人に認められたいという奴隷的性質

このあいだなぜ独創的なアイディアは他人に伝わらないのはなぜなのか。という記事をみかけた。
http://logmi.jp/196433

いや、独創的だからだろうよと言う話で、すぐ伝わったら、それは独創的ではないと言うことになる。

そもそも、独創的なアイディアを他者に理解してもらう必要は本質的にはない。

ただ、それのアイディアを一人で実現することが困難なことが多いため、他者の理解が必要になる。

いいかえると理解できないけど協力しますと言う協力者が得られればなんの問題もないのである。

DMMのでサービスが展開されている艦隊コレクション(艦コレ)は会長の亀山さんに直談判して資金調達できるという亀直という仕組みから生まれたゲームてあるが、亀山さんはこの出資をした際に、戦艦を女の子にして戦わせるというわけのわからないことを言っていたから出資したそうだ。

人々が理解するまでアイディアが実現すしないというロジックでは、アイデアを実現させて人々に理解させるというロジックに、速度の面で圧倒的に劣る。

近年世界的に流行したピコ太郎の「PPAP」も言葉を尽くして、「パンチパーマで色眼鏡ちょび髭、服は金ピカのおっさんが英語で歌を歌いながらパントマイムでペンをアップル、パイナップルに刺し最終的にペンパイナップルアップルペンという一つのPPAPを作る動画が世界をあっと言わせると思う」とプレゼンしても誰も理解できなかっただろう。
(そもそも全く理解できないけど何か笑えるところにこのネタの面白さが存在しているということは忘れてはならない点であろう。)

ピコ太郎は過去にマネーの虎というアイディをプレゼンして資産家から資金調達できる番組で、アニメキャラのコスプレをしてバンドをするというアイディアで世界をわかせたい!!とプレゼンしたが、理解されず出資はしてもらえなかった。

そう考えると、会社における上司への提案プレゼンというのはイノベーションの妨げになり、かつ独創的アイディアの実現という観点から非常に非効率である。

独創的仕事よりも、みなのすぐ理解できる仕事をさせられる会社員というのは考えようによっては非常に奴隷的職業であるといえる。

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