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実務でも一級建築士試験でも使える小ネタ集

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梁のあばら筋(スターラップ筋)のあばら筋比pw≧0.2%を満足する断面とは?

 RC造の梁のあばら筋(スターラップ筋)の最少補強筋比として「0.2%以上とすること」と鉄筋コンクリート造構造計算規準・同解説(以下、RC基準)に規定されています。実務においてRC小梁の断面算定を行うと、せん断に対する検定比(耐力に対する応力の比)としては全然余裕があるのに、この規定によって0.2%以上のあばら筋比(せん断補強筋比)が満足するようにあばら筋を計画しないといけません。  では、実際にあばら筋比(せん断補強筋比)が満足する条件はどんな断面なのかを解説していきます。

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力の流れが分かれば反力の正負符号なんて怖くない!

 単純梁と片持ち梁の支点反力を求める上でよく混乱するのが、計算した反力の正負の符号と向きの関係についてです。最初に設定した反力の向きの通りであれば「正」、逆向きであれば「負」の値として結果が出てきますが、最初から反力の向きが分かればそんなこと気にしないで計算することができます。鉛直、水平方向、モーメントのすべての反力が出るように、下図の問題について考えてみます。 図1 片持ち梁の反力計算

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感覚で静定・不静定の判定を考える

 静定・不静定・不安定の問題が出た時に、判定式によって求めることができます。勿論、それで解ければ問題はありませんが、わざわざ判別式で計算をせずとも感覚的に解くこともできます。令和元年度で出題された問題を参考に説明していきます。  

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