Yousei印刷通信 Lv.4


こんにちは。Yousei印刷です。
フチなし商品の再開に関して、進捗がありましたのでご報告させていただきます。




【現在のフチなし印刷について】


現在、フチなし印刷の際は剥離を防ぐためにアクリルとインクの層の間に「定着剤処理」と「下地処理」を行っております。

印刷順

「通常の印刷」は剥離が発生しやすくなり、剥離する際は縁からポロポロと欠けていく症状が見られます。
昨年納品分である「下地処理」を行ったものは通常の印刷と比較し定着力は向上したものの剥離する際は、印刷面/絵柄がまるごと剥がれてしまいます。


【定着剤について】


また、メーカー純正の「定着剤」を検証した結果、こちらはガラス/金属用に開発されていた定着剤だったため、アクリルへの印刷は、通常の印刷のほうが定着力が高い結果となりました。
新印刷機及びメーカーの推奨している印刷方法の中では
「新印刷機+下地処理あり」>「新印刷機+下地処理なし」>「新印刷機+メーカーの定着剤処理」の順に、定着が強くなります。

こちらの結果から
メーカー非推奨の「定着剤処理」を数パターン行った結果、「新印刷機+メーカー非推奨の定着剤処理」>「旧印刷機+下地処理」>「新印刷機+下地処理」>「新印刷機+処理なし」>「新印刷機+メーカーの定着剤処理」となりました。


【配送を想定した衝撃テスト】


アクリルとインクの定着力を上げるためには前項の「定着剤処理」と「下地処理」の他に「インクの定着力が高いアクリル」を用いる方法もあります。
今回は
・インクの定着力が高いアクリル(A,B)
・通常のアクリル(定着剤処理有無)
4パターンでの配送を想定した衝撃テストを行いました。

左から、定着剤有/アクリルA/アクリルB/定着剤無

上記の結果より、定着率の高さは
「新印刷機+メーカー非推奨の定着剤処理」>「新印刷機+定着力の高いアクリルA」>「新印刷機+定着力の高いアクリルB」>「新印刷機+処理なし」となりました。



【結果】


これまでの統計をとった結果、定着率の高さは
「新印刷機+メーカー非推奨の定着剤処理」>「新印刷機+定着力の高いアクリルA」>「旧印刷機+下地処理」>「新印刷機+下地処理」>「新印刷機+処理なし」>「新印刷機+メーカーの定着剤処理」
となります。



【フチなし印刷の再開について】


最も定着力が高い
「新印刷機+メーカー非推奨の定着剤処理」は安定した生産が難しいことから再開を見送らせて頂いておりましたが、安定した生産が見込め、次点に定着がある「新印刷機+アクリルA」での再開を行わせて頂きます。
ただし、インクの定着力が向上しているアクリルには無色透明しか存在せずその他のカラーアクリルが使用できませんので、こちらはご了承いただけますと幸いです。

再開日に関しては後日Twitterにてご案内させていただきます。


引き続き、お客様に安心してご利用いただけますよう「ご注文到着後2週間以内の剥離」については弊社不備としてご対応させていただきますので、剥離が見られましたら弊社HPより「注文番号と剥離した現物の写真」を添付の上ご連絡ください。







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