ヒューリスティックス〜このワイルドな世界で、そしてデイリーな生活で。 #Cogbias | 進化心理マガジン「HUMATRIX」
✔︎ヒューリスティックな判断
こんなジョークがある。;
拳銃強盗「命が惜しけりゃ金だしな!」
ジャックペニー「・・・・・・・・・・。」
拳銃強盗「命が惜しけりゃ金だしなって!」
ジャックペニー「いま考えてる!考えてるから!」
考えるのは大事だけど、考えすぎるのは良くない。とくに自分がコンビニ店員で、強盗が銃を突きつけてきている場合なんかには良くない。
生物が進化してきたワイルドな世界では現代ヒト社会のように商業取引が発展しておらず、そこでモノを手に入れる方法は商店でカネと交換することではなく収奪したり強奪することだった。
つまりワイルドライフにおいては「強盗が銃を突きつけてくる」というのはごくありふれた想定で(捕食者の武器は銃ではなく牙だし、ヤツらはカネではなくカラダを狙ってくるんだけど)、そういう進化的な"想定"のもと生物の脳は設計されてきた。
ヒューリスティック(heuristic)とはギリシャ語に由来する認知科学の専門用語で、日本語で言えば「直感」や「勘」を意味するワードだ。
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