見出し画像

サークルタイムについて   ~個人的なまとめ~

園内研修でサークルタイムについてまとめたものがあるので公開できるように編集したものをここに載せます。良かったら読んでみてください。


  1. サークルタイムって?

  2. 何が良い?

  3. コツは?

  4. 実際にやってみて

  5. こんな感じで使えるかな?

1,サークルタイムって?

 元は英語圏の初等教育で用いられている教育方法の1つのようです。
 子どもたちと輪(circle)になり,全員の顔が見えるようにして,会議をします。先生か子どもが先頭に立って,ファシリテーター,司会をして話し合いを進めていきます。

2,何が良い?

・子どもの本音がきける。

研修で大豆生田さんが言っていたんですけど子どもは大人の意図を汲もうとする。

と言っていて,保育者の問いかけに対して,保育者が何を言おうとしているのか予想して意見を言ってきたり,「この玩具出しっぱなしになってたんだけど,どう?」と言うと「だめぇ。」とかって一般的に良いとされていることを言いがちですよね?

まぁ、その予想したことが突拍子もないことを言ってくることもありますが、、、

サークルタイムで何を言っても良い雰囲気ができてくると本音で話してくれるようになってくるようです。何よりも雰囲気作りが大切ですね。

・幼児期のうちから話し合いの場数が増える

大人でも話し合いで気負わずに話すのは難しい。空気の読み合いになっていることが多い。それは場数が少ないからではないか。と「こどもかいぎ」という映画を撮った豪田トモさんが言っていました。

小さいうちから経験しておくことで自分の意見を言えるようになったり,相手の意見を聞き入れようとする力が身に付いていきます。

・パフォーマンス力と自制心が身に付いてく

自分の言いたいことが言えるようになったり,相手の話を聞いてから話す。などができるようになってくるようです。

3,コツは?

・個人的な情報を全体への投げ掛けにかえる。

今まで,私も帰りのあつまりや行事の振り返りでそれぞれから意見を聞くことはしてきていたんですけど,それはその意見を言った子の感想であって周りの子からしたら知ったこっちゃない。興味がない。あっても同じ遊びをしていた子や,近くで見ていた子が「だよね!」ってなるだけだったんです。

その個人の感想を広げるために「全体への投げ掛け」に変えていくことが大事です。

たとえば 「○○がたのしかった。」という意見があったら

「○○が楽しかったんだって!みんなはやったことある?」「みんなはどうだった?」とまず,全体を巻き込む。

行事についてだったら「絵を描いてみる?」「粘土でつくってみる?」と広げていく。
※あくまで一例です!

・クローズクエスチョンではなくオープンクエスチョンで進めていく

オープンクエスチョンの例 
・どうしてだと思う? ・それはなぜ?
・どうなると思う? ・どうしたらわかる?
・どうしたらうまくいく? ・何があると良い?
・ほかにどんなことができる?
・誰なら知ってる? ・どんなところ?いける?
など

逆にクローズクエスチョンは「はい」「いいえ」で答えられるようなもの。

「○○ってすき?」「○○楽しかった人?」みたいなもの。

例で言うと石を持っていたときに「これなーんだ?」では答えは「石!」で終わってしまうんですけど,ではなく「これについて教えて?」と問いかけたらいろいろな意見が出るはずです。クローズクエスチョンで引き付けて,オープンクエスチョンで広げていくのもアリ!かな?と思います。

4,実際にやってみて

はじめは意見を言いたい子を職員が指名して進めていきました。名前を言って「どう思う?」「○○君が何か言いたいって。」と話を聞こうとする雰囲気をつくっていくと、、、

・円になることで意見を言う子が増える。話をきいている子も増える。

・結構子ども同士で白熱する。

相手が話す,それについて反応する。という流れができると職員はあまり出番がなくなってきました。子ども同士が意見をだし合い,(言い合いになった。)いろいろな意見が飛び交いました。


続けていくと1人の子の意見がまとまらず,
「話が長い。」と言われる始末に。
でも,めげずに「まだ,私が話してるから!」と続けているので様子をみていると周りの子も待っていられず「遊ぶ時間なくなるんだけど。」
「長い。」とヤジのような意見になっていき,
最終的には話している子が泣き出しました。

そこでその子の言おうとしていることを全体に話して無理やりまとめて終わりました。

・今の段階では話し合いとして形にはなりづらい。まだ場数(経験も)浅いから。

こうなるとクラスに取り入れにくくなるんですけど, 目的はなんなのか。を考えるとやりやすいと思います。

話し合いを成立させようとしたり,結果を求めようとすると 職員の援助が必要になったり,思い通りにいかない。期待していたものと違う。

と思って注意する機会が増えたり,叱ったりということになっていく。目標を「経験する。」というものにするだけでやりやすくなると思うんです。

・サークルの人数でも,段階が踏める。

まだ、経験が足りないと思うのであればグループの人数を少なくして,行うのもあり。

机毎や,お当番,など 

職員が少ないと難しいかもしれませんが,どうやって取り入れていくか考えていきたいですよね。

4,こんな感じで使えるかな?

・一番に思い付くのは行事の内容や作品作りの時。 やりたいことを聞いていく感じですかね?

・約束事を決めるとき。遊具の使い方。とか新しい玩具が増えた時とか。

大きな怪我とか,友達同士のトラブルの時,何か事件が起きたときにもクラス全体で話せると良いですよね。

・朝や帰りのあつまりでサークルになる。

今日やることをみんなで相談して決めていく。 帰りの集まりで振り返りをして,明日,こんなことしたら良いんじゃないか。

と話し合って,家に帰って調べたり,保護者に相談したりして,翌日の朝にまた,伝えあう。

まで繋げていけるとどんどん深い話し合いになりそうです。

又,何気ない内容,ニュースなどの内容を取り出して,会議の時間を作るのも面白そうだな。とも思います。



以上が,今回,園内研修で職員の皆さんに伝えた内容です。これが本当に合っているかは私の解釈なのでわかりませんが,興味を持ってくれた方,是非,実践してみてください。

そして,こんなやり方あるよ!とか
こんな感じになったよ!みたいなお話聞けると嬉しいです🎵

それではまた!バイバイ!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?