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フリー素材モデルの面談は渋谷の薄暗い店で行われた

フリー素材サイト「ぱくたそ」のモデルをしている。利用規約を守れば商用であっても無料で自由に使用できる写真素材のモデル。

なんでフリー素材モデルをやろうと思ったんですか?と聞かれたら、面白そうだったからとしか言えない。自分の写真がインターネット上に出回る、どんな使い方をされるかわからない、普通に考えて怖くないんですか?って思うのが当たり前。

それでも「なんか面白そう」の方が勝ったのでモデルになった。実際、大きなトラブルや困ったことはなく、毎回めちゃくちゃ楽しく撮影して、いろんな人や企業にいろんなサイトや広告で使ってもらっている。

(よく聞かれるので書いておくと、ギャラはゼロ。ごくたまに企業案件で撮影したり、フリー素材以外のモデル仕事の依頼ではギャラが発生する。)

そんなフリー素材モデル業なのだけど、今回は運営者のすしぱく氏にあった日のことを書こうと思う。

共通の知人を介してすしぱく氏と繋がり、渋谷で会うことになった。場所は新南口の近くにある、昼はカフェで夜はバーをやっているらしいお店だった。当時、今から約10年前は新南口にはほとんどお店がなくて、なぜわざわざ新南口のお店なんだろうと思いながら向かった。

時間ちょうどに着いた。外から店内の様子は見えず、おそらくすでにすしぱく氏は入店していると思われたので、急いでドアを開けた。めちゃくちゃ薄暗かった。岩盤浴くらい薄暗かった。

店員さん(お顔あんまり見えない)に待ち合わせだと伝えると、奥のソファ席ですと案内された。

段差に気をつけながら進むと、すしぱく氏が居た。
いや、おそらくすしぱく氏であろう人が居た。

居たというより、ソファに鎮座していた。
北斗の拳で言えば玉座に座るラオウ。
マトリックスで言えば青と赤のカプセルの二択を迫るモーフィアスのようだった。

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