痴漢は犯罪です

朝、いつもの電車が異様に混んでいて、何だろうと思ったら遅延だった。ぎゅうぎゅうづめで、暑いし、嫌だった。そして痴漢にあった。まさかね、と思ってちょっと体ずらして逃げてみたけどやっぱりそうだった。こんなおばさんになっても痴漢に遭うの、本当に困る。だって、痴漢です!って訴えたとしても、嘘だろおばさん、とか思われそうで嫌じゃないか。まあ痴漢です!なんて言えないんだけど。一度も言えたことない。言えない理由はいくつかある。

はずかしい

言うタイミングが不明

いつも同じ電車だからまた会うのがこわい

同じ電車だから近所だったらこわい

逆恨みされたら嫌

その人の人生変えちゃうかもしれないから言えない

特に最後のやつ。

痴漢て、キモいおじさんみたいなの想像する人多いと思うけど、わりと普通のさわやかなサラリーマンだったりする。「痴漢だ」ってなったら仕事とか家庭とか未来とかに影響あるかもしれない。なんで被害者なのにそこまで考える必要あるのって思うけど考えたから仕方ない。今日の痴漢はお洒落なTシャツ着てるパーマ頭のいまどき風な青年だったよ。4回くらい体の向き変えて逃げたらやめてくれた。痴漢なんてしなくても普通に女の子に触れそうなのに。でもそういう問題じゃないんだよね、きっと。

そして出勤。

今日は朝イチから嫌な仕事があって、でも嫌だなと思ってる暇もなく次の仕事もあったので、集中して機械的にこなせたからよかった。嫌なときはロボットみたいに仕事しよう。そんなこんなで忙しくしてるうちに痴漢の不快感も忘れた。仕事って素晴らしい。

帰宅して洗濯物取り込んで畳む。暑かったし、良く乾いた。10月に30度なんておかしいと思う。ごはんは昨日の夜と朝に用意しておいたから仕上げるだけ。つくりおきおかずもけっこうある。チャーハンとささみのピカタとホウレンソウの胡麻和えとブロッコリー。茶そばのサラダ。餃子も下ごしらえしてある。あしたも大丈夫。

夜、ちょっと歩きたかったから遠くのスーパーまで行った。はるさめとか梨とかヨーグルトなどを買う。「蛍の光」が流れ始めるまでスーパーにいた。帰り道歩きながら、もっと歩きたいと思った。仕事で疲れてるのに全然リラックスできない。今朝の痴漢の件がストレスになってるのかもしれない。早く忘れたい。嫌だな。

痴漢は犯罪です。どうしてなくならないんだろう。わたしみたいな痴漢慣れしてるおばさんでも嫌な気分になるんだから若い子はもっと傷つくと思うよ。ほんとやめてほしい。

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