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社会貢献による成功とは?を考えると -7つの習慣を読んだ感想 第6の習慣-

シナジーとは
まず『シナジー』ってなに?ってことになるんですが、
一言でいうと、『みんなのチカラ』ということです。
一人一人のチカラを合わせると、みんなのチカラになりますが、
その合計は決して、1+1=2とは限らない。
人と人との相乗効果の事を『シナジー』という言葉で表現しています。
ときに、人のチカラは数式では表せれないチカラを生みます。

コラボする
・お互いの特性・得意分野を認め合う。
・お互いに強みを活かす。
・お互いに弱みを補う。
この3つが言える。
第1~第5の習慣を理解し、実践したならば次はコラボだ。

今となると、成功といえるかはわからないが解りやすい例が
『幸楽苑&いきなりステーキ』も1つの例といえる。
ラーメン屋さんと、低糖質ブームで勢いにのったステーキ屋さん
あの時は完全に、ステーキに目が向いたのは間違いないです。
福島県民にとって日常生活になじみ切っている『幸楽苑』
低糖質ブームも手伝い、首都圏を中心に急展開中の『いきなりステーキ』
このコラボからシナジーを考えてみる。

★いきなりステーキ側からすると
・福島県では1番のシェアを誇る『幸楽苑』。
幸楽苑には『地元』という幅広く認知されている強い特性があり、
『いきなりステーキ』という新しいブームを起こすには十分な伸びしろとなる。
(幸楽苑の認知度、市場規模、敷地提供など)
・未開の地、福島県
福島県にも他社のステーキチェーンがあるとはいえ、
『いきなりステーキ』という新しいブームを生む可能性を秘めていた。
首都圏で成功した、駅前の店舗で立ち食いするといったスタイルに加え、
ロードサイドで郊外店という新しいチャレンジもあった。
福島に住んでいるとわかるが、まずTVやネットで騒がれている以上、気にはなる。
昨今の健康ブームで『低糖質ダイエット』なる言葉も度々耳にする。
そして『いきなりステーキ』のブーム。もう、この辺でも名前ぐらいは知っている。
東京など首都圏に行ってきた人や、仕事や遊びで首都圏から福島県に来た人から
口コミというのが生まれていた。
家族・職場・友人など身近に、TVやネットでみると話題になることはあった。
身近にはないだけに、期待値はでかくなるばかりだった。
そして、あの幸楽苑とコラボするという報道で、話題性も十分だった。
というように、いきなりステーキ側の戦略として大きなシナジーとなる可能性が十分あるわけだ。

★幸楽苑側からすると
2011年に東日本大震災の影響を受けながらも黒字経営を守っていた幸楽苑。
実はその後は、だんだんと苦しい経営時期を過ごすこととなる。
昨今の健康志向ブームから『ラーメン』はどうしてもかけ離れてしまう。
糖質も塩分も、健康という面からは反してしまう食べ物だ。
一般的に飲食業は利益が出しにくいとされている。
そもそもの利益率が低い現実がある。

しかし、急速に店舗展開し、海外にも出店する勢いが幸楽苑にはあった。
そんな消費者心理の変化と勢いのギャップの中、
原材料・人件費高騰で看板メニューの中華そばの値上げに踏み切る。
これが結果的に客離れを加速させてしまう。
吉野屋が牛丼を値上げして失敗したと時と同じような展開になる。

・手広さが裏目に出てしまうと思われても致し方ない現実の業績。
・価格変更に伴う、安くてまぁまぁ美味いという信用が失墜。

そんな経営状況の中、災難は起こってしまう。
なんと、お子さまラーメンに人の指先が混入してしまうという事件発生。
単なる異物混入とはちょっと違う。人の指である。
そして、その対応があまり宜しくなかったのも印象的だ。
当初は、『指先』ではなく『爪先』としていた。
のちに、『指先』であったことを認め、謝罪しているがなんとも後味が悪かった。
当然、消費者としては受け入れがたいニュースであり、
消費者心理として幸楽苑離れは加速してしまう。
そんなの気にしない。という福島県民ファンはいただろうが、
一旦は遠のいている人が、実際にはいただろう。
その後、幸楽苑は苦しい状況が続き、2018年は28憶3,000万円という巨大な損益となり全体の1割ぐらいに相当する51店舗の不採算店舗の閉店に踏み切ります。

福島県にいきなりステーキ登場
そんな苦しい状況の中、明るいニュースとなったのが「いきなりステーキ」でした。
多くの人は、不採算のラーメン屋がステーキ屋になると思ったのではないでしょうか。
テスト的なのか、福島市の太平寺に『いきなりステーキ』がいきなり現れます。
ロードサイドというよりは住宅街みたいな場所ですが、ものすごい勢いで
オープンして1か月過ぎたぐらいでも、待ち時間もすごそうで、入るのを諦めたのを思い出します。
これこそコラボ
新しいもの好きな県民性なのか、最初の瞬発力はすごいですね。
その後、郡山・会津若松・白河・いわきと展開していくわけです。
新しい食文化を受け入れるという、企業の発想・話題性・いきなりステーキへの期待感。
いろいろな、要素からコラボは実現します。
その後、ゆっくりくつろげないスタイルが、ファミリー層には定着しなかったり、
出だしの勢いはどこかへ行ってしまい、郡山の新さくら通り店は閉店に追い込まれます。
SNSなどでもいろいろと叩かれ、いきなりステーキ自体も難しい時期を迎えています。
いっぽうで、幸楽苑はいろんな企業努力があり、2019年V字回復を見せます。

まとめ
『幸楽苑&いきなりステーキ』はほんの一例であり、いくらでも例がありますが、
ビジネス以外でもたくさんあります。身近な例が夫婦関係にも言えます。
互いの良い面、悪い面を認め合い、無条件の愛がつないだ絆は、無限の可能性を秘めます。
それぞれの夫婦で形は違ってもそのシナジーは決して1+1=2ではないでしょう。
友人関係でもいえるし、スポーツなどのパートナー。コミュニティメンバー。
全てではまります。特性や技能など認め合い、欠点も利点も含めて相互理解に努めることで
大きな『シナジー』を生むのが第6の習慣でした。


chiakiでした。
次回は、最終章『第7の習慣』-刃を研ぐ-になります。

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