自由保育について①


最近、子どもの「非認知能力」の育成が注目されています。非認知能力とは、社会性、協調性、忍耐力などの能力のことです。

「自由保育」は子どもの自発性を重視する保育で、子ども同士の自由な関わり合いを通して、非認知能力が自然に育まれる利点があります。一方、保育者が全く関わらない「放置保育」では、そうした能力の育成は望めません。

ただし、自由保育においても、保育者には子どもの安全を確保する責任があります。過度の自由が事故につながることのないよう、環境設定と状況判断が求められます。

保育者は、子どもの興味関心に寄り添い、発達段階に応じて適切に関わることが大切です。時には状況を見て介入したり、生活指導を行って自立を促すなど、多様な関わり方が必要です。

評価ではなく、一人ひとりの子どもの個性を尊重し、内面に注目する保育こそ、非認知能力も自ずと伸ばすと考えられます。放置せず適切に関わる柔軟な支援が、自由保育の質を高める鍵になるのではないでしょうか。


保育者の専門性と観察力、子ども理解があってこその自由保育。放置保育との線引きに注意し、資質向上に努めることが重要です。自由保育の本来の目的を改めて考える好機としたいと思います。

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