Yousei印刷通信 Lv.3

こんにちは。Yousei印刷です。
今回は剥離検証3回目となります。
こちらにご協力頂きました皆様、誠にありがとうございました。



前回の記事の最後で
③ 下地処理「A+C」を行ったもの
一番剥離しにくいとお伝えさせていただきました。

しかし検証を進める中で新たに別の下地処理方法を施したものが一番剥離しにくいと判明いたしました。
よって、以降の検証は後述の新たに別の下地処理方法を施したもので進めております。
前回までのテスト、検証時の印刷方法に関しては下記の記事をご覧ください。


検証印刷方法

①下地処理を施し新印刷機で印刷したもの
②旧印刷機で従来通り印刷したもの


クロスカットテスト(碁盤目試験)

塗装の密着力・付着力を調べる。
イラスト上の黄色のラインに添って、カッターで切断。
その後ガムテープを貼り、剥がすことで定着力を検証していく。

左:①の方法で印刷                   右:②の旧印刷機で印刷

<結果>
①で印刷したものの方が定着率があがっており、②の旧印刷機で印刷したものよりも剥離が軽微であったことが確認された。

左:①の方法で印刷                   右:②の旧印刷機で印刷


衝撃テスト

カットを行った2種類のアクリルを同じ箱に入れ、強い衝撃を与える。

<結果>
300回程度強く振ったところで右側の旧印刷機側に剥離が見られる。

画像赤丸の箇所に剥離が見られる


検証結果


①の方法を用いて新印刷機で印刷したものは旧印刷機以上の強度が確認されました。
以上の検証結果から①の印刷方法を用いることで「短期的な品質に問題なし」とさせていただきます。

また、フチあり商品の剥離に関しましては
0.03%の割合だったことから、品質に変更を加えない方針となりました。
*[新印刷機変更後のフチ有り剥離の問い合わせ/新印刷機変更後の注文件数]より算出
フチあり商品で剥離が見られた際は弊社不備となりますので、万が一剥離が見られた際はお手数ですが弊社までご連絡ください。

フチなし商品の再開に関しまして

フチなし商品の再開に関しましては、剥離検証にご協力いただいたお客様からのご意見やフィードバックを頂いた上で、問題点を解消し慎重に再開を行わせていただきます。

今後は今回の検証の①のものを弊社での仕様とし、再開後はお客様が安心してご利用いただけますよう「ご注文到着後2週間以内の剥離」については弊社不備としてご対応させていただきます。
フチ無し商品の剥離の保証範囲や不備のガイドラインについては別途noteにて先行して案内させていただき、その後弊社HPにも記載して参ります。
こちらは3月中の告知を予定しております。


また、長期ご使用いただくにあたり環境要因でインクの定着が弱くなり、剥離リスクが向上することがございます。
長くお使いいただく為には衝撃をあまり与えず、温湿度差が少ない環境に保管ください。

印刷以外で考えられる剥離要因は以下のものとなります。
・小さな衝撃が連続して加わる
・強い衝撃が加わる
・温度差によりアクリルが膨張収縮する
・湿度差によりアクリルが膨張収縮する 等
 

今後もメーカー側との話し合いを続け、フチなし商品の安定化、品質の向上に向けて社員一同取り組んで参ります。


ご協力頂きましたお客様へ

お客様に送付させていただきました③のものは本記事で検証を行った「下地処理を施し新印刷機で印刷したもの」になっております。
頂いたご意見は全てに真摯に受け止め、改善に努めてまいります。
皆様にご協力頂きましたこと、重ねてお礼申し上げます。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?