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OBS-VirtualCamを用いて仮想カメラ経由でバーチャルキャラクターにてテレビ会議をする方法 [Windows - Android/iPhone]

目次
1. 「仮想カメラ」を使うと、Webカメラの代わりに任意のアプリの映像を用いてテレビ会議をすることができる
2. 【手順1】OBS StudioとOBS-VirtualCamをセットアップして、任意のウィンドウの映像を、仮想カメラに流しこめるようにする
3. 【手順2-a】【Android】scrcpyをセットアップして、Androidスマホの映像をWindowsパソコンで表示できるようにする
4. 【手順2-b】【iPhone】LonelyScreenをセットアップして、iOSデバイスの映像をWindowsパソコンで表示できるようにする

1. 「仮想カメラ」を使うと、Webカメラの代わりに任意のアプリの映像を用いてテレビ会議をすることができる

通常、パソコンからテレビ会議アプリを使うと、Webカメラからの映像が流れますが、これを仮想カメラを用いることで、バーチャルキャラクターアプリからの映像に差し替えることができます。

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パソコンで、組み込みだったり、USB接続の通常のWebカメラを使ったテレビ会議では、Webカメラに映った現実の映像が、テレビ会議アプリによって流れていきます。

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ここでWebカメラの代わりに仮想カメラ環境を用意することで、任意のアプリの映像を使ってテレビ会議をすることができます。

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手順としては以下の通りになりますが、アプリ1つでホイっというわけにもいかず、それなりに大変です。がんばっていきましょう。

2. 【手順1】OBS StudioとOBS-VirtualCamをセットアップして、任意のウィンドウの映像を、仮想カメラに流しこめるようにする

メインの作業にして、一番「うまく動いているか」が分かりにくいところです。気合入れて取り組んでください。

2-1. OBS Studioのインストール

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まずはOBS Studioをインストールします。https://obsproject.com/ja/download

Windows向け64bit版最新の OBS-Studio-25.0.4-Full-Installer-x64.exe をダウンロードして、インストール、起動すると以下のようなればOKです。(デフォルトではデスクトップがキャプチャされています。

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2-2. OBS-VirtualCamのインストール

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続いて、OBS-VircualCamをインストールします。https://github.com/CatxFish/obs-virtual-cam/releases

【(A)インストーラにまかせる】OBS-VirtualCam2.0.4-Installer.exeをダウンロードし、管理者権限で実行することで自動的にOBSのインストール先フォルダに上書き展開をしてくれます。前述の通りに64bit版のOBS Studioをインストールし、無カスタマイズの際にはインストーラによるファイル配置で問題ないため、こちらをお試しください。

【(B)手動でインストールする】OBS-VirtualCam2.0.4.zipをダウンロードして、展開すると、以下にbin, data, obs-pluginsというフォルダに分かれていると思いますが、これはOBS Studioのインストールフォルダ「C:\Program Files\obs-studio\」配下の構造と一緒になっていますので、元からあるファイルは上書きしないように、一部のみをコピーしてください。

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・「bin\64bit\obs-virtualsource.dll」を「C:\Program Files\obs-studio\bin\64bit\obs-virtualsource.dll」にコピー
・「data\obs-plugins\obs-virtualoutput」を「C:\Program Files\obs-studio\data\obs-plugins\obs-virtualoutput」にコピー
・「obs-plugins\64bit\obs-virtualoutput.dll」を「C:\Program Files\obs-studio\obs-plugins\64bit\obs-virtualoutput.dll」にコピー

続いて、obs-virtualsource.dllが仮想カメラの元になるのですが、これをOSに登録する必要があります。パスを間違えないように注意願います。

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タスクバーの「ここに入力して検索」に"command"などを選択して出てくるコマンド プロンプトを右クリックし、「管理者として実行」します。

regsvr32 "C:\Program Files\obs-studio\bin\64bit\obs-virtualsource.dll"

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ここまでうまくいっていれば、OBS Studioを再起動すると、ツールに「VirtualCam」というメニューが増えていて、VirtucalCamの設定ウィンドウが表示されるはずです。うまくいかなかった際にはOBS-VirtualCamのファイルのコピー先やパスを見直してください。

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VirtualCamのメニューから適当に、AutoStartを選択、Buffered Framesを減らして「Start」ボタンを押すと、OBSの映像が、仮想カメラに流しこまれるようになります。

さて、この「OBS-Camera」が仮想カメラとして正常に動作しているか、hangoutで確認してみましょう。ハングアウトのテスト会議は、Googleカレンダーの予定に詳細から「ビデオ会議を追加」することで作成できます。

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ハングアウトのプレビュー画面で、右上のギアアイコンの設定から、OBS-Cameraを選択したら、OBS Studioでリアルタイムにキャプチャされている画面が表示されていれば、成功です。(前述の通り、OBS Studioのインストール直後は、サンプルでデスクトップをキャプチャするようになっているはずですから!)

