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逆支配-リバースドミナンス- ヒト社会ではなぜ「弱者」が「強者」にマウントを取るのか #RevDom |エボサイマガジン

" 神は弱い者に味方するから、強い者は熟慮する。"  (アラブの格言 )

" 金持ちより貧しい者の味方、強い人間より弱い人間の味方、多数より少数の味方になるのが私の信念です。" ───大山倍達


# 弱肉強食から「強肉弱食」へ


〝逆支配(リバースドミナンス)〟 という、生物界において、ヒトだけに生じた特異な進化。


この進化が起きるための材料は5つあった。

・コアリション形成
・志向の共有
・武器の使用
・規範意識の発達
・ゴシップ(噂話)

これら5つの要素が揃っていなかった───前適応(preadaptation)として進化していなかった───他の動物の社会では、“逆支配” 階層が生じることはなかった。


しかし、われわれ人類はそれを進化的に可能にした動物だ。これは地球上の生物進化史において非常に大きなターニングポイントだった。

弱い者たちが、強い個体の振る舞いを "逆支配" するという進化。


────このことの決定的な重要性にピンときていない人はかなり多いかと思う。

逆支配(reverse-dominance)構造とはようするに、「オレは強者だ!」と叫ぶよりも、「わたしは弱者だ!」と叫ぶほうがサピエンスの進化的適応環境/EEA(=狩猟採集社会)では「強かった」ということなのだ。

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