ダンジョン飯（アニメ）を見た

若干ネタバレ有り。雑多に書きます

もしまだ未視聴ならこんな記事は読まなくていいので即刻13話まで視聴してほしい。騙されたと思って…

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何が面白かったのか？

ご飯の描写がマジで美味しそう

（ほぼ）毎回ダンジョンの魔物と戦う→それを料理する、っていう構造なんだけどこれがめちゃくちゃ美味しそう。お腹減る。
うなぎみたいなやつとか貝のバター醤油焼きみたいなやつとか。
自分達の馴染みのある料理なんだけど素材が魔物だからどんな料理になるかは結構予想がつかない。あんな見た目の魔物がこんな料理に…！？みたいな

ストーリーが本当に本当に面白い

トールマン（人間に近い種族）のライオスという男がリーダーのパーティーの話。レッドドラゴンという魔物と相対した時に、空腹が理由でポテンシャルを発揮できず敗北。

結果的にライオスの妹のファリンがレッドドラゴンに喰い殺され、ライオス達は一度ダンジョンから脱出して地上に戻った後、レッドドラゴンに喰い殺された妹のファリンが完全に胃に消化される前にレッドドラゴンを倒し遺体を回収して蘇生するために再度ダンジョンの深層を目指し潜っていく

という話になっている。ドラゴンに喰い殺された人間を、ドラゴンの腹をかっさばいて遺体を回収して蘇生？マジで言ってる？って感じ。
でも世界観的にそういうのもアリらしい。結果的にどうなるかは本編見てからのお楽しみ。

基本的にはゆるめのギャグテイストな感じの作風なので、笑いアリ、ご飯も美味しそう！おもしろい！という感じで視聴を続けていたのだけど

前述のレッドドラゴンと再遭遇、対峙するあたりのエピソードからストーリー的な部分が本当〜〜〜〜〜〜〜〜に面白くなってくる。そんな…そんなことある！？！？！？！？！？！みたいな感じなんだけどこれを言ったらネタバレになってしまうよ〜〜〜〜〜〜〜〜

アニメって3話まで見て視聴継続か判断する「3話切り」みたいな概念があると思うのだけど、ダンジョン飯に関してはレッドドラゴンのエピソードまでは本当に見てほしいので、

すまないが13話までは見てくれないか？
騙されたと思って俺を信じてほしい。しばらくゆるめのギャグテイストで進行するっちゃするんだけど11~13話からがマジですごいので！！！

某ゲームの影響を強く感じる

これは別に知らなくてもいいが、知ってるとなお楽しめる…と思う。

RPGの始祖のひとつと言われている「Wizardry」というゲームがある。作中の設定だったり登場する種族だったりのところどころからWizの影響を感じる。（多分これ#1のリルガミンサーガの狂王の修練場だと思うんですけど）

自分は父親がゲーマーで、そのおさがりで遊んでいたのでこのゲームを履修していたのは本当に運が良かったかもしれない。

例えば
登場種族
ダンジョン飯 - Wiz　で書くと
トールマン - ヒューマン（能力は平均的。若干信仰心のステータスが低い）
エルフ - エルフ（打たれ弱いが、知性が高く魔法職の適正がある。）
ノーム - ノーム（能力は平均的だが信仰心が高く、魔法職や僧侶系の適正がある。）
ドワーフ - ドワーフ（力と生命力が高いので戦士系の職業への適性がある。素早さは低い）
ハーフフット - ホビット（素早さと幸運が高い。盗賊向き）

みたいな。ゲームで見たことある適正・特徴と近い気がする。
ついでだから職業の話も。

職業
下級職
戦士（物理攻撃が得意。センシはここ）
魔法使い（メイジの呪文が使える。攻撃魔法系が多い）
僧侶（プリーストの呪文+ディスペル。プリースト呪文は回復魔法。ディスペルはゾンビ・霊体などを成仏させる技能。ファリンはここ）
盗賊（戦闘ができず呪文も使えないが、宝箱の罠の識別と解除ができる。チルチャックはここ。）
上級職
侍（物理攻撃+メイジの呪文。また、刀が使えて、クリティカル技能もある。クリティカルは魔物の首を刎ねて残HPにかかわらず一撃必殺）
君主（物理攻撃+プリーストの呪文+ディスペル。おそらくライオスはここになっていくのだろう）
司祭（メイジ魔法+プリースト魔法+ディスペル+装備の鑑定。マルシルは装備の鑑定ができると言っていたので多分ここ。）
忍者（戦闘系最強。防具を装備していない場合、レベルアップで回避率が上昇する唯一の存在。素手ならクリティカル効果もある。魔物を一撃で倒せる。盗賊には及ばないが罠の識別・解除の能力も一応ある。）