3. 【手順2-a】【Android】scrcpyをセットアップして、Androidスマホの映像をWindowsパソコンで表示できるようにする

続けて、Androidスマホの映像を、取り込めるようにしましょう。「scrcpyによる画面のミラーリング」で検索するともっと多くの情報が手に入ると思います。

scrcpyのインストール
https://github.com/Genymobile/scrcpy#windows

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scrcpy-win64-v1.12.1.zipをダウンロードし、展開します。ここではC:ドライブ直下に展開したものとして、以下説明を続けます。

scrcpyはzipの中にすべて必要なものが入っていますので、コマンドプロンプトを起動し、「cd c:\scrcpy-win64-v1.12.1」「scrcpy.exe」と入力することにより、scrcpyが立ち上がりますが、Androidデバイス側の準備ができていないとエラーで終了してしまいます。そちらの準備をやっていきましょう。

上述の公開ページのRequirementsには「enabled adb debugging」としれっと書いてありますが、Androidデバイスでadbデバッグを有効にする必要があります。リンク先のAndroid開発者向けドキュメント等を参考に、[設定]>[端末情報]から、[ビルド番号]を7回タップした後、有効になった[開発者向けオプション]から[USBデバッグ]を有効にしましょう。

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その後、PCとUSBケーブルで接続し、再度コマンドプロンプトより「scrcpy.exe」を起動し、以下のようにキャプチャされたAndroidのウィンドウが表示されれば成功です。PCとAndroidの初回接続時に、「USBデバッグを許可しますか?」という確認ダイアログが出ますが、PCが信用におけるデバイスであれば”常に許可する”のチェックを有効にして「OK」を押してしまってよいでしょう。

scrcpyにオプションを指定することで任意の範囲の切り取り・縮小が可能との情報をもらったので、PCスペックやLAN帯域が心配な方はこちらもお試しください。

adb USBデバッグが有効になったAndroidデバイスが正常に認識されていれば、以下のとおりミラーリングされた画面のウィンドウが表示されているはずです。ここまでくればあと一息です。

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手前味噌ですが、バーチャルキャラクターを表示するアプリとして、ここではREALITYでの手順を紹介させていただきます。

REALITY - バーチャルライブ配信アプリ - Google Play のアプリ https://play.google.com/store/apps/details?id=net.wrightflyer.le.reality

REALITYをインストールして、アカウントの新規作成、またはお手持ちのSNSアカウントでログインを行ってください。以下のような手順で、だいたい10回ぐらいのタップで、自由に着替えができるクローゼットまでたどり着けると思います。

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フロントカメラを用いたフェイストラッキングで動作する、アバターとしてのバーチャルキャラクターの調達が本エントリの目的なので駆け足になってしまいますが、よければ他の配信を閲覧するなり、自分のアバターでの配信も試してみてください!

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バーチャルキャラクターの準備ができたところで、最後の仕上げとしてOBSに戻りましょう。ソース欄の「+」から「ウィンドウキャプチャ」を選択し、scrcpyのウィンドウを追加します。サイズは適当に調整してください。

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再度ハングアウトのプレビュー画面に戻って、上記のようにOBS Studioに取り込まれたAndroidスマホのミラーリング画面が表示されていれば成功です、おつかれさまでした!

4. 【手順2-b】【iPhone】LonelyScreenをセットアップして、iOSデバイスの映像をWindowsパソコンで表示できるようにする

前項ではAndroidにおけるscrcpyを使ったミラーリングの手順を説明しましたが、こちらではiOS向けにLonelyScreenを使ったミラーリングの手順を説明します。

LonelyScreenのインストール
https://as.lonelyscreen.com/download.html

「AirPlay」というiOS標準のリモートデバイスへのメディアキャスト機能があるのですが、LonelyScreenはそれをシンプルに映像表示することができるWindowsアプリです。

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ダウンロードしてインストール、起動します。AirPlayサーバーとして動作するために必要なファイアウォール設定の確認ダイアログが出てきますので、適当に許可しましょう。

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LonelyScreenを起動後、iPhoneから接続します。コントロールセンターから画面ミラーリングをタップし、LonelyScreenを選択するだけです。LonelyScreenが表示されない際にはWindows PCとiPhoneが同一ネットワーク上にぶら下がっているか、WiFiアクセスポイントの設定などを見直しましょう。

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何も問題がなければしれっとLonelyScreenのウィンドウでiPhoneのミラーリングが開始されます。

REALITYのiOS版のインストール先は以下の通りです。新規インストール後の最短でのアバターカスタマイズまでの手順についてはAndroidと同様で前述済みのため、省略させていただきます。

‎「REALITY - バーチャルライブ配信アプリ」をApp Storeで https://apps.apple.com/jp/app/reality-%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%96%E9%85%8D%E4%BF%A1%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA/id1404176564

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iPhoneのミラーリングがうまくいっていれば、OBS Studio側で「ソース」より「+」を押して「ウィンドウキャプチャ」を選択し、LonelyScreenのウィンドウを選択します。適当にサイズを調整すると、OBS-VirtualCamを経由し、仮想カメラに映像が流し込まれるようになるはずです。

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再度ハングアウトのプレビュー画面に戻って、上記のようにOBS Studioに取り込まれたiPhoneのミラーリング画面が表示されていれば成功です、おつかれさまでした!

LonelyScreenはTrialに制限は無いようですが、個人用途/法人用途それぞれで使う際には必要なライセンスを購入の上利用しましょう。

また、AirPlay以外のキャプチャ方法としてはLightning-HDMIアダプタ経由でのHDMIキャプチャというルートもあります。

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【ちょっと思いつきビジネス】
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