懲役6日

僕は犯罪者ではない

ただ刑務所にいた気がする

先に言っておく

心はそっと病んでいる

刑務所の生活がどんなものなのか、聞いた事があるし、想像もできる

ただ体験した事はない

もう一度言うが僕は犯罪者ではない

じゃあ何故刑務所にいた気がするのか

それはずばり仕事のせいだ

表現としての懲役という言葉ではある

ただ、

感覚的にそういう状態に至ったのは事実

こういうと、刑務所の生活をナメていると捉えられるかもしれない

ナメてはいないが、捉えきれてない部分は十二分にあると思う

でもそういう感覚になったのだ

その感覚を我がの中で表現した時に一番しっくりきたのが、懲役だったんだ

説明に入る

僕はホテルで働いている

ホテルといってもカプセルホテル

どデカイ規模じゃない

ただ規模がデカくないせいで、ホテルの仕事は支払いなどを除く経理以外の全てを1人でやっている

清掃作業、フロント業務、お客様対応、営業や提携している企業との打ち合わせ、電話連絡、予約サイトの管理、発注業務、他にもたくさんある。

そして宿直


そんなもん大した事じゃないという人はそれで結構です
仕事の大変さを自慢したい訳ではない

世の中様々な人で成り立っているから否定も肯定も僕はしない

今僕の横をすれ違った歩きたばこをしている男性も、リップが濃い目の若女子も、図体がバカでかい男性もそれで結構

好きな人生を歩めばいい

話を戻す

宿直は交代制だが、僕ともう1人とで回している

その相方が10連休

それ自体は何の問題もない

なんたって相方の人はアルバイト

連休の為にそれまでの間休みも取らずに働いていた

自分の休みくらいしっかりとって、羽根を伸ばして、人生を謳歌すればいい

僕もいくらでも賛同する

じゃあ問題なのは、
その間誰が宿直をするんだという事

言うまでもない

僕しかいない


10日の間で僕もどうしても休みたい日があったから、そこだけはいつも宿直には入ることのない、支配人にお願いした

休み明けからの残り連続6日間

隔離だ

ホテルに服役だ

完全な自由は無い

元々は懲役などという感覚になんかなってない

1日、2日程度なら問題ない

問題は3日目あたりからだ

病んでくる

心がそっと病んでくる

そして至る

服役の感覚に至ってくる

ホテルから外に出られる事はなく、決められた飯を食べ、決められた仕事をこなす、それの繰り返し

改めて言っておくが、正直なところ刑務所よりは全然マシだと思う

ただ感覚に至ったという話だ

一度四時間だけ帰宅が許されたが
その時の感覚はそれこそ釈放

一時的な釈放だ

でも随分幸せな時間だった

もちろんホテルへの電話受付用の携帯は携帯してだったが。

その後ホテルに戻って宿直の続き

夜中に起こされ、早朝に起こされ、気を抜こうと思った途端に、電話が鳴り、客が呼ぶ

電話は悪くない、お客さんだってもちろん悪くない

だとしたら、経営が悪いのか

それはそうだと正直思う

ただ、そんな環境を辞めてもいない自分にも、もちろん責任はある

誰かを責めたいとか、何が正しいとかそういう話ではない

ただ、心に溜まっていた感情をnoteに表現しただけだ

今は遂に完全に開放された

完全な自由を手に入れた

チータラを相手に、口の中でハイボールとチューハイを戦わしている
同時に2種類の酒を飲んでいる

もういい

満足した

ありがとう

noteがあって良かった

幾ばくかスッキリした

もう寝るとする

意味深い数日だったな、、、



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