まずは誰を勇気づけるのか
いくら言葉で知っていても
体験しないとわからないことがある
自分を大切にされた経験のない人が、他人を大切に出来るかと言えば、私の少ない経験だけども、難しいのではないかと思う。
「私に出来ることはありますか?」
私自身、この言葉を掛けられただけで、自分に勇気が湧くなんて、ちっとも思っていなかった。
困った、どうしよう、もうダメかもしれない
そう思ったときに
「私に出来ることはありますか?」
と言葉をかけられたことは、涙が出るほど嬉しかった。
「ここまでは協力できるよ」と、具体的にその人の出来ることをしてもらい、その後、私は勇気を持って行動することができた。出来事を振り返ってみて、じわじわと感謝の気持ちが湧いてくるのが分かる。
アドラー心理学で、勇気づけという言葉を知っていても、ただ知っているだけだった。勇気づけというテクニックでこどもや周りを思い通りにしようとする感覚があって、もやもやしていた。コントロールしようとする魂胆がチラチラ見えて、嫌だった。
知っているだけで、実感のわかないことは、本当に「ただの知識」なのだ。
今回、実感するチャンスを得たことは本当にラッキーだった。私にとってしんどい出来事があって、かけてもらえた言葉だけど、「私に出来ることはありますか?」とたずねてもらえることのパワーは、本当に計り知れない。
この体験で、こどもに勇気づけをしたいなら、まず親が勇気づけられていることが必要なんだなぁと、しみじみ思った。
まず、親が実感すること。その場に居て良いのだと思えること。それが勇気を持てる拠り所になる。ただの知識から、体感した知識になれば、次(こども)に伝えられる。
困っている人に、「私に出来ることはありますか?」と聞こう。
そして、出来る範囲のことをやろう。
出来ないことはしなくていい。
まずは、大人を勇気づけよう。
そう思う。
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