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前髪を掴まれて

後ろ髪を引かれてる君は
もう帰る時間なのに
うろうろしながら話の種を探してる

僕も同じ気持ちだから
小さな種に大袈裟な反応をして
膨らませようとしてしまう

このひとときは
遠足の帰りのバスみたいで
いつまでもこの空気に
包まれていたくなる

そして僕が帰るとき
一刻も早く帰りたいのに
やたらとどうでもいい質問を受ける

まとめて素早く答えたいのに
言いたい単語が出て来なくて
周り道をしてしまっている
君はもう家に着いてる頃だ

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