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たったひとつの

カーブミラーに付いた
無数の夜露の粒

ひと粒ひと粒に映る
無数の世界が

朝陽に照らされて
ひとつひとつ消えていく

見上げれば空に薄っすら残った
たったひとつの月

朝陽に包まれて
やがてやがて誰にも
見つけられなくなる

そんな日の夜
反対側の空に眩しいほどの月

カーブミラーに映るのも
たったひとつの世界

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