#9 Aroundtheworld #10 Sweet/etc.
はい今回で取り敢えず終わりです。
では間髪入れずにいきましょう、9曲目。
コレも割と前に作った曲です。たぶん8年前くらい。
当時の環境ではココまでのクオリティでやれなかったですね、今の制作環境だからこそ出来た曲です。
この編曲イメージはずっと考えてたから意を決して作ってみた訳ですが、コレも歌える人が居なかったんですよ。
度々出てくるエモバンドでやろうかな、と思ってデモ作ってみたんだけど、出す前にコレは無理だろ、ってなってお蔵へ貯蔵して機会を伺ってました。
とまあココまで書けば自ずと解るでしょうが、ついに歌える人が見付かったんです笑
某国の姫君に白羽の矢を立て思い切って頼んでみた所、快く快諾頂けたのです、あー良かった。
今回お願いした皆さんは何の文句も言わずに渡した曲は全て快諾頂けました。
コレも含めて何個か断られるかな、とか思ってたんだけど皆さん優しくてよかったです、ホント。
とくにアキさんはコレも有ったから全体的な難易度高かったと思います、基本難しいのはアキさんって感じになっちゃったんで。ホントすいませんでした…お姫様なのにこき使ってしまった汗
コレもとにかくボーカルは聴いてくれ、と言っておきましょう。(今回はこればかりだな)
Aメロのハードロック感からBで急にメロディアスに展開して、サビもビート半分落ちながらメロディアスな感じに。
この急にメロディアスになる手法は最近あんまりやらないですね、聴いてる人を置いていく感じです、アレ?コレどんな曲?みたいな感じで虚をつくのが狙いです。
で、ここで何故ここで急に曲のメカニズムについて語ったかというと、ココまでは想定して作ってるんです。ココから先が重要。
ギターソロ後のBメロが終わって静かなサビに入っていく所で今作のクライマックスが来ます。
まだ後が有るけど今回の制作で作った曲はここまでなんで、この曲が実質最後みたいな物です。
この先からアキさんの感情表現の凄まじさが爆発していきます。
一度静かになった中で気持ちを込めて歌ってくれてます、その後バンドサウンド全体が徐々に加速していくアレンジなんですけど、アキさんの感情も合わせて加速していきます。
そして歌のみのブレイクがくるんですけど、アキさん自信の歌もブレイクするんです。感情や気持ち的な部分がしっかり留まってくれてるんです。
あと吐息みたいな声の使い方がカッコいい…
ここまででも十分スゴいと思うんですけど、この先も素晴らしいんです。
この先のサビがビート半分落ちじゃなくて普通に流れていくんですけど、そこもしっかりと乗って歌ってくれた上で、その後またビートが半分に落ちます。
ココにこの曲で1番重要な歌詞を持ってきてるんですけど、もうそんな説明要らない位に歌で語ってくれてます。
と、実況みたいに書いてるんだけど、ホントこのバースは聴いて欲しい。
作者だからココまで語ってるのかも知れないけど想像以上というか想像を遥かに超えてきてくれたんですココは。
こういうのはバンドやってるとたまに有るんですけど、制作のみだとなかなか味わえないんですよね。俗にいう化学反応みたいな現象は。
この制作は全てリモートでやってたんで、最初にディレクションみたいなメモを渡しただけであとはお任せ、みたいな感じだったんですけど、こんな感覚になる事はないと思ってました。
当然みんな上手いのは解ってたから良いテイクを貰って「おおっ、上手いなー」と喜んでいたのは確かなんだけど。この曲この部分だけは想定を遥かに超えていました。
北海道行くつもりがオホーツク海超えてたみたいな感じです笑
このリモート制作に新しい可能性を感じた瞬間でしたね。
あんまり上手く書けてないけど、ソレくらいスゴい歌唱だったんです。
もっと言うとコレ歌ってるアキさんはストリングスのアレンジ聴いてないからね、実はストリングス入るとも言ってない。
そのオケでコレ歌ってるんです、スゴくない?