Wizは6人パーティーでダンジョンに潜るゲームなのでよくある編成例を。
前衛3人+後衛3人で組む。
上級職に転職するには高いパラメータが必要なので最初は下級職で編成されることが多いが。

最初期のライオスのパーティーは
前衛：戦士+侍+君主 / 後衛：僧侶+司祭+盗賊
なので、かなりバランスが良く欠点も少ないパーティーと言える。

筆者的には
前衛：忍者+侍+君主 / 後衛：司祭+司祭+盗賊
が強いと思っているのでほぼ理想に近いのでは？

Wizあるある

いしのなかにいる
宝箱の罠がテレポーターで解除に失敗する、あるいは戦闘中にマラー（転移魔法）でランダムな座標に飛ぶ、あるいは非戦闘時にマラーで壁の中の座標に間違って飛んでしまうなど
で、壁の中の座標にテレポすると、一発でパーティーが全滅する。
その後の扱いはWizのシリーズによって違うが、よくて全滅（死体は寺院に郵送）、悪いと全キャラをそのまま完全に失う（ロスト）することになる。

蘇生について
WizではHPがゼロになって死亡した後の段階が3つある。
死亡→灰→ロスト。
死亡で蘇生魔法に失敗すると灰になり、灰の状態で失敗するとロスト状態になり、ロスト状態になると蘇生魔法が効かなくなる。（一部蘇生できる手段もあって、マハン / マハマンという自身のレベルを失う最上位の魔法じゃないとダメになる）
その状態でダンジョンから帰還すると魂が天に還りそのまま本当にロストする。キャラデータの喪失。
蘇生魔法の成功確率は本当にそんなに高くない。蘇生魔法を僧侶が覚える前に死亡した場合街の寺院にお金を払って蘇生魔法を唱えてもらうしかないが、こいつらもたまに失敗する。（金返せ！）

このほかにもたくさん共通点がある。
Wizをやったことがあるとダンジョン飯は1.5倍くらい面白くなる。

ネタバレあり所感

・カブルってライオスと真逆のキャラ設計してる。人間と魔物への関心、肌と髪の色、人間性、戦闘の得手不得手。明確に意図してデザインされてると思う。今後どうなっていくんだろう。

・マルシルって本当にかわいそう。幸せになってほしい。

・狂乱の魔術師と亡国の国王ってWizのシナリオ1なんじゃないか。細かいところは全然違うけどね。あっちは裏切りの魔術師と狂王。でも王様が魔術師を倒せって言ってるところと、倒したならば望んだものを与えようって言ってるところは共通してる。

・急に文化レベルが高くなるところ、Wizのディンギルを思い出した。

・シュロウのパーティメンバーかわいい。タデかわいい。
幸せになってほしい

・ナマリも好き。なんか本当にキツい過去がありそう。

・オークの族長の妹好き。武人みたいな人格本当に好感持てる

・ってかキャラがみんな良いんだよ…本当に

自分もネタバレを踏んだ話

これは筆者のアニメの見方に原因があるのだけど、全部エピソードが出終わってから見るというスタイルをとっている（途中で気になる〜！って状態で次週を待つのがつらいから）せいでネタバレを3回踏んだ。

・X（Twitter）のおすすめ欄に二次創作が出てきた
しかもアニメの先の話。マジでキレていいか？

・公式が出してたグッズ情報
これはすぐアニメ見てなかった俺が悪い。ファリンのフィギュアの話です（アニメ本編見た人にはなんのことか伝わるはず）

・AVに出てくる時間停止が効かない犬の動画をX（Twitter）で見ようとしたら変なネタバレに遭った
ふざけるな！！！しかもアニメの先の話
ダンジョン飯に出てくるアレの能力って実質AVに出てくる時間停止が効かない犬だよね！みたいな。意味不明な例えを出すな　クソー！！！！

とにもかくにもネタバレを踏みたくなければネットは遮断すべき。カス

おわりに

なんかウィザードリィの話をずっとしてた気がする。でも要点はそこじゃなくて

ストーリーが本当に面白いので見てほしい。頼むから13話まで見てくれ

あと原作買うか迷ってます。多分買う

以上