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左3分の1

どんなに手を伸ばしても
つかめないものが
君の手の上で
ふわふわと浮かんでる

目の前のケーキに乗った
苺だったかな
君の「半分食べていいよ」に

上半分でもいい?
よくないよね

僕の分はもう
食べてしまっているから

やっぱり左3分の1にしておこう
だからやっぱり苺は
君の口の中に

もしかしたら
残してくれるかもなんて
甘い考えを

噛みしめると
苦かった

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