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雲ちぎれて晴れ

こんな日の部屋の中は冷たい
フローリングの床が
体温をすべて奪い取りそうで
踵を浮かして歩いてしまう

なのに君は裸足で
忙しそうに歩き回って
何度も僕を行き交う

だから僕は
同じ場所に立ち尽くして
芯まで冷えて

そこのテーブルと
何ら変わらなくなって

だけどテーブルみたいに
使い勝手が良い訳ではなく


飲みかけのコーヒーカップを
ずっと乗せることも出来ない

外に出て陽を浴びたら
なんとか使えるかな

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