共感がいじめを呼ぶ。
10代の自殺が最も多いのが9月1日の最も多いと言うニュースがながれていました。大変悲しいことです。
10代の自殺に関して、コミュニティが限定的であるために自殺に追い込まれやすい、という意見をちらほらと目します。しかし、そもそも一つのコミュニティにおいて死ぬほど追い込まれることがあまり問題視されないのは非常に疑問です。
そして、それほどまでに人を追い込んでしまう最も大きな原因が何かと言われれば、私は「共感」であると答えます。
共感の意味を大辞林で引くと、以下のように載っています。
きょうかん【共感】( 名 ) スル
①他人の考え・行動に,全くそのとおりだと感ずること。同感。 「 -を覚える」 「彼の人生観に-する」
②〘心〙 〔sympathy〕 他人の体験する感情を自分のもののように感じとること。
③〘心〙 〔empathy〕 ⇒ 感情移入かんじよういにゆう
いじめは多対1の構図で発生します。ですので多に属する人たちは1に敵対する理由を何かしらの形で共有し、賛同している。それはつまり互いに共感しあっているということです。
なぜそのようになるかといえば、二つの相反する立場の人が互いに批判し合ってる場合、その当事者に共感する場合第三者はどちらか一方にしか共感できません。
自分で考え、意見せず、ただただ共感することに慣れている人は(こういうひとたちは未成年だけでなく大人でも多いですね)いじめを目の当たりにしたときに、どちらか一方に共感することになります。
いえ、どちらか一方と書きましたが、残念ながら自分がいじめられたくないという防衛本能から、ほぼ間違いなくいじめる側に共感するでしょう。
そうしていじめはそれに異議を申し立てる人が現れることなく、どんどんエスカレートしていきます。
ですので、共感することをみながやめない限りいじめは無くなりません。
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