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女装女子会~お散歩~

お食事を終えて外に出る。
まだ夕刻には早い午後。
女装娘を3人並べて、首輪と鎖でつないでみる。

人通りも途切れることはなく、中には振り返って見ていく人もいる。
だけど…何かがおかしい。笑えてしまうのだ。

「3人だからかなぁ、ぜんぜん平気!」とうちの女装が言う。
「そうなんだよね。なんか笑っちゃう」と私も言う。

そこでチーママが会心の一撃をぶち込んできた。
「二丁目のお店の開店イベントみたいですよね~」

…そう、それ。 まさにそれなの。

1対1なら「プレイ」に見えても、人数が増えたせいで、ちんどん屋とかサンドイッチマンとか、そんなイメージになってしまうのだ。

淫靡だったはずの遊びは道化となり、ジョーカーだったはずのカードはあっという間にブタになる。
別の意味で羞恥プレイだよ、ホント。

『お散歩プレイは2人まで』ということ痛感しつつ、好奇の目にさらされながらも…ここで外したら逆に恥! 外しても恥、外さなくても恥!
…という二重の羞恥に挟まれながら、とにかく神社まで歩く。

「神様の前だから首輪は外すよ」とか何とか理由をこじつけて、リードと首輪を外せた私が一番安堵していたのは言うまでもありません。

その後はしめやかに初詣…のはずが、すっごい行列で、並んで待っていたらいつになるかわからないので、心の中でそっと手を合わせておみくじを引いた。


日頃の行いがよいのか、チーママは大吉。
私は小吉だったかな。

そんなこんなでいい時間になり、チーママとはここでお別れ。
だけどここから初女装の娘にはシークレットミッションが始まるのです。

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