長くなってしまうからこの辺でやめておきますか、聴けば解るし。
あ、真面目に書いてたら姫って呼ぶの忘れてた笑
あとアレンジについてはもう最初からモロにハードロックな感じをイメージしてました。LAハードロックみたいな感じ。
で、前述の場面展開はかなり激しく行ったり来たりしますね、特に後半。
このドラマチックさを追求してたらついつい長くなっちゃった。
サウンド的には今回のメインですね、ギターとかベースは。
ソロとかめずらしくワウ踏んでます、HIDEのイメージで弾きましたね。
曲の最後にワウ踏みながらリフ弾いてるんだけど、アレが実はイントロだったんです。
長かったからカットです、最後に申し訳程度に入れときました笑
でストリングスは入れるか少し迷ったんだけど歌が良すぎたから入れようと思って打ち込みました。
ドラムはAはずーっとシンコペーションですね、Bでキメ多用してからのサビは半分落ち。
最後のサビも後半半分落ちなんだけど微妙にビート感が違います。
この辺もドラマチックにしたかったんで。
あと、このスネアがカンカン鳴ってる感じが出したかったんですよね。
その辺はmixのテクなんでやりたい人はコンプを上手く使って音作りしてください。隠し味はディレイです。
わ、長くなっちゃったけどあとはオマケみたいなもんだから良いか笑
次は10曲目。
コレはアルバム作りながら最後の曲どうするかなー、と思ってたんですよ。
昔録った曲をリミックスして入れようかな、と漠然とした考えは有った訳です。
で、このユニットを始めるキッカケとなった曲を入れようかと思いついて当時歌ってくれたmaiさんにお願いして快諾してくれたんで収録できました、よかったー。
maiさんとか畏まって書いてるけど、中学の同級生です笑
彼女の歌を聴いて曲を作ろうと思ったのは良く覚えてます、スゴく良かったんで。彼女もやりたいって言ってくれたし。
そんな所からこのユニットをやり始めたんで今回責任を取ってもらいました笑
この曲はその最初に作った曲です。
他に比べると曲調が少し違うんでお察し頂けると思います。
自分の中では某アヴリルのイメージです。
彼女の声を聴いて一緒にやろうと思ったんでタイトルにもマッチしてるでしょう、そういう事にしておきましょう笑
歌の収録はだいぶ前ですね、なんでコレだけリモート制作ではありません。
ディレクションしながら歌って貰ってます。
彼女の声が持つ透明感が映える曲を、と思って作りました。
でもコレ歌うと難しい曲なんですよ、技術的な所がまだまだでしたね。
女性のキーで作った事なかったし。
なんでAメロとサビとかバカみたいな音程差ですね、良く出来たもんだ笑
その辺は彼女のセンスで何とかなってます、結構スタジオで鍛えたけど。
アレンジとかはあんまり変えてません。Aメロでピアノとアコギが鳴っててBメロ〜サビでギターが入ってきて全体が弾ける感じ。
ギターはメインと最後のソロだけ録り直してます、アルバム全体のイメージに合わせたかったんで、あとベースも録り直したな。
アンプは確かBOGNERのUberschall、コレ目当てでHXstomp買ったんだけどあんまり使ってないです、フリードマンの音の方が好きなんで。
ベースは例によってGALLIEN-KRUEGER。
アコギは割といい音なんで前のをそのまま使ってます、Kヤイリのアコギ。
中盤のギターソロ前にブラッシング入れてるけど、あれはレディオヘッドのCreepのサビ前のパクりです笑
あ、アレンジ的には特にないんだけど、最後の方にアコギのキュって音をわざと残してます。
次で終わりなんで少しインターバルみたいな間が欲しくてそのままです。
たぶん普通はこういうの消すんだけど残してます。割とこの手のノイズは残すんです、そこに居る空気感みたいなのが好きなんでワザとです、しくじってる訳じゃないからね笑
ま、こんな所でしょうか。
後は少しその他を書きます、なげーな。
11曲目はインストみたいな物です。
ホントは最初に入れるべき曲なんだけど、誰も知らない無銘の音楽ユニットのアルバムの冒頭にインスト曲が入ってるのはどうかと思ってこの位置です。
歌ってるのは私です、台詞みたいな所はボイス加工して低くして歪ませてます。
歌詞の意味とかはご想像にお任せします、Trailerにも出てるんで。
コレは作ったの3年前くらいかな、何人かに聴かせたら評判よかったんでインストの替わりに入れておきました。
あとはココまでわーっと書いてしまいましたが、もうちょっとサウンド的な所は掘り下げて書きたいですね。mixとかこの前のソロアルバムより大分良くなったと思うんで、今更だけど。
まあこんな所かな。最後に…
今作に携わってくれた全ての方にこの場を借りて御礼申し上げます。
お付き合い頂きありがとうございました、自分にとってかけがえの無い物が出来ました。
環境がめまぐるしく変わるこの状況下でベストを尽くせる機会を得られた事を心から嬉しく思い、また皆さんと作品を作れた事を誇りに思ってます。
イラストも今回お願いしたmawariさんに無理を言って納期タイトにしてしまいましたね、すいませんでした。
自分にとってはコレがスタートだと思ってます。
今後も制作は継続するつもりです、もともとソレがやりたかったんだし。
なので今回のアルバム作りが試金石になってくれれば良いなと、そんな風に考えてます。
なのでTheEndではなくToBeContinuedです。皆さんに会える日を楽しみに待ってます。
あと、アルバムを聴いてくれた人にも最上級の感謝を申し上げます。
何度か書いたけど自信作です。全曲シングルカットしていい位です。
このうだつの上がらない万年開店休業状態だったアマチュアミュージシャンの作品を聴こうと思ってくれるだけで嬉しいです。
重い腰を上げた甲斐があったってもんだ笑
来年からはまた色々考えてますけど、それはまあ別の機会に。
とココまで書いて約4000文字です、過去最長更新。そろそろ締めましょう。
ではまた来年、良いお年を。
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