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鳥の旅(下諏訪〜徳島堰)

旧道へ

下諏訪からもう慣れた旧道を走っていくとなんだか脚が重い・・・。
いつもならフレッシュな脚がすでに31㎞以上走って(しかもわりとペース速め)ほどよく疲れてきている感じ。
普通に日本橋まで走るフルのメンバーたちは0時にスタートしてしまっているので、例年なら大勢で走るコースもさみしい限り。

雨はずっと降り続いている・・・すっかりコースはおなじみとはいえ、3年ぶりなので途中何か変化があるかも知れず、いつもように手書きでポイントだけまとめたメモを持って走る。そう、油断と過信は禁物。店は閉まっているとはいえ明るい国道とは違って、旧道はわずかな街灯か場所によっては何もない暗闇の中を走るわけで、ちゃんと予習することが本当に大事。


今回事前に参加者とスタッフだけのメッセンジャーグループが作られていて、試走の状況や気をつけたい箇所、新しく見つけた旧道情報など活発に情報交換がされてて走る前からワクワクでした。3年前工事で通行止めだったエプソンの工場の脇の旧道も事前に試走してくれた人が通行できます、とコメントしてくれたおかげで悩むことなく進むことができました。何より例年以上に旧道を楽しみながら試走している人が多くて本当に嬉しかったなあ。

夜明け前
晴れてきて暑くなる予感


ところでこのコース、涼しく走れるのは下諏訪から大体富士見あたりくらい。富士見は標高も高くここから甲府盆地に向かって下っていくので朝になるにつれ気温も上がっていくところ。なので、夜間は走れるうちは頑張って走ること。なるべく涼しい時間帯に盆地を抜けること。そう考えると夜闇でしかも雨で涼しいのは好条件です。雨宿りなどせずせっせと走ります。スマホに入れたデータも役には立ちますが、雨がひどいと使えなくなることも。リスクは分散して万が一に備えるのもロングコースでは必要だと思います。


富士見パノラマリゾートからの旧道はまさに畑や田んぼの中の道を行くので、初めてだったら分かりにくいだろうなあ・・。おまけに以前はあった発電所が3年来ないうちになくなっていて、替わりに太陽光パネルがズラーっと設置してありました。一瞬以前そのような風景がなかったのでロストしたかと戸惑ったのですが、こういう変化はあるものですね。

富士見あたりの旧道
樹齢何歳の木なんだろう


下蔦木(しもつたき)、教来石(きょうらいし)といった懐かしい集落や地名を過ぎていきます。この辺りは本当に旧道の風情が残っていて走っていて気持ちがいいところ。風景もいいし昔からの蔵が立派なお宅が並んでいたり。車がビュンビュン通り過ぎていく国道からは想像もできないくらい穏やかな景色が残っています。長野からこの辺りまでの国道は歩道もなかったり危なくてとても走る気にならないですが、旧道に入ると心がホッとします。


しばらく行くとやっと初めてのCP台ヶ原ふれあい休憩所(72km)。CPですが、別に誰かいるわけでもなくエイドもありません(笑)なんかそれについて文句を言っていた人がいたそうですが・・最初からそこがエイドだなんてどこにも書かれてませんよ(笑)。ここの古い宿場には昔からの酒蔵や和菓子のお店、宿もあります。まあ早朝なのでどこもやってませんが・・・いつも開いてる時間に行きたい!と思うのですが、アクセスがねえ・・・

すっかり明るくなってしまった(笑)
有名な酒蔵
こちらも有名な和菓子屋
開いてる時間に通ったことがない(笑)


そして武川町でやっとコンビニです!下諏訪から初めての補給(笑)
でもこの先も韮崎の方まで行かないと何もありません。しっかり補給しないとね。


徳島堰へ

その先は去年から新しくコースになった徳島堰。上円井(かみつぶらい)からの旧道をちょっと右に入って用水沿に行きます。この徳島堰、去年も書きましたが17世紀に徳島兵左衛門という一商人が藩主の許可を得て水に乏しいこの地域に水を引くべく作ったものだとか。今はコンクリートで補強してだいぶ現代的な姿になっていますが、周囲の田んぼや畑は今でも恩恵を受けているのではないかと思います。
そんな集落の合間をくねくね登ったり降りたり。この辺りは難しい上に暑くなってきて、出会ったランナーたちもかなり疲労が見えてきていました。たまに自販機あるけど、本当にたまーに(笑)

でもこの辺りの集落の石垣など素晴らしいものがあります。
そういえば去年はこの辺で猿に会ったんだっけ(笑)今年は今の所何も遭遇してないですね。

徳島堰近くの立派な石垣

続く





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