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編集長という非日常

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毎年、取材と称した海外出張に5、6回は参ります。その都度1週間以上にわたり、濃厚な時計オンリーの生活をしてきますので、ラグジュアリーなこともハードな行程も、旅先で得した・損した話…
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2019年3月の記事一覧

現代の名工に出会って確信。腕時計は現代最高のコミュニティツール。で、必要なのは茶室=会員サロン

現代の名工に出会って確信。腕時計は現代最高のコミュニティツール。で、必要なのは茶室=会員サロン

田村さんが顕微鏡に額を当て、接眼レンズを覗き込んでから30分が経つ。手元には漆が塗られた30数ミリの円盤と筆として用いるつまようじ。先端に鯛の牙がしつらえられたようじを持つ右手は、円盤を乗せたプレートを抑える左手で支えられながら、器用に円盤の加工を施していく。あまりに緻密な作業のため、その全貌をこちらからはよく確認できない。その手は動いているのかすら分からない程、微かな動作を繰り返している。ようや

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カシオ展示会【後編】G-SHOCKにおけるカーボンとは何か考えてみる

カシオ展示会【後編】G-SHOCKにおけるカーボンとは何か考えてみる

さて、前回に続き、カシオ展示会の話題です。

カーボンケースの実用化に成功したお話はご紹介しましたが、今回はそれがどういうことをカシオの時計にもたらすか少し考えてみたいと思います。たまにある真面目モードです(キリッ)

まず、カーボンケースは一部の上位モデル(マスターオブGシリーズとか)に用いられるわけでなく、ユースモデルと位置付けられるGA2000とかの2万円代くらいの時計にも採用されます。しか

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