求めるではなく認める

僕には口癖があった

「俺は、変なやつやから」

こういったものだ

誰かに指示された訳でも決められた訳でもなく、勝手に自分に染み付いてしまっていたんだ

今日も、いつもと変わらぬ「俺は変なやつやから」を口に出していた
すると、ある人から
「なんで、わざわざそんな事言ってんの?その言葉聞くとなんか、しんどなるし悲しくなる」
こう言われてしまった

正直、グサっときた
理由は何故だかその時はわからなかったけどグサっときたんだ

自分なりに考えてみた

俺は何故変なやつアピールをするのか、
前もって変なやつを過剰に演出するのか

幼少期の頃まで遡ってみた
そしたら、思い出した

両親や、兄弟、周りの知人との幼き頃の僕との関係性だ

よくこんな事があったんです

実の両親から兄と間違われる、どこに行っても兄の名前で呼ばれる、現在も続いてことだ

それも仕方ない

兄はどこに行っても愛される、そんな人だからだ
弟としては、そんな兄が誇らしく、自慢でもあった

ただ、


嫉妬もあったんだ

どこに行っても、僕は存在せずあくまで兄の弟というポジションであり、親からですら名前を間違えられ、その度に自分の存在が分からなくなっていた

親戚からも求められるのは、兄と姉ばかり…


自覚してなかった訳じゃない

自分自身人付き合いに苦手意識がなかった訳じゃない

今でこそマシにはなってきたが、親戚は相変わらず苦手だ
名前だってどんだけ知っているか分かったもんじゃない

それら全ては、自分が積極的に親戚と絡む事もしないし、兄の様に目立つような事をするわけでもないから、そうなっても仕方がない
そんな事は分かってる

ただ、それを認めたくない、受け入れたくない弱い自分がいるんだ

いや、いたんだ

そんな幼少期を僕は過ごしていた

そんな事を思い出すと、少しずつ繋がっていった
自分が行っている変なアピールの根源に

そう、僕はただ足掻いてたんだ
自分という人間の薄さに、個性の薄さに
認められないという現実に

だから決めた
無意識のうちに、自分の人生の歩み方を

どうすれば、足掻き、もがく事ができるのかを考えた

すると、こういった事にたどり着いたんだ

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