (逆に、性教育を全くできないと難しい)
●LINEの使用

・受診とキャパシティのバランス

ディスカッションの中では、広報も重要な一方、限りあるキャパシティの中では受診数が多すぎても対応が難しい現状があり、受診数とキャパシティのバランスをとるのが難しいという声もあげられました。これに対し、アウトリーチの形態の場合、対応人数を調整しやすいという声もありました。

・運営資金のやりくり

運営資金のやりくりの難しさは、実践を始めた後も続く大きな課題でした。

いかがでしたでしょうか。

他にも様々な課題感などが共有されましたが、このような中でも、Y-Hacoメンバーには、「大学の中にユースクリニックを作りたい!」「市と連携して広げていきたい」など、それぞれの場で頑張るメンバーがたくさんいます。

今後は、今回の可視化された壁を踏まえ、実際にはどのようにその壁を乗り越え、どんな実践が日本でなされているのか、Y-Haco内でも勉強会を重ねながら、インタビュー等も行なっていく予定です。

Y-Hacoには、オンライン講座を受講いただければ参加可能です。
ユースが気軽に相談できる場が増えるように、一緒にこの輪を広げていきませんか?
ユースヘルスケアアクション詳細は以下よりご覧ください。
https://youthhealthcareaction.org/

お読みいただきありがとうございました!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?